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help リーダーに追加 RSS 強敵と対するためにはフィットネス強化と謙虚な戦い方を〜ニュージーランドマオリ代表vs日本代表

<<   作成日時 : 2008/07/01 22:33   >>

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 ジャパンが22×65と大敗を喫したニュージーランド・マオリ代表とのパシフィックネイションズカップ第4戦は、おそらく酷評する人も多数いると想像する。

 日本はSOジェームズ・アレジのPGで先制も、すぐにトライを返された。早いパスワークについていけず、外がガラ空きでゲインを許す。右CTB今村が吹っ飛ばされて3×5とされるシーンを観て、この試合、どうなることやら、と先々を心配した。

 だが、そこから立て直す。

 アタックにおいて明確なプランが存在した。マオリと対しても通用するプレーヤーをあらかじめ選定しておき、彼らを中心としてボールをつなぐ。アレジ、FB(今村の交代で前半途中から右CTB)プライス・ロビンス、左LOルーク・トンプソン、途中出場のFBショーン・ウェブ、左WTBクリスチャン・ロアマヌ……外国人選手ばかりではあるが、とくにロビンスとトンプソンの出来のよさもあって十分に機能したといえる。

 心配なディフェンスも、とりあえずマオリの攻撃をスローダウンさせることにより比較的整備ができていたように思う。タックルがまるで通用しないシーンもあったが、逞しさも感じさせた。

 相手が強ければ自分たちも相応に強くなる。

 しかし、それは前半だけ。勝負の流れを決定づけたマオリのトライは後半15分。敵陣深くへ攻め込んだ日本は、斜めに走って前進したウェブが足を滑らせた。捕捉されたウェブはボールを後方に置いたものの、サポートプレーヤーがいない。あっさりターンオーバー、途中出場の右WTBホゼア・ギアに独走を許してしまった。

 コンバージョンを決められて、この時点で22×34。まだわからない点差なのに、ジャパンはここで力尽き、マオリは反対に勢いづいた。残りの時間、気の抜いたプレーだけはしないでくれ、と祈りながらマオリのトライラッシュを観ていた。マオリのディフェンスの崩し方、精度、強さ、すべてに感嘆しながら。

 相手がまだ燻っているうちはいいが、いったん燃えさかると鎮火できない。80分間をフルに戦えるフィットネスの強化が必要だとあらためて感じた。そのためにはどうすればいいのだろう。

 この秋から日本でも試験的新ルールのもとで試合がおこなわれる。この新ルールについては、“ラグビーが変わった!”と痛感せざるを得ない(旧ルール支持派が“もはやラグビーではない”と主張する)「オフサイド、危険なプレー以外の反則はすべてフリーキック」という項目が含まれるスーパー14のルールの方を採用した方がいいのではないか、とマオリ戦を観て考えた。あのルールでは1にも2にもフィットネスであり、ならば実戦を通して身につけるのが手っ取り早い。スーパー14ルールの採用は、実は世界へ近づく有効な方策となりうる可能性がある。これは賛否両論があると思うし、僕自身もどちらがいいとは断言できず、ひとつの提案として取り上げるにとどめておく。

 もうひとつ、自分たちはもともと劣るのだからという謙虚な戦い方も必要だと感じた。J−SPORTS解説の藤島大さんほど強くは主張しないけれども、bWリアル・メッサムのように断じて上へタックルに行ってはいけない人がいる。子供が大人に抱きついて親愛を表現する時に足にまとわりつくように、まず低いタックルをするしか方法はなく、高く行っていい場面は限定されているのだ、という徹底したタックル術とそれに続く2人目、3人目を工夫した方がいい。さらに立ち上がりだからこそできたといえるかもしれないが、冷静なキッキングゲームをしようとする意図があるのかな、と思わせたのが3×5から3×12にスコアが動くあいだだった。ビリヤードのセーフティのごとき弱者のキック術というのも研究していいテーマだと思う。小よく大を制すのは、このクラスになると通用しない概念かもしれないけれども。

 課題はあるが、前半のアタックに見られたように計画を実行に移す力は備わり始めた。このメンバーであれば惨敗を個人的な経験に終わらせず、チームの財産にすることができるはず。その点を踏まえて最終のサモア戦、いや次のW杯までのジャパンを見つめていきたい。

付記 目立った選手はたくさんいましたが、その中でSH吉田朋生選手の名前を挙げたいと思います。ディフェンスのいいハーフだとあらためて感心。07〜08シーズンの印象が薄い彼も、若い田中の台頭に内心期するものがあったのでしょう。

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コメント(4件)

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 おはようございます。
 SH吉田について一点だけ。なぎささんも言われる勝負を決定づけた後半15分のマオリのトライ。ウェブのダウンボール、吉田、捌けよって叫んだ人は多かったように思えます。あの辺がジャパンの生命線のように思えるし、数少ないJKへの?(セレクションに関して)になってます。う〜ん、難しいプレーだけど、辻だったらなあ・・・。
ウルトランナー
2008/07/02 07:01
 ウルトランナーさん、コメントありがとうございます。
 吉田朋生選手は“総合フットポーラー型”の人ですよね。ポンポン球を出すタイプのハーフと比較すると、徹底し切れない部分はたしかにあって、そこらへんが出たプレーともいえるかもしれません。流れの中で致し方ない部分はありますが、前半にも、ノーハーフじゃなかったら大チャンス、というシーンがありました。辻だったらなあ、という気持ちはわかります。あと、トヨタの麻田選手とか。個人的意見としては、今のジャパンにはポンポン球を出すタイプのハーフの方がいいかな、と感じていますよ。
なぎさ
2008/07/02 23:32
 こんばんは。
 私も吉田選手に一票。何時見ても足元に絡んでましたよね。しかし、前半代興奮のこのゲーム終わってみれば…。のせたらだめなんですね、あの人たち。
 そしてこのゲームは、モールを割った(?)選手からのトライがありましたね。これ見てELVsの一種かと思いました。最近のゲーム色んなルールがあってわかんないんですよ。なにが良いのか、あかんのか。特にコラプシングの所がわかりません。倒さなくても正当に止めてるとか、押せる距離・時間をあらかじめ決めるとか。…採用は決まってしまったし、、もう少し勉強します。
クラッシックラガー
2008/07/04 22:31
 クラシックラガーさん、コメントありがとうございます。
 試合後の解説、藤島大さんの論評にもありましたが、吉田選手と大西選手はおのれを自覚したタックルを貫いていました。とはいえ、いったん火がつくと、楕円球が体の器官の一部みたいな人たちには敵いません。急にモテだしたクラスメートを指を咥えて見つめるブス集団ってこんな気持ちがするのかな、と思いながら後半の戦いを観ていました。
 モールを割った選手のトライ、マオリのbWリアル・メッサムでしたね。クラさんが?マークをつけたように、かなり微妙なプレー。割ったじゃなくて伝ってきたプレーヤー、レフリーに入り直すように注意されたとしても不思議ではないプレーのように感じましたが。
 とりあえず国内の新ルールに関しては、僕みたいなただのファンであれば9月からのゲームを観ながら勉強するというスタンスでもいいのでしょうが、クラさんの立場だと悠長なことは言っていられませんね。クラさんのブログで新ルール関連の記事が何回UPされるか、楽しみにしていますよ。
なぎさ
2008/07/05 00:07

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