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先制したのは慶応。bW小澤直輝がスピンを使って前進すると、安定した球出しと正確なパスワークによる連続攻撃へと移行して左WTB三木貴史が7分にトライ。しかし関学も、SH芦田一顕がラックへの素早い寄りから好リズムを演出し、ボールを動かす。11分には敵陣22メートルライン付近で芦田からFB渕本伸二郎、右LO小原正とつないで左へ展開。数的有利な状況を作ったかに思われたが、正面タッチ際に待つ左WTB片岡将へのパスに慶応のディフェンダーがよく対応、片岡をきっちりと止めた。内へ切り返した関学のサポートは不十分。慶応にボールを奪われてしまう。小原の前が開いていたし、タックルに来られてもミスマッチという局面。素直に順目へパスしなくても、と思わせるシーンだった。 関学の反撃は25分。キックによる地域戦を支配し、敵陣へ居座ろうとしていた。蹴り合いの中、マーク!の叫び声がスタンド中段にいる僕にも聞こえた竹本のフェアキャッチをレフリーがなぜか認めない。そのポイントを急襲してターンオーバーに成功すると、芦田、SO小樋山樹、bW大滝真史、HO緑川昌樹の手をボールが渡り、パスをもらって再びボールを手にした芦田が自ら勝負。ラックになると今度はFWに拘った。最後にインゴールへボールを叩きつけたのは左FL山本真慶。昨シーズンの快進撃をVTRで観ているかのような、BKとFWの共同作業によるトライである。渕本がゴールを決めて7×19。この時点では、うまくすれば食い下がっての接戦も可能と思わせたのだが……。 両校の、昨年度の公式戦ラストゲームのメンバーを確認してみた(慶応は大学選手権1回戦、対帝京大。関学は同2回戦、対法大)。慶応FB仲宗根健太、関学WTB長野直樹(法大戦はケガで欠場)の両タレントの名前はないものの、昨年度のラストゲームに先発した選手が慶応8人、関学11人。メンバー構成と内容から感ずるに、両校ともがモチベーションを高くして臨んだ試合であったということはいえる。おそらく秋もこの日出た選手とさほど変わらないメンバーになると思われるので、この試合から感じたこと、分析したことは無駄にはならないはず。いくつか書き記してみよう。 FWの献身的な働きを掘り起こしてきて他者の眼前へと突きつける。そんなシブ系ファンであっても、この試合のMOMは竹本を推したくなるのではないだろうか。昨年は川本祐輝(現NTTコム)という技能者がいて主にCTBでの出場だったが、サントリーの竹本隼太郎選手の弟さんという良血は伊達ではなく、観客を湧かせるプレーを幾度となく見せつけた。この人、パスに拘りがあるのかな、と個人的に感じる。おのれの眼が最高に正確な物差し、という域に達した工芸職人が最終チェックのひとにらみでゴーサイン、それと同時に作品へ魂が入る。そんな匂いのするフラットパスに、スピードに乗ったランナーが角度をつけて走り込んでくるのだ。ハーフレンジでこのプレーを仕掛けてくるのが、敵にとって読みづらく、脅威となろう。総体的には堅実なSO。いい男にたとえるなら、その気になれば3、4人の女を弄ぶのは朝飯前なのに案外一途、というタイプに映った。が、後半途中になって、味をしめたかのようなステップで自ら抜いていくシーンもあって、悪女に遊ばれないだけのしたたかさは持っている。今後チームの顔としてクローズアップされることだろう。慶応ファンの立場を代弁すると、 と啖呵を切りたくなる選手だ。ほかにもBKには有能な選手が揃っていて、例年どおり、点の取れるBKという印象である。 大敗を喫した関学の方がどうか。チームの方針はちっとも間違っていない。芦田は、3年前の田中史朗(京産大、現三洋)とキム・チョルウォン(大体大、現近鉄)のレベルへ達する可能性のある選手だと思っている。意図するように事が運ばないシーンも多々観られたが、ボックスキックやキックパスに臆することなくトライしてほしい。小樋山、渕本、片岡と効果的なキックを蹴れる選手が複数いる。チームのテーマとして、飛び道具のキックに磨きをかけてほしい。 前半押されたスクラムも、後半は巻き返しに転ずるシーンがあり、ラインアウトもまずまず。FW勢はこの時期に慶応と当たっていい勉強になったと思う。BKからはイの一番にピックアップした芦田のほかに片岡。横幅があって頑健。いいディフェンスをする。11番に入った時の東芝、オト・ナタニエラ。あんな感じの働きを期待したい。あと、昨季の“関西大学ラグビー界の吉田大樹”が同志社の宮本啓希(現サントリー)だったならば“忠伸的存在”といえた小樋山がSOに、SOだった渕本がFBへ回っていた。ずっとこの布陣で行くのかな? ちょっと気になるところである。メンバー表をひと目見て、えっ!?と声が洩れたのがそこだったので。 どうしても、慶応をチャンピオン、関学をチャレンジャーとして観てしまうので関学寄りになってしまったが、ご了承願いたい。最後に、両チームともクリーンファイトの清々しい試合で、点差よりも楽しめた試合であったことをつけ加えておく。 にほんブログ村 |
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ノーシードの星を目指して・関西学院高等部vs天理〜近鉄花園ラグビー場
関西学院創立120年/慶応義塾創立150年・創部110年記念の関西学院vs慶応義塾大戦についてはすでに観戦記をUPした。当日、花園で配布されたパンフレットの表紙には「同時開催/関西学院ラグビーカーニバル」の文字がある。午前中、第2グラウンドを使用して兵庫県のラグビースクールの子供たちによるトーナメント大会が開かれ、そのあとにカーニバルのメインイベントとして、第1グラウンド、12時半キックオフでおこなわれたのが関西学院高等部vs天理高校の1戦である。 ...続きを見る |
ワンダーランド・なぎさ亭 2009/05/13 00:37 |
スクールの子供たちの試合を観る
5月10日におこなわれた関学大vs慶応大、関学高vs天理の観戦記をたてつづけにUPした。もうヘトヘトである。当日、東花園の駅へ着いたのは11時過ぎ。街は東大阪市民ふれあい祭りで賑わっている。神輿が練り歩くラグビーロードをすり抜け、屋台が犇めくラグビー場前の公園の人波をかき分けて、チケット売り場へと辿り着く。メインスタンドに腰を下ろし、持参のスポーツボトルで喉を潤しながら第2グラウンドの方を見ると、そこではラグビースクールによるトーナメント試合の真っ最中。初夏の陽射しが照りつける中、さっそ... ...続きを見る |
ワンダーランド・なぎさ亭 2009/05/13 21:49 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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おはようございます。 |
ウルトランナー 2009/05/12 07:05 |
ウルトランナーさん、コメントありがとうございます |
なぎさ 2009/05/13 00:30 |
はじめまして。 |
英斗 2009/05/13 08:58 |
英斗さん、はじめまして。コメントありがとうございます |
なぎさ 2009/05/13 22:02 |
お早うございます。仕事のため関学・慶応戦が行けなかったので、観戦記本当に楽しく読ませて頂きました。ただ今年の関学は、SOとFBが入れ替わっていて驚いています。こんなことってよくあるんですか? |
西宮恵比寿 2009/05/16 05:45 |
西宮恵比須さん、はじめまして。コメントありがとうございます |
なぎさ 2009/05/16 23:39 |
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