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zoom RSS 同志社、京産に7Tの爆勝!・関西Aリーグ第5節 同志社大学vs京都産業大学〜天理親里

<<   作成日時 : 2013/11/11 06:00   >>

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画像 11月9日、2会場で関西大学Aリーグ第5節の4試合がおこなわれた。天理親里ラグビー場の第1試合に組まれていたのは、同志社大学vs京都産業大学。首位を行く立命館大学を1敗で追う好調チーム同士の“京都ダービー”ということもあって注目度は高く、ラグビー場へ直行する天理駅前のシャトル乗り場には長蛇の行列ができていた。スタンドは満員。晴れ、無風の良好なコンディションのもと、午後0時に試合が始まった。

 京産が左へ蹴ったキックオフを同志社はbW西林宏祐がキャッチ、右ショートサイドへのランで勝負した。京産は右FL李智栄(り・ちよん)、左WTB下良好純がタッチ際へ追い込んでノックオンを誘う好守備で対抗。敵陣22メートル手前左端でスクラムを得ると、ターンオーバーを狙った同志社のアングルのペナルティにより、前半1分、残り10メートルの位置でラインアウト。ブレイクダウンのペナルティでPGを狙わず、タッチキックを蹴った4分、残り5メートルまで進出した。左LO小川雅人がスローをキャッチしたラインアウトモールから右サイドへ飛び出し、力強く左中間へトライ。FB山下楽平がコンバージョンを決め、京産は早々に7点を先制する、幸先のいいスタートを切った。

画像 しかし、同志社はすぐに反撃する。京産は6分、SH梁正秋(りゃん・じょんちゅ)がハイパントを蹴った。西林が捕球する前にチェイスがコンタクトするペナルティにより、7分、同志社は敵陣10メートルと22メートルのあいだでラインアウトを得る。2−5−9−10−12の左展開、左CTB木村洋紀のセンタークラッシュののち、左チャンネル1で左FL柴田悠司。京産は柴田をダブルタックルで止めたが、ディフェンスが内側へ寄っていて、同志社のテンポのいいパス回しに屈してしまう。同志社は柴田が捕まったラックから順目、SO渡邉夏燦のカットパスを受けた右FL末永健雄がノールックパス。もらったのはFB藤本貴也か左WTB宮島裕之で、そこから内へ返した。瞬時に加速できるいい姿勢でキャッチした右CTB林真太郎が左中間へ突き抜けるトライ。渡邉がコンバージョンを決め、同点に追いついた同志社は16分にも、京産のノックオンで得た中央線右のスクラムを起点とする連続攻撃でインゴールへ到達した。4次でSH大越元気が左へ放し、パスを受けた木村が裏へ抜けると、さらに9−7−11と左へ振って、宮島がゲイン。左PR北川賢吾のピック&ゴーで寸前まで迫ったあと、完全にオーバーラップができた右へ振った。右LO冨田賢司とHO秋山哲平がまだ外に余る状況で9−10−12−14、右WTB松井千士がトライ。京産が失点する元凶となったのは、同志社のラインアウトをスチールしたにもかかわらず2フェーズ後、梁が左ショートサイドへ放そうとして味方が不在、仕方なくパントを選択して相手に当たり、後方へ撥ねたボールをキャッチした李が秋山に捕まったラックのボールを梁がさばき損ねてノックオンという、ちぐはぐなプレーの連続だっただけに悔やまれる。さらに19分、同志社は左チャンネル1で林が強さを見せてミドルエリアからビッグゲイン。9−7−15−11の左展開でトライを追加した。ここも末永のノールックパスが効き、京産のディフェンスは外への反応が1歩遅れる。宮島が左隅から中央へ回り込むトライ。コンバージョンも連続成功し、同志社は21×7とした。

画像 21分、大越のダイレクトキックにより、京産は敵陣10メートルと22メートルのあいだでラインアウトを得た。右LO泉森直人にスローを合わせたモールのあと、右チャンネル1で小川が前進、左PR清水圭祐のピック&ゴーを加えてトライラインへ肉薄する。こぼれ球をキープする李に絡んだ同志社にハンドがあり、京産は残り5メートルでラインアウトと絶好の追撃機を迎えた。ところがモールのあと、左サイドアタックのラックで、冨田に乗り越えられてしまう。この接点で京産にノックオンがあり、スクラムでコラプシングのPKを得た同志社は自陣22メートルと22メートルのあいだまで地域を戻し、さらに渡邉が右WTB森田慎也の頭上を超える好タッチキックを蹴って京産を自陣22メートルまで追いやった。ラインアウトを確保した京産は梁がキック。同志社は宮島が捕球して藤本にパス、もう1度宮島がボールをもらって敵陣10メートルまで進出した連係を皮切りに、連続攻撃を繰り出す。チャンネル1で右PR才田智のスピン、冨田の前進といったFWのパワプレーもあればBK展開もある変化に富んだアタックの6フェーズ目、9−10−12の左展開でインステップを切って前へ出た木村がその2フェーズ後、大越のパスに角度を変えて入ってきた。裏へ出て22メートル内へ。そして藤本が、スペースを見据えたうえで大越のもとへボールをもらいに来た。京産はFB山下楽平が藤本を阻んだものの、防御が乱れ、青息吐息である。26分、同志社は直後の右チャンネル1、西林が右斜めのランでSO三原亮太のタックルを外しつつ、右中間へトライ。ゴールも決まり、同志社のリードは21点に広がった。

画像 京産は29分、同志社のオフザゲートにより、敵陣10メートルと22メートルのあいだでラインアウトを得た。3フェーズ目に梁が右へパスアウト、三原がパスダミーを入れて内へステップを切り、左CTB山本耀司へオフロードパスを通す才気溢れるプレー。山本を止めた左LO山田有樹にノットロールアウェイの笛が吹かれた30分、山下のPG成功により、28×11とした。しかし同志社は33分、蹴り合いの中、キックキャッチからワンパス、三原のカウンターランを柴田が止めてジャッカル。ノットリリースザボールに陥れ、敵陣22メートルのラインアウトを起点に一発で仕留めた。2−5−9−10−8−12−13、西林が間を作ってディフェンダーをしっかり引きつけたあと、ここまでランで目立っていた木村が素早く正確にパス。林が中央へフィニッシュし、コンバージョンの2点を併せて、35×10。同志社のリードはさらに広がった。京産はリスタートキックでダイレクトを蹴ったが、センタースクラムで同志社にコラプシング。このPKをきっかけに主導権を握った京産は、38分にスクラムコラプシングのPK、40分にオフサイドのPKを得て、敵陣奥で攻め立てた。後者のPK、残り5メートルのラインアウトからFWがなだれ込んだものの、ヘルドアップインゴール。42分、京産の5メートルスクラムで再開となった。しかし、ここで同志社はスクラムを押し込む。ホイールでマイボールスクラムとし、ボールを持ち出した大越がタッチキックを蹴ったところで前半が終わった。

画像 接戦も予想された1戦だったが、同志社が大量リードして折り返し。後半の入りからスパートしてもつれた展開に持ち込みたい京産は0分、梁のパントを西林がノックオンしたことにより、ハーフウェイ左でスクラムを得たが、同志社のFWに回され、相手ボールとなる。同志社は8−9−10−12の左展開。デコイランナーを使ったアタックではあったが、ここまでゲインを許していた木村に、もう好きなようにはさせへん、と京産はダブルタックル。しかし同志社は、大越が裏のスペースをよく見ていた。山下を背走させるキック。好守備で止められた直後だけに、こういうソツのないキックが流れを維持するうえで重要だ。山下がタッチへ蹴り返した敵陣10メートルと22メートルのあいだのラインアウトで、秋山のスローが曲がる一頓挫はあったが、京産が同位置右のスクラムから攻めた2フェーズ目の左展開、下良を止めたポイントでターンオーバーした同志社は9−3−12と左へ回したあと、右オープンへ振る。9−10−13−14、林のカットパスをもらった松井がゲインし、カバーが来たタイミングで裏へ蹴った。22メートル内に転がるボールを末永がセービングしたすぐ後ろに、松井が到着。4分、末永のポップパスがつながって松井が右中間へトライ。ゴールも成功し、42×10となった。

画像 一方的な展開になりつつあった。しかし京産は6分、山下のキックカウンターを皮切りに連続攻撃。ホールディングのPKにより、敵陣22メートル内のラインアウトと好機がめぐってきたが、同志社は末永が李の手前でジャンプし、タップでスチール。渡邉のタッチキックは地域を戻せず、22メートルのラインアウトで仕切り直しの機会を得た京産は、ボールがラックから出たと判断した冨田のオフサイドにより、敵陣奥へ。9分、残り5メートルの位置でラインアウトモールを組んだ。同志社はモールドライブを許さない好守備を見せ、ラックでファイト。京産のハンドを誘ったが、このラインアウトで秋山がノットストレートをとられ、京産のアタックが続く。前半にもピッチサイドから元木由記雄コーチが「ラインアウト!」と叫ぶシーンがあった。ここで京産は劣勢のスクラムではなく、ラインアウトを選択。11分、敵陣10メートルと22メートルの中間点から見せたパスムーヴは、梁がテンポよくさばいて三原、山下が非凡なセンスを見せ、空気が入れ替わったかのような爽涼感さえ漂っていた。4次で三原が蹴った下良に追わせるチップキックが藤本に反応され、即トライとはならなかったものの、14分に大越が蹴ったキックをめぐるイーブンボールを獲得し、再び敵陣でフェーズを重ねる。右チャンネル1の小川が秋山に阻まれたポイントでノットロールアウェイのPKを得た京産は、速攻してワンパス。山下が瞬く間にトップスピードに乗った。渡邉、木村を次々と外して左中間へ。鋭利な突破に誰もが思わず息を飲み、しばらく間を置いて感嘆の声を洩らす、見事なトライだった。

画像 自身のコンバージョンは左のポストに嫌われて不成功となったが、42×15とした京産にようやく流れが来た。リスタートキックをキャッチして自陣から攻める。2フェーズ目の右チャンネル、三原がカットインで前へ出たあと、ファーストレシーバーに躍り出た森田がステップへ切ってブレイクし、山下へつなぐ連係で敵陣22メートルまで進出。直後の右チャンネル1、李のクラッシュでスローダウンしていなければ、順目の大外で仕留めた可能性があった。それでも2フェーズ後、9−1−7−5と短いパスをクイックハンズでつなぎ、梁、李と左サイドのチャンネル0を続けて突き、トライライン寸前まで迫る。チャンネル0に拘り続けた19分、ヘルドアップインゴールにより、ピッチ左の5メートルスクラムで再開となった。ここで同志社は、またもスクラムの強さを如何なく発揮する。怒涛のようなプッシュ。こぼれ球を大越が奪った。渡邉のタッチキック後、京産のラインアウトは敵陣10メートルと22メートルの中間。2−5−9−10と右へ振り、縦に勝負した三原に対し、同志社は最初から照準を定めていたかのような好守備。アシストタックラーのお手本たる所作で秋山がきれいにジャッカルした。ノットリリースザボールに陥れてピンチを完全に脱出し、潮目が変わった。直後、ハーフウェイ地点のラインアウトに始まる連続攻撃は右展開、前進を図った冨田が山本にタッチへ押し出されたが、京産はこの自陣22メートルのラインアウトで李がキャッチミス。マイボールとして攻撃を開始した同志社は7フェーズ目、途中出場の左CTB長井一史が宮島のトライを導くべく、クロスキックを蹴った。インゴールで京産、左WTBに入っていた城戸慎也に押さえられたが、オフサイドのアドバンテージが継続中。25分、同志社は残り5メートル右の位置でスクラムを選択した。京産は梁がパスアウトにプレッシャー、ボールを奪いかけたものの、ノックオン。直後の同志社ボールのスクラムでも持ち出した末永を捕まえ、ターンオーバーに成功したが、右展開でハンドリングエラーが出てしまう。27分、マイボールとした同志社は、林−渡邉−途中出場の左FL清水巴とつないで左中間へトライ。プレースキック絶好調の渡邉がここでもゴールを決めた。

 49×15。勝敗の行方は決したが、熱い声援を送るファンのためにも京産は1本返しておきたいところ。38分、自陣22メートル手前のスクラムを起点に攻めた5フェーズ目、9−13−14とつなぎ、森田がステップを切って裏へ抜けた。同志社は松井が追走し、残り5メートルで後方からタックル。なんとか止める。お互いに1年生、関西大学ラグビー界のスターになるであろう2人のマッチアップには見応えがあった。しかし41分、レフリーにボールが当たり、敵陣22メートル内左のスクラムで再開された2フェーズ目、左チャンネル1のクラッシュでノットリリースザボール。同志社がPKをタッチへ蹴り出して、試合が終わった。


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画像 敗れた京産は、前節、立命戦に敗れた際、露呈したラインアタックに対するディフェンスの弱さが解消されていなかった。同志社に突破されたあと、下がりながら防御ラインを整えなければならない難しさがあるとはいえ、外へセットしに走る選手の少なさが致命的。このスペースを同志社に衝かれ、トライを奪われるケースが目立った。また、あと1歩、ボールキャリアーに接近してタックルすれば飛び込まずに済み、簡単にゲインを許すシーンが減少したと思われるのと、なんといってもチャンスの芽を摘み取られたスクラムの劣勢が敗因として挙げられる。しかし後半、京産がボールを動かしてアタックしたシーンには魅力が詰まっていた。三原と山下、2人のタレントを筆頭に、BKは非常に個性的。京産がボールを動かし、必然的に同志社の防御の間隔が広がっていく一連の攻防を観ていて、たとえば三原が相手防御を引きつけてリターンパスを放し、誰かが角度を変えて突っ込むといったことをやれば(あくまで筆者がその場で思いついた一例、ほかにも方法はあるだろう)必ずディフェンスを崩すことができるのに、と思った。ところが京産が同志社の防御を翻弄しそうな気配が漂ったのは、後半11分が初めてだった。前半、敵陣奥でラインアウトを得た局面でFW勝負に出て取り切れなかったことを戦術的ミスとして責めるのは、結果論だろう。京産には、ミドルエリアで多彩なアタックをする機会が大量ビハインドを背負うまでなかったという、試合展開上のアンラッキーがあった(前半30分はひとまずPGを選択した)。前半10分に敵陣10メートル手前のラインアウトで被ターンオーバーされたし、経過を記す中で書いたように同14分、ハーフウェイ付近で同志社ボールのラインアウトをスチールしながら梁が左ショートサイドを放そうとして味方が不在、キックに切り替えて相手に当たり、ボールをキープしたものの直後にノックオンというミスがあったので、すべてが不運だったとはいえない。しかし、以上に挙げた前半の局面でアタックが継続していれば、いくらか流れが変わったはず。残り2戦の相手は大体と関大。課題を修正しつつ、なんとか大学選手権出場の5位以内をキープしたいところだ。まだまだ伸びる余地があるチームである。

画像 同志社は1戦ごとに上昇してきた。先制トライこそ許したが、前節の関学戦同様、ゴールラインを背にした近場のディフェンスで粘りを見せた。ブレイクダウンがいい。とくに経験豊富な冨田と秋山がソツなく、激しく立ち回った。開幕の立命戦をコンタクトエリアの劣勢が原因で落としたことを反省し、修正したことを素直に褒め称えたい。そして、反則を取られる場面はあったとはいえ組み勝っているがゆえの反則、終始優勢だったスクラムが効いた勝利であることは、言わずもがなである。スクラムにおいても、1戦ごとに巧く組めるようになっていると感じる。そして、関学戦のTV観戦記でそろそろ爆発しないかと書いたBKが、期待どおりの働きを示した。木村と林が巧みにズレてラインブレイク、チャンスを開拓して外のスペースへ運ぶ形が何度もあった。前節と京産と戦った立命と同様、京産のラインディフェンスに弱さがあると踏んでこの試合に臨んだと思うが、突破役として魅力的な2人のゲインが勝利を呼び込んだといっても過言ではない。また、ライン参加した際、末永のノールックパスも効いていた。ここまでランナーとして活躍が目立った末永が今回、ラインアタックでも貢献。今が伸び盛りの印象を強くする。大越に慣れがうかがえるし、松井は言うに及ばず、同志社はみんな好調といっていい状態だ。同日、鶴見緑地で立命が関学に敗れたことにより、同志社は立命と1敗で星が並んだ。当該チーム同士の対戦で敗れているので逆転優勝は難しいが、大学選手権出場は確定的である。この勢いを保ったまま選手権へ入れば、と誰しもが思うだろう。名門復活の足音がたしかに聞こえてきた、秋の天理親里ラグビー場だった。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

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