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zoom RSS ギザチョーバリ、めっちゃにごっつい

<<   作成日時 : 2008/11/15 22:43   >>

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画像 アイドル中川翔子の使う言葉は“しょこたん語”と呼ばれている。とても○○だ、と言う時の、程度の大きいことを示す副詞「とても」のところに中川翔子は“ギザ”を使う。“ギザカワユス”というふうに。

 そういえばノリピーこと酒井法子は“マンモスうれぴー”などと口走っていた。しかし、こういうタレントの口癖に端を発する表現は、一時的に流行ったとしてもさほど定着はしない。民衆に広く伝播したとしてもやがては陳腐だと無意識的に受けとめられ、飽きられて消滅の道を辿っていく。

 “チョーかわいい”というふうに使われた「超」の副詞的用法は次第に廃れつつあるように感じる。これは20年前すでに存在していて、横浜出身の同級生が、チョー美人な先輩がいてさァ、とさかんに使っていた。当時関西ではなじみのない言葉だったのでそれこそチョー新鮮に思えたのだけれども、今ではやや賞味期限切れの感がある。

 こういうのにも地方色ってあるのだろうか。たとえば関西には“めっちゃ”という言い方があって“めっちゃかわいい”“めっちゃ旨い”“めっちゃしんどい”といった具合にめっちゃのオンパレードである。共通語でさすところの“すごく”のようなものだ。“バリ”というのもあって、道端でハンバーガーなぞをパクついているガキどもが“バリ旨い”などとよく言っていたが、こちらはめっちゃのようなやわらかさのない語感が嫌われたのか、いわゆるヤンキー語の範疇を脱することはなかったような気がする。

 20年近く前、先に書いた横浜出身の同級生ではなく長野出身、東京で1年間浪人生活を送った友人と喋っていた時のこと。僕は電車の中で極上の美人に出くわした話を切り出した。

 「ふと目の前を見たら、ごっつい美人がいてるねん……」

 しばらくまを置いて、彼は静かに尋ねた。

 「ねえ、ゴツい美人ってどんな美人なの? 筋肉がムキムキとか、そういう人?」

 すごい美人だといえば伝わったのだろうけど、関西人以外にごっつい美人と言うとこんな勘違いをされたりする。ちなみに“ごっつい”は“バリ”ほどガラは悪くないが、男性がよく使う男言葉。女性はもっぱら“めっちゃ”であり、こちらは男女ともよく使う。こういうのって、考察してみるとなかなかおもしろい。男言葉と女言葉が存在すれば、それはもう立派な言語文化である。方言は偉大だ。

 ある民族を隷属させたい時、もしくは滅ぼしたい時はその民族の言語を奪うのがもっとも効果的である。アジア圏において他民族に日本語を強いたかつての日本のやり方は原則に則った手法であり、アイヌや琉球の辿った歴史を見てもその効果がわかろうというもの。方言を使うことを禁じるような野蛮な学校教育も存在したが(今でもあるかも)、あれには反体制人間をなるべく作らないようにする狙いも含まれている……はちょっと考えすぎ?

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