ワンダーランド・なぎさ亭

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help リーダーに追加 RSS 土俵の上だけは聖域という建前主義

<<   作成日時 : 2008/06/12 00:18   >>

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 大相撲夏場所の千秋楽、朝青龍と白鵬の一番は見苦しかった。朝青龍のはたきに、白鵬の両手がバッタリと土につく。そこへ朝青龍が、白鵬の体を上から両手で押さえつけるようにしてダメを押した。白鵬も反応する。朝青龍に右肩で軽くタックルして睨み合いとなった。土俵上は険悪なムードに包まれた。

 電車道で寄り切ったあとのダメ押しなら勢いという解釈も成り立つが、ふつう相撲とりは相手の手が土俵についた場合、勝負がついたと反射的に攻撃をやめるものではないのか。今回の朝青龍のケースは子供の喧嘩において仲裁が入ったあとの「○○くんのバカぁ〜」的な手の出し方にも映った。でなければ、横綱がこんな負け方すんなよ、という白鵬への叱咤か。たぶん、腹に一物を抱えていたのだろう。いずれにしてもいただけないことだけは明らかである。

 なのに北の湖理事長の見解は「勢いによるもの」。処分は両者に厳重注意。やっぱり相撲はとった者でないとわからないみたいだ。僕の見方はトーシローもいいところなのだろう。

 夏場所後、間垣親方(元横綱若乃花。二代目にあたる。お兄ちゃんは三代目)の行き過ぎた指導に対し、協会から注意が与えられた。親方自ら竹刀で弟子を殴り、ケガを負わせたのだという。間垣親方は当初、この顛末については“かわいがり”と主張し、これがなくなれば相撲ではなくなる、とまで言った。

 こんな封建的な横暴が罷りとおる世界が大手をふるっていていいのか。僕は物心ついた頃から相撲が好きで、幼稚園児の頃すでに龍や富士、桜や錦といった漢字を書くことができたような奴だけれども、こういうニュースを耳にすると、相撲なんかなくなってもええやん、と思う。伝統文化だから仕方がないという考え方は後進的であり、そうした考えが大勢を占めるのだとすると、この世界はまだまだ未成熟であるといわざるを得ない。

 おかしなニュースが洩れ聞こえてくるにつけ、もともと相撲界は本来的な品格など有していない、という思いを強くする。なのに土俵の上だけはいまだに女人禁制を敷く聖域。正直、違和感がある。表舞台においてクリーンなイメージを保ち続けようとする姿勢が、とてつもなく厭らしく感じられる。とすれば、先の朝青龍と白鵬の行動はこの建前主義をぶち壊す革新的行動なのであって……。外国人の力士の肩を持つ僕はついつい弁護に走ってしまうが、今回はちょっとまずいと思う。スポーツマンシップに反していますね。

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