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help RSS 関学圧勝、連覇へ向けて視界良好・関西大学ラグビー第2節大阪体育大学vs関西学院大学〜鶴見緑地

<<   作成日時 : 2009/10/07 23:43   >>

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画像 10月4日、鶴見緑地球技場で関西大学ラグビーAリーグの2試合がおこなわれた。第1試合の摂南vs同志社は33×29で摂南が勝利。続く第2試合に組まれていたのが、大阪体育大学vs関西学院大学の1戦である。初戦、大体は同志社に60失点の大敗。関学は、縦の強さとBK展開がバランスよく融合した摂南のトータルラグビーに苦戦したものの、パワーとスピードを兼備したFWがここ一番でトライ嗅覚を発揮。接戦を制した。優勝を狙うにはちょっときついかもという大体と、昨季優勝の実力を引き継いでいる印象の関学。関学が有利だろうなァ、と思いながら、試合開始を待つ。

 大体のキックオフのボールがいきなりタッチへ。関学のセンタースクラムで再開され、立ち上がりから関学が主導権を握る。2分にはゴール前のラックからHO緑川昌樹がピック&ゴーで先制トライ。ディフェンスにおいても関学は、FWが早い戻りでボールへ激しく絡み、大体にリズムを掴ませない。6分と12分、bW大滝真史が大体のノットリリースザボールを2度にわたって誘ったのは出色のプレーだった。

画像 15分、関学は大体のノックオンしたボールを確保し、左へ展開。左WTB松野尾允が快速を飛ばしてトライ。18分には、大体のオフサイドによるPKからラインアウトモールを組むと、1度も止まることなく、坂道を下るようにしてインゴールへ到達した。ボールを押さえたのは大滝。29分にも1T1Gを追加し、0×24。勝負を左右する流れは関学へと大きく傾き、振り切れたままになっていた。

 大体は終了間際にボールを動かして連続攻撃を仕掛けたが、関学の防御が堅く、ゲインラインをなかなか超えられない。プレッシャーを受け、パスミス、ハンドリングエラーが頻発してしまう。セットプレー、接点も劣勢で、FWの圧力に関しても関学優位は一目瞭然。前半を終え、ロッカールームに引き上げる選手たちに拍手を送りながら抱いた率直な感想は、関学強し。その一語に尽きた。

画像 後半最初のトライは関学。SH芦田一顕、SO渕本伸二郎のHB団からボールはFWへ。右LO松川太郎、緑川の1歩前へ出る強さが目を惹く。このラックから芦田、渕本、松野尾の手をボールが渡るスピード豊かなパス回し。松野尾のトライとゴール成功で0×31。試合はワンサイドゲームの様相を呈してきた。なおも関学は前へ出るディフェンスでプレッシャーをかけ続け、大体の攻撃の芽を潰していく。7分にはスクラムから大滝が右サイドを突いた。止められたところにサポートプレーヤーがきっちり到着し、モール。左FL西川征克が抜け出し、パスを受けた大滝がトライ。次のトライチャンスでサポートの嗅覚を発揮したのは緑川。FB小樋山樹のゲインからパスを受けた右CTB田中健太にぴったりと張りつき、手渡しの形でボールをもらった。このムーヴに後手を踏んだ大体はラインオフサイド。スクラム選択→大体のコラプシング→大滝のクイックタップでトライを追加。0×45、勝負は完全に決した。

画像 ここまで一方的な試合になると、関学も緩んでしまう。20分、25分に大体が2T2G。前半の攻撃機会でつながらなかったパスが、ようやくつながるようになってきた。右へ左へとワイドに展開する中、FWの選手は縦を意識したライン参加。大体のアタックは、いい球が出せればおもしろいボールの動き方をする。この時はSHが福居武に変わっていたが、前半は伊藤賢がトリッキーなショートパスを出して、近場の突破を狙う攻撃を何度か仕掛けていた。難しいプレーにチャレンジするチームだなァ、と感じたけれども、早い球出しからテンポよくつながりさえすれば、相手の裏へ出られると思う。コミュニケーションを大切にして精度を上げていくことだ。FB有村健司はゲインロードを発見する眼に優れている……といったことが、この時間になってやっと伝わってくるのが淋しい。36分、大体は福居のバックパスにシザースで合わせた右FL田仲裕矢がトライを決めてゴール成功、得点を21点に伸ばした。

画像 しかし関学は、終了間際にスクラムから8−9プレー。パスが乱れて浮いたボールをキャッチした右WTB長野直樹のトライで50×21として、ノーサイド。連覇へ向けて視界良好の開幕2連勝を飾った。

 関学の全国区といえば、なんといってもU20代表、セブンズ代表の長野。関西では長野が走り回っているんだろうなァ、と想像するかたが多いと思うが、今のところは少々趣が違う。モールが巧いところへ、フィールドプレーに長けたFWプレーヤーが複数。彼らの働きだけでトライが取れてしまうのである。増量に成功し、逞しさも加わったFWの充実が著しい。今季はまだおとなしい感のある芦田=渕本のHB団が創造力を駆使し、ファンタジスタ長野へいかにいい形でボールを回すかに全知能を向けるのは、フィジカルで対抗してきそうな立命と同志社、大学選手権で関東勢と当たる頃になりそうだ。とくに選手権、関東勢はFWに易々とトライを許す相手ではない。関西では胸を張れる存在といっても、春に慶応と戦った時は前へ出る強さという面で見劣りがした。この日は12番春山悠太、13番田中の布陣で臨んだが、多彩な攻撃を仕掛けねばならず、守備でも相手の豊富なオプションに対応しなければならないその頃には、両CTBの出来と力量も今以上に問われよう。

 翌日のスポーツ紙に載った談話によれば、左LOの小原正キャプテンは関東を見据え、まだまだ課題があると不満をのぞかせていた。あくなき向上心を評価したい。関西を制すれば、2年目の目標は日本一。関学はなお進化しようとしている。

付記 この試合の個人的MOMは関学のbW大滝。ワークレートの高さを発揮、攻守両面の活躍が光りました。

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