同志社、1点差の逆転勝ち 大事な1戦を制す・関西Aリーグ第5節 同志社大学vs大阪体育大学~宝ヶ池
同志社のキックオフで試合開始。前半1分、同志社は大体のSO三瀬憲二朗のキックを左WTB中村高大がキャッチ。左へ振り、FB宮島裕之のパスをもらった№8西林宏祐がしぶとく前へ出たが、直後の右展開で左CTB長井一史がトイメン12番、白石良輔と右PR伊尾木洋斗のダブルタックルに捕まってしまった。こぼれ球を拾った大体の左WTB沢良木僚平がゲインし、一気に敵陣へ。右チャンネル1を伊尾木が突いたあと、SH内海貴将が左サイドを抜けた。が、沢良木へ投じた左方向のパスが高く、ボールはタッチに。しかし、この同志社ボールのラインアウトを左FL奥中大輔がスチールし、なお大体はゴール前でチャンス。チャンネル2をHO王鏡聞(わん・きょんむん)、チャンネル1を伊尾木、再び王鏡が突くクラッシュが強烈だった。直後、左チャンネル1で右LO西井利宏がノックオンしたが、パワフルな前進を続けたことにより、同志社がラインオフサイドを犯していた。3分、大体はアドバンテージが適用されると、PKをタッチ→残り5メートル地点のラインアウト。スローを奥中に合わせたモールを力強く押し込み、左PR蔵守吉彦が左中間へトライ。三瀬のコンバージョンも成功し、大体が0×7と先制した。
大体は10分、同志社陣でパスアウトのSH中山裕介に西井がプレッシャーをかけ、こぼれ球を足にかけた。大体の右CTB治京祐に触れてボールはタッチ外へ。同志社ボール、自陣22メートルのラインアウトで再開となったが、中山のボックスキックがディフェンダーに当たり、ボールは大体に入った。ここで大体は左展開の9-10-12。少しズラされたとはいえ、同志社とすれば長井が白石にタックルを決められなかったのが痛かった。ラストパスを受けた沢良木は、中村をかわして左隅へトライ。3×12とした。
しかし、次の得点は大体。21分の右展開、9-8-2で加速してボールをもらった王鏡のクラッシュランが強烈。さらに右へ振って、白石が右スペースを狙ったキックを蹴ったが、治京が白石の前方へ入ってしまい、オブストラクション。いったんは攻撃権を明け渡したが、この同志社ボール、大体陣22メートル手前のラインアウトに始まるアタックの4フェーズ目で後ろへ通すパスを受け、ステップを切ろうとした瞬間、足を滑らせて転倒した宮島へ、奥中が襲いかかった。戻ってサポートする同志社は横から入ってしまい、24分、大体はPKをタッチ→敵陣10メートル地点のラインアウト。モールコラプシングで残り10メートルまでエリアを進めると、ラインアウトモールをドライブしたのち、左へ展開。同志社はHB団の連係にアングルチェンジで入った白石を渡邉、西林が止めたものの、左のチャンネル1、内海のフラットパスに加速してボールをもらった王鏡の突進には無抵抗だった。王鏡の力強いポスト左へのトライとコンバージョン成功により、8×19となった。
後半5分、同志社は後半からSHに入っていた下平凌也が自陣からパントを上げた。竹内がキャッチするところへ西林が襲いかかる。ターンオーバーに成功すると、3フェーズ後、右展開で長井のパスをもらった渡邉がパスダミーで裏へ出た。ところが、さらに右へ放したパスは、大体、沢良木の手の中へ。ここで好タッチキックを蹴られたものの、7分、自陣22メートル地点のラインアウトを皮切りに、連続攻撃。敵陣へ攻め入った10分、長井に対する竹内のハイタックルにより、残り10メートルでラインアウトのチャンス。5フェーズ目、パスに手を出した大体のノックオンにより、11分、敵陣22メートル内左のスクラムで再開。ここで蔵守にコラプシングの笛が吹かれ、同志社はクイックタップで仕掛ける。しかし5フェーズ目、下平-長井-西林―木村凌の左オープンで、木村凌がノックオン。その後もお互いにミスが出て、攻撃権が2転3転したが、同志社は17分、敵陣22メートル手前のラインアウトを起点に決めてきた。2フェーズ目の右展開で下平と西林、去年もどこかで観たような気がするループプレーで大体の防御を内へ寄せたあと、ワンパス。右LO前田修吏がギャップを衝いて、前へ出た。さらに順目。下平のパスアウトを受けた宮島が防御を2人引きつけてから、外にボールを放す。宮島のタメによって発生したスペースへ加速した中村が、右中間へトライ。コンバージョンも決まり、22×19。同志社が逆転した。
28分、大体は自陣10メートルのスクラムで、高見がバインドを外すペナルティ。タップで仕掛けた同志社にチャンスがめぐってきた。29分の右展開で宮島がイージーなノックオンをし、同志社ファンの溜め息が充満したが、三瀬のキックをキャッチした途中出場の右WTB前田康次郎を起点に左へ振り、中村のしぶとい前進から3フェーズ後、西林が個人技で決める。左展開。左CTBへ入っていた木村洋紀からスイッチでボールをもらった西林が、ステップを切りながらパワフルラン。5、6人をかわして左中間へ飛び込んでいった。27×33。ジェットコースター・ラグビーというべきか、先が読めない乱打戦の雰囲気が漂う。同志社は34分、大体のラインオフサイドにより、敵陣10メートルと22メートルのあいだでラインアウトを得た。乱れたボールがタッチへ出たが、最後に触れたのは大体。ほぼ同じ位置のラインアウトから、決めてきた。山下のスローはジャンパーを越えて、後方。サインではないと思うが、逆に功を奏した。思いがけない状況に反応できない大体を尻目に、パスをもらった下平は、このプレーで一番の狙い目となるラインアウトとBKラインのあいだを疾駆して、左中間へトライ。長井のコンバージョンも成功し、34×33。1点差ながら、逆転した。
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付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

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