|
先制はIPU。前半13分、ハーフウェイラインを超えた地点のスクラムから、bWミルン・ジェシーが右ブラインドサイドへボールを持ち出した。右WTB水木康也へ、その内についた右FL中丸元興へのオフロードとパスが見事につながり、もう1度ジェシーが現われた。サポートランが冴える美しい右中間へのトライ。水木のコンバージョンも成功して0×7、IPUにとって幸先のいいスタートである。 しかし朝日は16分、IPUのモールのオフサイドでクイックタップ、SH金城佑のパスを受けた左CTB石原裕介がゴール前へ迫り、ラックサイドを突いた右LO川端一成が飛び込むトライ。5×7とした。 スクラムが優勢だった朝日は30分、自陣22メートルのマイボールスクラムでIPUからヘッドアップの反則をもぎ取った。PKのタッチキックがよく伸び、敵陣22メートルのラインアウトでモール。前進してHO上田裕馬がサイドアタックを仕掛けたあと、32分、左へ大きく振った。金城−SO下畑弦也の連係に、後方から左へ移動してライン参加したFB瀬戸響介の動きに躍動感があり、防御を寄せる効果をもたらした。IPUの防御は水木のカバーが届かず、左WTB与座朝陽がスペースを走り切る。これで昨年もこの対戦を制している朝日が流れに乗るかと思われたが、35分以降インジャリータイムまで、敵陣を蹂躙し続けたにもかかわらず、仕留め切れなかった。優位と踏んだFWを中心に攻めたものの、IPUのペナルティでスクラムを選択、左へ舵を切ったbW磯谷洸輔が突破口を探して横走りしたプレーで左CTB西海晋のプレッシャーを浴び、ノックオン。ここで前半が終了した。 「落ち着いたら押せるって!」 という声が聞こえてきた。手応えを感じたのではないか。 今季、海外でのプレーを経てTL入りしたOB(NECのLO/FL酒井亮太、サニックスのSH神田靖祥)を輩出、東海の雄として勃興期を迎えている朝日は、連続トライで地力を示した。12分、モールドライブで防御をたっぷり寄せてから右のチャンネル1、与座のトライで逆転すると、15分、左FL遠藤孝亮のルーズボール確保を起点にSHへ回っていた(右WTBで先発)林直樹のパスを受けた与座が裏へショートパント、途中出場のSO宮城雄光が反応よくチェイスしてボールを掌中に収め、与座がパスをもらうスピードに溢れるトライ、20×12とした。 前半、IPUのSOハナラ・アンドリューのロングキックでたびたび陣地を下げられたうえ、PKをタップで仕掛ける戦術が頻発したミスと相まって、どこか浮ついて見えた朝日。もっとも、タップキックについてはトライの起点にもなっており、このチームのスタイルなのかもしれない。ところが与座の連続トライで落ち着くかと思われたのに、23分、IPUにPGを決められて5点差。まだまだ油断は禁物だった。 セットプレーとブレイクダウンの優位性ほど、大勝できなかった――朝日に対し、そんな印象を抱いた。おそらく本来は、この試合の姿よりもう少し巧い、強いチームなのではないか。4年の瀬戸が判断のいいスピードランナー、ハンドリングも柔らかく、好感が持てた。先発メンバー中、12人は3年生以下。上積みは大きいはず。東海地区は、しばらく朝日の天下が続きそうだ。 「まず最初にエリアを取ること。きのう言うたやん」 と、そこら中に聞こえる声量でアドバイスが飛んだ。もっと徹底しろ、ということなのだろう。アンドリューは技巧派の司令塔で、IPUの攻撃の基軸は彼のキックや西海とのアングルチェンジだった。ただ、ボールを散らし切れずに朝日の防御網に押さえつけられた面があった。もう少し、ピッチの幅を一杯に使ってはどうだろう。脚力のある選手が多く、ランニングラグビーが合いそうな気がする。むろん、もうワンランク上の屈強さもほしい。 まずは、打倒朝日を目標に。 付記 本文中、選手名の敬称は省略しました。 にほんブログ村 |
| << 前記事(2011/11/29) | ブログのトップへ | 後記事(2011/11/30) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2011/11/29) | ブログのトップへ | 後記事(2011/11/30) >> |