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help リーダーに追加 RSS 神戸ダービー! 神戸製鋼とワールドが練習試合で対戦〜ユニバー記念競技場

<<   作成日時 : 2008/06/24 22:25   >>

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画像 6月22日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でおこなわれた兵庫県ラグビーフェスティバルを観に出かけた。神戸製鋼コベルコスティーラーズvsワールドファイティングブルの練習試合が組まれている。

 三宮から市営地下鉄に乗り、総合運動公園前で下車した。駅周辺は毒々しいほど濃密な初夏の深緑が広がっている。水音がしたかと思うと、駅前広場の噴水が勢いよく水を噴いた。右手にはスカイマークスタジアムが偉容を誇っている。神戸で20試合ほど主催ゲームをおこなうとはいえ、オリックス・バファローズはなぜ京セラドームへ本拠地を移したのか、と思わずにはいられない。駅前に立った時、ボールパークという言葉が自然に浮かんだ。ここへ来る途中、大阪環状線の車中から京セラドームを見ている。手前に2基ある大阪ガスのガスタンクに同調したような銀色の球形はボールパークという言葉を思い浮かべる余地を与えない、無機的な景観に感じられた。

画像 人の流れに乗って歩き進むと、長蛇の列にぶつかった。とりあえず最後尾に並ぶ。

 「本日は当日券が少なくなっております。今から並ばれても入場できないかもしれませんが、よろしいですか」

 整理の係員が言った。ラグビーフェスタ、めっちゃ人気あるやん。……と思ったら、それはアリーナで開催される女子バレーボール、ワールドグランプリの当日券を求める人の列だった。高橋みゆきを生で観たい(ファンなのだ)と浮気心が芽生えたが、踵を返して競技場の方へ歩く。なんかおかしいな、とは思ったのだ。一直線につかつかと歩いていくラガーマンポロのお兄さんのあとをついていってしまったせいである。その格好を見たら、誰だってラグビーを観に来た人と思うやん。

画像 競技場の前では神戸とワールドの選手が中国四川省地震復興の募金活動をしていた。大畑、松原、元木、濱島、小西、山本、苑田の各選手が募金箱を持って一列に並んでいるのは壮観だ。ついでにいうと威圧感もある。こういう活動のあいだに話しかけたり写真を撮ったりするのは気が引けるので、募金だけして、神戸のチームテントでファンクラブの先行入会を申し込んだ。

 「新入部員です」

 申込書に必要事項を記入している時にテントのお姉さんが紹介してくれたのは、山下裕史選手だった。京都産業大学出身、関西大学界屈指のスクラメイジャーである。2007年の正月、大学選手権準決勝、早稲田を相手にスクラムを中心としたFW戦で堂々と渡り合って国立のファンを唸らせた時のPR、と書けば、ああ、あの時の、というファンもいるに違いない。学生最後の年である07〜08シーズンはケガで試合に出ることができなかった。ケガの回復具合を訊いたところ、

 「(春夏の)オープン戦には出られませんが、7月上旬から本格的に体を動かしていきます」

画像 と山下選手。スクラムの強さだけではない。走力もあって仕事量に秀でる。現代ラグビーの申し子といっていいPRなので名前を覚えていて損はない。関西大学ラグビーの解説に呼ばれた大八木淳史氏が放送席で絶賛したこともある選手なのだ。

 観客席へ移動した。トラックでおこなわれていたリレー大会を楽しんだあと、神戸vsワールドのキックオフ。試合前に電光掲示板に表示されたメンバーが、入場時にもらったメンバー表とまったく異なっている。メンバー表に慌てて正しい選手の名前を書き込んだが、実際ピッチに登場した選手の背中の数字を見ると、電光掲示板で紹介されたものも何人か間違いがあった。練習試合らしい光景ではあるけれども、これから書き記す試合経過に関しては、ひょっとしたらここに書いた選手とは別の選手である可能性があることをお断りしておきたい。

画像 最初に感じたのは、ワールドの“やる気”。接点において、非常に激しい。選手たちのあいだに同じ神戸のチームということからくるライバル心があるのだろう。トップリーグに上がらなあかんなァ、とつくづく思った。

 若手中心のメンバーに雨という悪コンディション、お互いなかなかフェーズを重ねられず一進一退の攻防が続いた。しかし前半28分、ラインアウトモールからHO村上が持ち込んで先制トライを挙げた神戸の方にいいリズムが出た。激しさは十分であるもののよくよく観察すれば隙のあるワールドディフェンスの穴を、神戸は突きはじめた。34分には左LO近藤がギャップを抜けたのを皮切りに右FL伊藤がインゴールへ飛び込む。巧かったのは前半終了間際の右WTB陣川のトライ。これはSO森田が冷静な判断を示し、裏のスペースへ蹴ったショートパントが起点だった。プレーヤーが広い視野を持った時、神戸の攻めは真価を発揮する。森田にボールが渡った瞬間、

 「森田、キック使ってみよう」

 と思わず呟いた僕の言うとおりに蹴ってくれたから褒めている……わけではない。

画像 19×0で折り返した後半はワールドの攻める時間が長くなってきた。このチームはボールを動かすことに高い目標を置いている、と前半から感じていた。SOが深めに位置し、そこからいろいろなオプションを用意してワイドに展開する、というのがひとつのスタイルなのだろう。ボールが滑りやすいコンディションを考慮したのか、後半途中にSOはSHのとの距離を詰めたが、いずれにせよ能力のあるHB団にしかできない戦術である。とくにSH長田はトップリーグの上位チームと比較しても引けのとらない選手だ。ランニングコースの切り方に卓越した技を見せたのは左WTB沼田とFB由良。途中出場の右WTB大向も外のディフェンスが薄いと見るや一目散に走ってグラバーキック、もう少しでトライというチャンスを演出するシーンがあった。悪天候のもとで厳しいことをいうのは酷だが、精度さえあれば完封負けということはなかったと断言していい。このBKに現在ジャパンの一員として猛アピール中のショーン・ウェブが加わる。絶対おもしろい。トップウエストも観に行かなきゃ、と思わせるワールドの奮闘ぶりだった。ワールドの選手、ファンにとっては若干消化不良の内容だったかもしれないが。

 後半は両チームともノートライ、ノーゴール。前半のスコアは動かず、19×0で神戸が勝利した。後半に再三ピンチを迎えた神戸については、1対1で張り合う強さは身につき始めたかな、とは思う。攻め込まれた時の集中力は合格だった。ただ、密集において何度かハンドの反則をとられ、途中出場の辻井がシンビンを食らっている。立ってプレーする意識、そのためのフィットネスの強化がないと、三洋、サントリー、東芝、トヨタといったプレーオフ出場チームとの差は埋まらない。

 マン・オブ・ザマッチは近藤、吉田、森田、大橋といった候補が浮かぶが、途中交代したのに左FL鈴木の負傷によってまた再び登場、大暴れした伊藤剛臣を選びたい。この人のプレーは年齢をまったく感じさせない。ベテランでありながら新進気鋭の気風のよさに溢れたパフォーマンスで、今年もまたスタンドを沸かせてくれるはずだ。

画像 試合が終わって競技場を出る時、思った。神戸ダービーがトップリーグで観られないのは淋しい。

 ワールドにはトップウエスト、トップチャレンジシリーズをぶっちぎりで優勝してほしい。そしてトップリーグ昇格を。ハートはあるチームなのだから。

付記 試合に出なかった選手は募金活動のあと、スタンドに陣取って観戦。ハーフタイムには子供たちがサインをもらいに押しかけていました。トップリーグの時のブレザーとは違い、揃いのポロシャツ姿。腕が太い! 胸板が厚い! 僕がやっている細マッチョ路線のボディ作りなんてまったくのお遊びであることを痛感しました。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
ファンクラブに入るとうわさには聞いていましたが、赤チームだけだったのですか?(笑)。神鋼の山下裕史選手は要チェックですね、三洋の山下祐史選手も今年はやってくれると思います。
来年TLで神戸ダービーを観るためには、青チームへの応援も不可欠ですよね!まさか赤がTWへなんてことはないでしょうから(^^)。




2008/06/24 23:53
 縁さん、コメントありがとうございます。
 三洋の山下祐史選手といえば、大学選手権で圧倒的不利の予想を覆して早稲田を倒した時の関東学院のFBでしたね。サントリーの大久保直弥と大久保尚哉と並ぶ、似たような名前の選手。ついでにいうと、松尾健は表記が完全一致してコーラとNECに存在します。……ややこしい。余談はともかくも、神戸の1列は清水さんが引退したものの、これから大化けそうな選手が複数いて楽しみですよ。ポジション争いは結構熾烈かも?
 青チームはですね、IBMとの入れ替え戦の時にも好感を持ちましたが、この試合を観てますます好きになりました。青のファンクラブにも入らんとあかんかなあ……。関西以外のファンのかたには、降格前のチームとは違うという点だけは強調しておきたいです。
なぎさ
2008/06/25 00:45
 こんばんは。写真の角度から推測すると、私より20段くらい上段左上にいらしたようですね。私はタイガースの合羽を着た方の近くで観てました。
 このゲーム前半の接点に青の気迫を感じました。神戸のあの一列を含んだFWと互角以上でした。その影響か前半30分過ぎ息切れ?。後半の入りもよかったですね。これでウエブ、ラワンガ…外国人を絡めたら面白くなる!日本人選手ではLO浦川選手に注目してます。
 とりあえず私も赤のボールをいただきました。青は帰りに寄ろうと思ったら営業終了。次は入ります。今年のTWも簡単に簡単に勝たせてくれないでしょう。ホンダの補強、手強わそうですね。
クラッシックラガー
2008/06/25 22:32
たびたび…
最強のリフト。あれは私も感心しましたが、競技規則の何かに抵触するのではないかと思ってまして。来月あるルール伝達講習会で聞いてみましょうか。
クラッシックラガー
2008/06/25 22:34
「本日は当日券が少なくなっております。今から並ばれても入場できないかもしれませんが、よろしいですか」
世代が判る話ですが、1982-83ころのラグビー早明戦や日本選手権の国立はまさにこの世界でだったんですですよ!
人気上げないといけないよね・・・。なんであのこのはあんなに人気あったのかな?????。では
kinotom
2008/06/25 23:20
 クラシックラガーさん、コメントありがとうございます。
 新ルールはこの試合に関してはピンとこなかったですよね。この日、入場してお茶を買いにスタンド裏へ行った時に、男女が幕内力士土俵入りのようにして集まり、1人がレフリングのことを話しているのに遭遇しました。どこかのラグビーチームのように見え、なんとなくクラさんっぽい話の内容だなあと思っていたのですが、違いますでしょうか? まあ、この日はそういうかたたちもたくさん詰めかけていましたので。……字数が尽きるので残りは別コメントにします。
なぎさ
2008/06/26 00:36
 クラシックラガーさんへ。続きです。 天候が悪く、ハンドリングエラーやミスが頻発して、両チームとも若干散漫になったことも新ルールでおこなった変化があまり見えなかった要因でしょうか。
新ルールに関して素朴な疑問がひとつあります。主審は、スクラムをチェックしながら5メートル後ろのオフサイドラインを正確にジャッジできるのか?ということです。タッチジャッジがどのくらい積極的に主審にオフサイドを伝えてくるのか。このあたりはレフリー講習で議題に上っていますか? 何か新しい情報が入った時は、クラさんのブログで記事にしていただければと思います。チアガールは3段の塔を築くだけでなく、リフターによって空中高く舞い上がってもいましたね。危険なプレーになってしまうんじゃないかな? ラグマガの「オフサイド大学ラグビー部」のマンガのネタにはなりそうですが、 ワールドは率直に、ええなあ、と感じました。なによりハートが伝わってきました。LO浦川というと同大出身ではなかったかな? ホンダヒートの補強、豊田自動織機の底上げはありますが、なんとか文句なしでTWを抜けてほしいものです
なぎさ
2008/06/26 01:14
 Kinotomさん、コメントありがとうございます。 子供心に、国立のラグビーはスゴイなと思いながらスポーツニュースを観ていた記憶があります。花園でも平尾や大八木が活躍していた頃の同大、神鋼の試合は大変な人出で、帰りはなかなか電車に乗れなかったと聞きます。
 なんで人気がなくなったんでしょうね。ルールを覚えるのが面倒だから、とは思っています。わかりやすさが第一、難解そうなものには最初から見向きもしないという風潮に割を食ったかも、と。もっとも、それだけではないでしょう。世界のレベルに近づけばまた注目されるはず、そう思いながらジャパンの戦いを観ていますが。
なぎさ
2008/06/26 01:16

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