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zoom RSS 同志社、粘りのディフェンス光る 関学を下して1敗をキープ〜関西Aリーグ第4節(前編)

<<   作成日時 : 2013/11/02 06:00   >>

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画像 10月27日、鶴見緑地球技場で関西大学Aリーグ、第4節の2試合がおこなわれた。TLが同日限りでひとまずウインドウマウスに入り、関東大学対抗戦は翌週の11月3日、早慶明帝が秩父宮へ終結する「祭典」の日が迫って、関西の大学が折り返しの4節となると、本格的なラグビーシーズンの到来を感じずにはいられない。鶴見緑地は同志社vs関学、京産vs立命の注目カード2戦が組まれていたとあって、大勢の観客で賑わっていた。開幕の宝ヶ池、この日の鶴見緑地と、小規模なスタンドが手狭に感じられる日が今季は2度。大学ラグビーの人気は根強い。鶴見緑地はとても観やすく、座席も幅があって、個人的に好きなスタジアム。バックスタンドがないのが玉に瑕だが、J−SPORTSのTV中継を観ていて、面白いものに気づいた。向正面には高い防護ネットが張られ、防護林のようにして木がびっしりと植えられているが、その中から顔を出している男性が1人、いたのである。スタンドが一杯だったから、そちらへ回ったのか。まるで心霊写真。これが露天風呂の女湯だったら、もっと最高に楽しいシチュエーションだ(彼にとって、ではあるが)。この光景を観て思い出したのは20年近い昔、中之島で女の子と一緒に過ごしていたときのこと。座っていたベンチの背後で怪しげな物音がするので、ふりかえると、なんと、茂みの中からオッチャンが出てきた。ノゾキ屋さんである。話しているばかりで、いつまで経ってもエロいことをしない僕たちに業を煮やしたのだろう。ノゾキ屋さんは不服そうに立ち去っていった。期待に添えなくて、すみません。僕はインドア派なのだ。

 今回は前編として、同志社vs関学戦について記す。


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 【○同志社大学25×12関西学院大学●】

画像 風上、同志社のキックオフがインゴールへ達し、関学のセンタースクラムで再開する入りとなった。bW徳永祥尭の左8単のあと、右LO竹村俊太が右サイドを突く関学。同志社は竹村に絡んでターンオーバー、左へ展開した。右CTB林真太郎が左FL丸山允のタックルに下げられたものの、直後、SH大越元気が右へ放したフラットパスを、ギャップにランコースを定めていた右FL末永健雄がキャッチ。裏へ出て、左へサポートした大越へつなぐ連係で前進する。末永が左へさばき、bW西林宏祐から左FL柴田悠司へオフロード。敵陣奥、チャンス到来を思わせたが、すぐあとの右展開が若干ラインスピードに欠けた。9−15−10−5−13、スペースを埋められた林がノックオン。しかし、この関学スクラムで、同志社がコラプシングを誘う。左PR北川賢吾、HO秋山哲平、右PR才田智の東福岡OBで構成される、評判の高い前列が強さを発揮した。5分、5メートルライン手前右でスクラムを選択した同志社は、西林が右サイドを突く。西林は右FL中村圭佑を外し、徳永を引きつけて右手バックハンドのパスを放した。右WTB松井千士が右隅へトライ。小さなスペースで西林のスキルが凝縮した、いいトライだった。

画像 関学はリスタートキック直後の8分、同志社のノックオンにより、敵陣22メートルやや左の位置でスクラムを得た。ジュニア・ジャパンにも選ばれている徳永が強烈な突破でゲイン、柴田の追尾タックルに捕まったあと、中村がピック&ゴーで寸前へ迫ったが、同志社はターンオーバー。関学のノットロールアウェイのPKを得て、ピンチを脱出すると、大越のハイパントをキャッチする関学に松井、左CTB木村洋紀がプレッシャーをかけた。ノックオンを誘って敵陣22メートル手前右のスクラム。2フェーズ目、大越のパスアウトに絡んでいった徳永のオフサイドでSO渡邉夏燦がPGを決め、同志社は8×0とした。関学は14分、同志社の左WTB岩本大志のキックがデッドボールラインを割ったことにより、敵陣22メートル手前やや右でスクラムを得たが、ここも同志社のスクラムワークに屈し、コラプシングを犯す。17分にも、同志社のハンドで敵陣10メートルと22メートルのあいだでラインアウトのチャンスがあった関学だったが、4次の左チャンネル1でSO平山健太郎が松井を外して前へ出たあと、徳永が近場へ勝負した場面で前方にいた右CTB水野俊輝と重なり、アクシデンタルオフサイド。追撃機を2度、逃した関学を尻目に同志社は23分、徳永のオフザゲートによるPGを決める。リードが11点に広がった。

画像 25分、同志社は敵陣10メートル過ぎで関学ボールのラインアウトをスチールした。しかし3フェーズ目、9−8−14の右展開で松井が徳永に抱えられ、HO浅井佑輝、SH徳田健太にも来られてボールをコントロールできず、モールアンプレイヤブル。このスクラムで同志社は北川がバインドを外す反則をとられ、関学は27分、敵陣22メートル過ぎのラインアウトから右順目の3フェーズで仕留める。2次の右チャンネル1、丸山が2人を巻き込み、9−10−12−13−14と振った。HB団のあいだに2人、アングルチェンジのデコイランナーを入れる周到なアタックである。薄くなった同志社のディフェンスのギャップに左CTB鳥飼誠が入って、勝負あった感。キャプテンの右WTB畑中啓吾が右隅へトライ。角度のあるコンバージョンを徳田が決め、11×7。関学がようやく1本を返した。

画像 同志社は30分、西林のキックキャッチから左へワンパス、チェイスの鈍い関学の隙を衝き、岩本が敵陣22メートル近くまでゲインした。関学の右PR金寛泰(きむ・がんて)が頭を打って倒れ、レフリーが試合を止めたあと、敵陣10メートルと22メートルのあいだ左のスクラムから西林の右8単、力強い前進を皮切りに連続攻撃を仕掛けた同志社だったが、右チャンネル1、FB藤本貴也が徳永に絡まれてノットリリースザボール。35分、関学はクイックタップで速攻した。直後の右展開、畑中がキックを蹴ったのは、目前が北川とのミスマッチだったので、ちょっともったいない。それでも蹴り勝つ形で敵陣のラインアウトを得て、左展開で鳥飼がブレイク、畑中へつなぐ連係で残り10メートルへ迫り、丸く収まった。しかし、そのあとパスが乱れ、下がりながら配置についてボールをつなごうとしたアタックでスローフォワード。39分にも同志社の倒れ込みにより、敵陣22メートル内でラインアウトモールの絶好機があったが、リフターが前へ入ってオブストラクション。関学にもどかしい場面が続いた。同志社は43分、PKでノータッチを蹴るミスがあったものの、風上を利して蹴り勝ち、敵陣10メートルと22メートルのあいだのラインアウトから連続攻撃。5フェーズ目の右チャンネル1、渡邉の突破でチャンスが拡大する。両隣に味方がいる陣形。女性にブーケを手渡すようにボールを持ったまま、パスの気配を漂わせながら静かに抜くプレーは、近鉄のSO重光泰昌の十八番(神戸のCTBジャック・フーリーもやるが、フーリーの場合はジェット機みたいに加速するので別のプレーに見える)。クライストチャーチ高校出身、これくらいは咄嗟に出るということだろう。裏へ出た渡邉が順目、木村へパスを放し、さらに9−4−13の右。林が残り5メートルまでゲインする。藤本が裏のショートパントでキックキャッチのトライを狙ったが、関学に押さえられたところで、アドバンテージ適用。44分、同志社は自信のスクラムを選択した。先制トライへ直結した西林のショートサイド、右8単は2度目ということでさすがに止められる。その後、5フェーズを重ねたものの、大越がさばき損ねてノックオン。ここで前半が終わった。

 後半は風上へ回る関学。ゲームメイクはずっと楽になるはずだったが、3分、出鼻を挫かれてしまう。ハーフウェイ手前で相手ラックのこぼれ球に徳永が反応、すぐに左へ大きく振ってカウンターを仕掛けようとしたが、丸山のロングパスに松井が照準を定めていた。天理戦の勝負を決めるトライを彷彿とさせるインターセプト。松井の中央へのトライとコンバージョン成功により、同志社は18×7とした。しかし関学は5分、敵陣10メートルと22メートルのラインアウトから2−4−9−8の右、徳永がスピンを使って前へ出て、平山の左リターンパスを受けた左WTB金尚浩(きむ・さんほ)が前進。同志社にオフサイドがあり、残り5メートルの位置でラインアウトを得る。モールを組んだあと、中村が、左サイドが空いた瞬間を狙って右中間へトライ。コンバージョンは不成功に終わったが、6点差へ迫った。

 15分、同志社がノットロールアウェイのPKにより、敵陣10メートル過ぎのラインアウトを得た場面はあったが、以降、主導権を握ったのは関学。20分、ハーフウェイ手前のスクラムから攻めた同志社、秋山のサイドアタックを竹村、丸山が止めて徳永が絡むノットリリースザボール。22分に、スクラムの右8単、西林のパスを途中出場のSH湯浅航平がインターセプトと、守備の好プレーも飛び出していた。しかし27分、残り10メートルのラインアウトで手渡しにミスしてノックオン。浅井が渡邉のキックをチャージダウンし、デッドボールラインの外から同志社が蹴るミスによる残り5メートル右のスクラムでは、徳永が左8単で力任せに仕留めにいったものの、西林、渡邉らの決死のディフェンスに阻まれ、ヘルドアップインゴール。同位置のスクラムで再開となり、近場勝負に賭ける関学だったが、30分、浅井がグラウディング寸前でノックオンしてしまった。同志社のタッチキック後、ラインアウトは敵陣22メートル。なおチャンスが続く関学の猛攻が始まったが、同志社は末永がFB高陽日(こう・やんいる)を止めたあと、すぐにセットしてチャンネル0の湯浅に好タックルを決めるなど、粘り強いディフェンスで抵抗する。そして33分、関学はピック&ゴーで決めようとした徳永がノックオン。惜しいチャンスを逃してしまった。37分にも関学は、同志社のノットロールアウェイにより、残り7メートルでラインアウトのチャンス。モールののちチャンネル0に拘ったが、左PRへ入っていた安福明俊の手からボールがこぼれる。そして終盤、同志社に好機がめぐってきた。39分、関学のスローフォワードにより、自陣10メートル手前左でスクラムを得て連続攻撃。5フェーズ目の左展開で林がパスダミーを入れてインステップ、サポートした木村がゲインして22メートル内へ入る。41分、地面にバウンドしたパスにディフェンスが反応、北川が難なくキャッチしたときに関学に破綻の芽があった。右チャンネル1、西林が前へ出て、右PRへ入っていた海士広大へつないだところで、関学のディフェンスラインは完全に崩壊する。9−10−14−16、オーバーラップしていた右へ振った同志社は、途中出場のHO安井貴大がカバーの平山のコンタクトをもろともせず、右隅へトライ。ゴールも成功。同志社が25×12のスコアで関学を破り、1敗を守った。関学は2敗目。優勝争いから2歩、後退した。



 この両チームはメンバー構成に似たところがある。黙々とタックルする6番、わずかなスペースにも敏感なランナーの7番、突破力は関東の強豪チームのレギュラーとまったく遜色のない8番というFWバックローをはじめ、思い切りのいいCTBに決定力のあるWTB、といった具合に。優劣が明らかだったのはスクラムだ。ここで劣勢だった分、関学は余計な失点をしてしまった。それと前半、反則が多かった。どうも関学は熱くなりすぎるきらいがある。モールの手渡しでノックオン、あるいはアクシデンタルオフサイドといった密集プレーのミスがチャンスに出て、FWの連係に開幕の京産戦同様、難が出たけれども、こうしたミスは熱くなりすぎる心と関連しているように思える。もう少し、メンタルをコントロールしたほうがいい。余計な失点をしないで、気持ちが先走ることなく平静さを保ち、自信を持ち続けてプレーしていれば、後半、攻め込んだ局面のFW勝負で、いったんチャンネル1でズラしたり、スペースのあるBKへ振る余裕が出ていたのではないだろうか。徳永の能力の高さは、この日も目立っていた。BKでは鳥飼がいい出来。縦の仕掛けに抜け目なさが垣間見えた。

 同志社は関学とは逆にスクラムの優位性を生かした。また、立ち上がりの動きが良好で、うまくゲームに入っていけた。粘り強いディフェンスで関学の猛攻をしのいだ後半も観る者に感銘を与え、確実に上向いているといっていいだろう。同志社のピックアッププレーヤーとして挙げたいのは前年度のキャプテン、西林。前へ出る力ももちろんのこと、ジョーカーカード的な精神的支柱である。前半、攻めている同志社側でさえPKをもらえる利を忘れて苛立ってしまうような関学の反則があり、両チームの選手が興奮する場面があった。その際、「おまえら、まだまだ青いのう」といった感じで仲裁した西林は、まるでコーチが1人、混じっているかのように、終始プレーに余裕があった。西林がいることによる有形無形の安心感を、同志社のメンバーは持っていたはずである。そのメンタルが、取り切れるか、守り切れるかの境目になったような気がする。立命を追う立場の1敗を守った同志社に今後、期待するのは、BKの組織的な爆発。ここまでの対戦相手が骨のある相手だったことも関係しているが、松井がトライゲッターとして活躍しているとはいえ、まだ弾け切っていない感がなきにしもあらず、である。木村と林の両CTBが、同志社で活躍したころというよりも現在の仙波智裕(東芝)と平浩二(サントリー)がコンビを組んだらこんな感じになるのではないだろうか、というような雰囲気――縦のランのほうが得意そうに見えるので、彼らが防御をズラして前へ出るプレーでチャンスメイクすることを考えてもいい。大越がサポートプレーのセンスに秀でているので、彼らのインサイドブレイクのあと、ノーラックで内側からスペースへ振る、というアタックを武器に加えると、どの相手もキリキリ舞いするはずである。いずれにせよ、1戦ごとに上向く同志社の後半節の戦いぶりに注目だ。次節、11月9日は天理親里にて、1敗で星の並ぶ京産と戦う。同志社が若干有利の好勝負、と予想するが、そこでどんな内容を示すか、楽しみは尽きない。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

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