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zoom RSS 京産、攻守に好プレー続出、後半点火&立命、入りにリード許すも泰然と逆転〜関西Aリーグ第1節

<<   作成日時 : 2013/10/04 06:00   >>

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画像 9月29日に開幕した関西大学Aリーグ。鶴見緑地の近大vs関大戦天理vs大体戦については、すでにライブ観戦記を掲載した。今回はJ−SPORTSで放映された宝ヶ池の2試合のTV観戦記である。

 昨秋、「ハーフタイムのコーヒーブレイク」bV6において、同志社ラグビーを応援するサイト「Dサポートネットワーク」を紹介した。体育会の活躍を伝える学内スポーツ新聞がラグビーに特化し、学外ウェブ版になった趣があって、もともと好感を抱いていたが、当サイトがときどきリンクされている関係で、過去に主宰するかたから丁寧な挨拶を頂戴している。この「Dサポートネットワーク」の大学ラグビー欄には現在東西の主要3リーグの星取表、J−SPORTSの放映予定と併せ、、『大学ラグビーを見る!読む!』と題したリンクページが設けられている。同志社だけでなく大学ラグビーを報じるインフラとしてさらに進化した「Dサポートネットワーク」には、京産の総監督、大西健さんが前々から「自チームだけでなく関西全体が盛り上がらないといけない」と仰っていることや、古くは現関西協会々長の坂田好弘さんが大体の監督を務めたのを皮切りに小松節夫さん(天理監督)、萩井正次さん(前関学監督)といった同志社OBが他校を指導していることと、どこか通じるものを感じる。そういう志の高い場所へこちらの近大vs関大、天理vs大体の観戦記がリンクされるのは大変光栄で、この場を借りて感謝申し上げたい。そしてもう1つ、他サイトの紹介。天理の応援ツアー等を企画されている「親父のラグビー番外編」の広報の親父さん、いつも当サイトを取り上げていただき、ありがとうございます。初戦の敗退にがっかりされたご様子。学生たちに、そばで応援する人の熱い思いが伝わるといいですね。

 開幕の4試合はどれも熱戦だった。その印象をひとことでいえば、タックルしたチームが勝った――ということになるが、関西はとりわけ、メンタルが鍵を握るリーグだと思う。関東対抗戦の上位チームが下位チームとの試合でまったく精彩を欠く内容だったとしても、負けることはまずない。しかし、関西は魔界へ迷い込む時間帯が長く続くと命取りになる。昨年も予想外の接戦、もしくは予想外の大差決着をみたカードがいくつもあった。一応、力の差は存在するけれども、個々の対戦カードはどれも流れひとつで勝敗がひっくり返る差といっても過言ではない。「我々は何者なのか、我々のラグビーとは何なのか」を確固たるものとして常に意識し、多少のミスや失点にめげず、試合中にその場所へ迅速に立ち帰ることのできるチームが、最終的に優勝の栄冠を勝ち取るのではないだろうか。



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 【●関西学院大学19×30京都産業大学○】

画像 入りに印象的だったのは、京産のアタックが活気に満ちていたこと。しかし決定打を出せず、関学の堅守もあって、しばらくのあいだ、両者無得点の時間帯が続いた。先制は関学。前半24分、京産のSH梁正秋(りゃん・じょんちゅ)のキックにチャージ、イーブンボールがHO浅井佑輝に入ったのを機に敵陣で連続攻撃を仕掛けた。9−12−13−14の右展開はSH徳田健太のパスを左CTB鳥飼誠が止まって受ける形になり、右WTB畑中啓吾が捕まったが、右CTB水野俊輝がとりつくようにしてガットでボールをもらい、密集左を突いて、右中間へトライ。ゴールも成功する。京産は28分、オフザゲートのPGで3点を刻んだが、34分、敵陣10メートルのラインアウトに始まる関学のアタックでパスダミーを入れたSO清水晶大の突破を許し、ピンチを迎えた。清水が右WTB森田慎也のタックルを受けながら放した先、左LO竹村俊太のノックオンによってトライを免れたかに思われたが、この自陣5メートル過ぎのスクラムが回って関学ボールスクラムとなり、再び窮地に立たされる。関学はチャンネル1のクラッシュ中心で武骨に攻め、37分、左チャンネル1、竹村が先ほどノックオンしたミスを取り返す、右中間への力強いトライ。コンバージョンの2点を併せ、14×3とした。

画像 前半終了間際の40分に京産がハイタックルのPGを決め、14×6の折り返し。後半1分、京産の個人技が爆発する。キックリターンのボールを継続し、敵陣22メートル近くまで攻め込むと、13フェーズ目、左へ振って9−10−15、SO三原亮太にFB山下楽平がスイッチで入った。関学の防御がすべて外へ向いた隙を衝いて内側へ切れ込んだ山下は、鋭いステップを駆使して中央へトライ。コンバージョンも決まり、1点差に迫った。直後の3分、ハーフウェイ過ぎの関学のアタック、左ショートサイドに人数を配した場面で徳田がデッドボールラインを割るボックスキックを蹴ったのは、ちょっともったいない。この局面は短いキックのほうが実はチャンスだ。タッチ際でチェイスが複数いるから、京産に取らせたとしてもプレッシャーのほうが勝って攻撃権を得る確率が高い(ラグビーチャンピオンシップのROUND4、ニュージーランドvs南アフリカ戦の後半23分、ニュージーランドの攻撃でファーストレシーバーの左WTBジュリアン・サヴェアがグラバーキックを蹴ったシーンと似た状況。チェイスのbWキアラン・リードがノックオンしたけれど)。

画像 このプレーから中央線を挟んだ蹴り合いが続いたのち、京産は左CTB山本耀司が、関学が左へ展開した9−10−7、右FL鈴木将大に対して好タックル。ノックオンを誘ったハーフウェイ手前右のスクラムを起点に、京産が仕留める。三原のハイパントを味方がキャッチしてワンパス、右CTB増田大輝が前へ出たあと、左へ。9−10−15。またも山下が魅せた。カットインで徳田のタックルを外して裏へ出ると、ステップで清水をかわす。そして2人に来られながらも左中間へトライ。自身のゴールも成功し、14×20と逆転とした。ここまで京産の全得点を叩き出しているのは、山下であった。

画像 京産は14分、スクラムコラプシングのPKにより、敵陣22メートル地点でラインアウト。20フェーズに及ぶ連続攻撃を仕掛けたが、時間帯が関係しているのか、だんだんとアタックラインが整わなくなってサポートの遅れも目立ち、攻め疲れの様相を呈した。最後はターンオーバーされたが、ひと息つくとすぐに復活。守備で好プレーを連発する。21分、左チャンネル1で鳥飼がアングルチェンジでギャップを抜け、浅井、右PR野宇倖輔とつないできた関学のアタックで、山下が野宇の真っ芯に刺さってハンドリングエラーさせ、ピンチを脱出するなど、ビッグヒットが相次いだ。そして26分、京産は自陣10メートル右のスクラムから一発で取り切る。3番アップの右8−9、このアタックを仕掛けるお手本のようなスクラムワークをお膳立てに梁がビッグゲイン。大阪朝高最強世代の記憶が残る高校ラグビーファンなら周知のとおり、梁は総合型フットボーラーである。彼らしい突破を見せ、徳田に捕まったところで、外から内側へ入ってきた途中出場の右WTB城戸慎也に、ジャストタイミングのポップパス。城戸が中央まで駆け去っていく。ゴールも成功し、京産のリードは13点に広がった。29分には相手パスでマイボールとし、ノットロールアウェイのPG。昨年の対戦で、勝利がほぼ確定したかと思われたところから逆転負けを喫しているだけに、2トライ2ゴールでは追いつけない16点リードは心強かっただろう。京産のディフェンスはますます冴え、絶好調男と化していた山本がスクラムの左8単、bW徳永祥尭からボールを奪う(33分)、左FL芦塚大和がSHに入っていた湯浅航平の足元を刈り、後続が乗り越えてターンオーバーする(37分)など、目を瞠るシーンが続出した。関学は、京産の右LO泉森直人が自軍ハイパントを好捕したポイントでターンオーバー。38分、途中出場のFB川上剛右が裏へショートパントを蹴り、自ら右中間で押さえるトライを挙げたが、そこまでだった。



 関学の失トライは、ディフェンスの脆弱ぶりを指摘したくなるようなものでは決してなかった、と思う。相手の個人技にやられた。ただ、負けてなお勝者に劣らぬ評価を与えたくなる内容でもない。アタックにおいて密集プレーや、ゴチャついた場面の連係にぎこちなさを感じた。ジュニア・ジャパンにも選ばれている徳永はサイズ、走力、スキルとも申し分なく、この中へ入ると格上感が漂うはずだが、そこまでの存在感を示せなかった。あと、個人的な考えだが、ハーフを早目に代えたほうがよかったのではないか。徳田にケチをつける気は毛頭ないけれど、山本のビッグタックル連発に象徴されるように、京産のディフェンスのピントが後半、完全に関学のラインアタックに合ってしまい、相手が「サントリーでもオールブラックスでもかかってこんかい!」というような嬉々として守る状態になっていた分、リズムを変える必要があった。後半、得意のフラットパスが危険なプレーになるという攻守の関係は1年生SO、清水にとってつらかったことだろう。京都成章時代から個人的に好きな選手でもあり、彼にはここからの反発を期待したい。前半に1度見せたけれども、外側へ開くように仕掛けながら創造的なプレーをする姿が、オールブラックスのSOアーロン・クルーデンに似ている。この試合のような展開で、すぐに裏のプレーを使えるようになると、いよいよ本物だ。チーム全体に次戦、改善してほしいのは、各プレーヤー間のコミュニケーションを密にすること。素点の高さをいえば、優勝争いに加わる力を有するチームである。あと、前半、流れに乗れない因となったラインアウトの修正も必要か。

 京産は、昨年からレギュラーのメンバーが多い。久しぶりに彼らを観た印象をひとことでいうと、「みんな巧くなっている」の一語。ディフェンスのハイパフォーマンスに関しては先述したが、逞しさも増しており、芦塚をはじめとするFWのワークレートにBKの才能が融合する今回みたいなゲームをいつもやりたいだろう。本音をいえば、「BKはまだまだこんなもんじゃない」と自負しているのではないだろうか。上積みの余地をまだ十分に残しているように思えるのだ。三原と山下のタレント性はすでに実証済み。積極的なゲームメイクをする梁、ディフェンスの鬼で堅実なプレーをする山本、大柄で突破力のある増田、変則的なムーヴで動きが読みづらい右WTB森田慎也といった具合に、個性的な面々が揃う。今季の京産は爆発力に期待できそうだ。



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 【○立命館大学40×26同志社大学●】

画像 地元校同士のカード、しかも勝ったほうが優勝する事実上の決勝戦ではないかという前評判さえあり、第2試合のこの1戦には5000人を超える観客が詰めかけた。先制は同志社。3分、蹴り合いで同志社はSO渡邊夏燦が右裏へキックを蹴った。立命にワンタッチがあったボールは、敵陣インゴールへ入って転々。ワンタッチがあると防御側が持ち込んだと見做されるので、処理する立命のSO井本拓也がタッチへ出るか否かを一瞬見たのは解せないが、味方のワンタッチを認識していなかったのだろう。そのあいだに同志社のチェイスが迫ってきた。右WTB松井千士が、井本のキックをチャージダウンする。ボールは2番手でチェイスしたHO秋山哲平のもとへ。右中間でそのまま押さえた。さらに7分、同志社はスローフォワードで得た敵陣10メートルと22メートルのあいだ右のスクラムを起点に、仕留めてきた。左の順目、狭い方を攻めた3フェーズ目、渡邊が右CTB林真太郎を飛ばし、左WTB宮島裕之へカットパス。タッチ際をゲインした宮島は、内側へサポートし続けた林へリターンパスを放した。林が左中間へトライ。コンバージョンも連続成功し、0×14。同志社としては申し分のない入りだった。

画像 立命は右CTB宮本将希が裏へキックを蹴って自らチェイス、トライを狙った15分の好機こそ宮島に先着されて逃したが、蹴り合いで同志社のFB藤本貴也がテイクンバックのダイレクトを蹴った17分、敵陣22メートル地点でラインアウトのチャンスをきっちり生かしてきた。この年代のトップLO、5番の宇佐美和彦にスローを合わせ、同志社があまり人数をかけなかったこともあって、モールドライブは電車道。HO庭井佑輔が左中間で押さえた。コンバージョンも成功し、7点ビハインド。ラインアウトモールはイケる。立命にとっては、ここまでの劣勢を忘れることのできる鮮やかな取り方であった。

画像 しかし、風上に立つ同志社が地域を優勢に進める。25分、敵陣で相手ラインアウトミスにより、攻撃権を得ると、すぐさま右へ振った。林が宮本と左WTB高木智司に捕まったあと、bW田淵真理が右ショートサイドへ移動してSH岩村昴太のパスをもらい、ゲイン。7分の林のトライへ至る渡邊のカットパスのときもそうだったが、立命のディフェンスは端のスペースに1人が立って、プッシュアウトしますよ、という構えだけで納得しているようなところがあった。この状況でも同様で、田淵は外側を軽やかに抜いていく。残り8メートルまで肉薄した3フェーズ後、9−10−5−7と左へつないだラックから、秋山がピック&ゴーで左コーナーへ捻じ込んだ。角度のあるコンバージョンを渡邊が決め、7×21とリードを広げた同志社だったが、28分、立命の連続攻撃で簡単にボールキャリアーを前へ出させてしまう。立命の左チャンネル1、庭井が前進してトライラインへ迫った場面は、4つくらいタックルミスがあった。ここはラックアンプレイヤブルとなったが、立命は残り5メートルやや右でスクラムとチャンスが続く。選んだプレーは、昔のスクラム職人が喜びそうなクイックヒールアウト。bW嶋田直人が右サイドへ走ったラックから、左チャンネル1。左FL中村優樹が踏み込みの弱いタックルを粉砕し、右中間へ突っ込んだ。同志社は33分に藤本のキックキャッチからワンパス、宮島が勝負して渡邊、藤本とサポートしてパスをつなぎ、残り5メートルまで迫ったあと、右チャンネル1、左CTB木村洋紀が左中間へボールを持つ手を伸ばしたが、わずかに届かない。ここでターンオーバーされたが、34分に敵陣22メートル内やや左、35分に残り5メートル右でスクラムと好機が続く。後者のチャンスで左へパスアウト、渡邊がポスト裏へチップキックを蹴って林を追わせたのはおもしろいアイデアだったが、立命のFB山中駿佑にデッドボールラインへクリアーされてしまった。立命はドロップアウトをその場から仕掛け、途中暴れたボールを右PR西村颯平が確保して左へ展開する。ここで高木が魅せた。一気に敵陣へビッグゲイン。36分、宮島のタックルに倒されない強さを見せ、藤本も外して左中間まで走り切る。トライ後のコンバージョンも成功し、21×21。タイスコアで前半が終わった。

画像 後半、風下へ回った同志社がリスタートキックをキャッチし、左へ2度振ったときにはまだ手詰まり感はなかった。あっさりキックを蹴ったのはもったいない印象。そして、チェイスが不在だった点に、意思統一の希薄さを感じずにはいられなかった。立命は右WTB蔵田知浩がキックをキャッチして8−15と左へ回し、山中が縦。さらにSH井之上明、嶋田とサポートがつながり、中央へトライ。コンバージョンの2点を併せ、28×21とした。4分に立命は井本がインターセプトし、自陣から中央線までゲインするチャンスがあったが、サポート不在をみて、まっすぐキック。相手にボールを渡してしまった。同志社は8分、立命のオフサイドで残り8メートル地点でラインアウトと絶好機を迎える。モールを右へズラしたあと、近場中心の攻め。ところが10フェーズ目、左チャンネル1で田淵が西村のタックルに阻まれ、嶋田に絡まれてノットリリースザボール。13分には相手のパスミスによりマイボールとし、敵陣22メートルライン左へキックを蹴る。秋山が処理する立命のプレーヤーを捕獲したが、このブレイクダウンは第1波こそ奪えない判断で間違いではないものの、すぐに隙間が空いたのでもう1度チャレンジすればターンオーバーのチャンスだった。直後、立命のキックをキャッチしたカウンターで、田淵が庭井の強烈なタックルを食らってノックオン。ここで形勢が逆転した。攻撃権を得た立命は同志社の倒れ込み、オフザゲートにより17分、残り6メートルでラインアウトのチャンスを迎える。2−5−7、右FL萩原寿哉が狭いサイドを狙ったあと、チャンネル0を2度。宇佐美が味方の押しを得ながら力強く左中間へフィニッシュした。

 33×21となったが、同志社は果敢なアタックで風下の不利を克服せんとしていた。29分、インターセプトを狙った山中のノックオンによって残り6メートル右でスクラムを得ると、途中出場のbW西林宏祐の右8単。西林はFLに入っていた和田健吾を退け、松井へパスを放す。松井が右隅へトライ。コンバージョンは外れたものの、7点差となり、試合の行方はまったくわからなくなった。しかし立命は33分、同志社の左チャンネル1、途中出場のSO長井一史に対し、庭井が好タックル。ターンオーバーに成功し、直後の蹴り合いに勝って敵陣へ進出する。34分、アクシデントオフサイドで22メートル中央、相手ボールスクラムとなったが、同志社がアーリープッシュで同位置のスクラムを選択。仕切り直しとなった。37分、右チャンネル1、右PRに入っていた大崎雄広がノックオンしたが、立命は依然として地域で優勢。39分、自陣奥からチャンスの萌芽を求めてボールを動かす同志社に対し、宇佐美が強烈なタックルを見舞ってハンドリングエラーを誘い、マイボールとした立命は40分、連続攻撃の末、同志社のディフェンスを崩す。最後は井之上が左へさばいたボールをもらった途中出場の右WTB吉原浩之介が、目前のギャップへ走り込んだ。中央へトライ。コンバージョンの2点を併せ、40×26として勝負を決めた。



 入りに連続トライを挙げて幸先のいいスタートを切った同志社だったが、敗因を指摘するならタックルだろう。正確なスタッツは分からないが、タックルミスは20を超えていると思う。優しいコンタクトが多い。立命が好タックルで流れをつかんだだけに、同志社のソフトタックルが陰影を伴って強調される内容だった。まず、この点の修正が急務だ。好感を抱いたプレーヤーは秋山。前半21分、ボールを持ち出した井之上を捕まえに行った際、上体が高かったゆえにダッキングでかわされた3フェーズ後、9−10−6の右展開、中村に刺さってノックオンを誘ってミスを帳消しにしたプレーを筆頭に、キャプテンらしさを感じるシーンがいくつか。この内容だと、観る者があまり記憶してくれていないかもしれないが……。あと、昨年度のキャプテン、正確には「5回生」となる西林を今後、どういう形で使っていくか。彼の突破力は屈指。この日のようにジョーカーカードとして使うのもたしかに面白い。この試合の総評としては、ミスが散見されたし、タックルの成功率の低さが不満ではあるが、チームが熟れてくるのが11月までずれ込んだ昨年よりも仕上がりはいい、という印象。

 立命は開始早々の失点にも慌てず騒がず、といったゲーム運びだった。前半、隙を見せたディフェンスは、後半に入ると修正ができていた。タックルが決まり出すと接点で巧みに立ち回り、敵とすれば相当に厄介――立命の持ち味を発揮した内容といえよう。アタックでは大外へ振って高木が走り切るシーンもあったけれど、アングルを駆使し、スペースを意識しながらサポートがついていくムーヴに進化しているように感じた。フィジカルの強さは関西ではトップクラスだし、立命の強みは、出来に波のないプレーヤーが多いことにあると思う。とくにキャプテンの庭井、井之上、山中は攻守において高いレベルで安定している。個人的MOMは流れを呼ぶ好タックルの数々、そしてセットの安定と前へ出る力を評価して、庭井。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。


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