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zoom RSS スクラム強烈! 明治、筑波を下して開幕白星発進〜関東大学対抗戦 第1節

<<   作成日時 : 2014/09/20 06:00   >>

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画像 9月13日、14日、15日、関東では大学ラグビーの対抗戦、リーグ戦が開幕した。今季も熱戦が繰り広げられるのは間違いないが、9月、10月に組まれているカードでまず注目すべきは、対抗戦でいきなり上位との対決が続く実力者、筑波の戦いぶりであろう。開幕戦は14日、秩父宮で明治と激突。SH内田啓介が卒業し、SO山沢拓也が欠場する中、明治とどう渡り合うのか。そして明治は、歯ごたえある相手との初戦でどのような内容を示すのか。興味は尽きなかった。


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 【○明治大学41×21筑波大学●】

 明治のキックオフで試合開始。筑波は右LO目崎啓志が捕球ミス、マイボールとした明治が敵陣で攻撃権を得た。ボールを動かしつつ、縦の推進力で筑波を後退させた明治は22メートル内でテンポ良くフェーズを重ねた前半1分、9−10と左へつなぐ。SO田村煕が最初から防御ラインとズレて立ち、ギャップを抜けて左中間から中央へ回り込むトライ。直前、9−10−15の左チャンネル2ですでにオーバーラップができていた。FB松浦康一がクラッシュしたとき、ここで筑波にファインプレーをされたら余分に手数をかけたことになるなァと思ったが、まったくの杞憂であった。ゴールも成功、7点を先制した明治はその後も主導権を握り、5分、シーリングオフで筑波にPKを与える頓挫はあったものの、ハーフウェイのラインアウトをスチールして再攻撃。7分、敵陣22メートル過ぎ中央のスクラムを起点とする右展開で右WTB成田秀平が左WTB福岡堅樹に捕まり、残り5メートルでタッチへ出されはしたが、筑波のラインアウトを右LO小林航がタップバック。SH加納遼大が捕って10−12−13と左へ振った。8分、右CTB尾又寛太がカバー防御のFB山下一の逆を衝いて内へ切れ込み、左ポスト下へトライ。

 筑波は14分、自陣奥へ攻め入られたピンチの局面、9−10−14の右展開で福岡が成田にタックル、すぐに立ち上がってジャッカルした。さすがは日本代表という身のこなしでノットリリースザボールに陥れ、ハーフウェイ手前まで地域を戻す。しかし、手前に合わせてHOへ戻すサインで2番、村川浩喜がノックオン。チャンスの芽が潰えてしまった。再び攻勢に転じた明治は18分、敵陣22メートル手前左のスクラムから2フェーズで仕留める。9−10−12の右展開、ここに逆サイドから移動してきた13が縦の仕掛けを入れ、スライドを遅らせて15−14−15と右順目へ回した。松浦が寸前まで迫ったあと、bW松橋周平が左サイドを突いて右コーナーへトライ。

 コンバージョンも連続成功し、21×0。ここまで見せ場がほとんどなかった筑波は、26分にようやく1本返す。倒れ込みのPKによる敵陣22メートルのラインアウトが起点。乱れはしたもののボールをキープし、5フェーズ目、SH木村貴大が右サイドを抜けた。サイドに立っていた左LO寺田大樹の目切りが早かったか。木村が中央へトライ。ゴールも決まった。明治は29分、田村が右奥へ好タッチキックを蹴る。筑波がラインアウトでノックオンし、明治は残り6メートル右の位置でスクラムを得た。ここからコラプシングのスクラム選択、組み直しといったシーンが続き、約7分、明治がゴールライン前でスクラム道場を開いて筑波をかわいがった。重戦車・明治だからみんな喜ぶが――筑波ファンはFW頑張れ、と切ない思いをつのらせる。前列の選手の彼女あたりはさぞかし母性本能に目覚めたことだろう――それ以外の大学やTLのチームが同じことをやって理解を示すファンは少ないと思われる。例外はヤマハファンくらいなもので、非難する声も少なからず起きるはずだ。明治のメンバーは7分間に及ぶスクラムの攻防を肯定する空気が生まれるに至った歴史、その担い手である先輩たちに感謝しなければならない。37分、繰り返されたコラプシングに、大学の試合では極力カードを出さない印象のある大岡裁きの藤内有己レフリーも、さすがに右PR荻原嵐をシンビン処分とした。ところが明治は、この局面で取り切れなかった。近場勝負の4次、左サイドをユニットで突こうとした選手がピックミスでノックオン。前を見たまま横にあったボールを掬い取ろうとして、ハーフの足にボールが当たってしまったのだった。

 21×7、リードして折り返した明治は後半1分、キックリターンで福岡にビッグゲインを許したものの、ノックオンによって得た自陣スクラムから田村が左裏へキックを蹴って、地域で優位に立った。4分にオフサイドのPGを追加。筑波は6分、右展開で山下が左奥へ好タッチキックを蹴り、明治のラインアウトを左LO藤井俊希がスチールした。7フェーズに及ぶ連続攻撃を仕掛けた8分、9−8−11の左展開で仕留める。ギャップへ向かって斜め外へ走ったbW横山大輔が半分裏へ出てオフロードパス、福岡が一気に加速して左中間へトライ。直後、リスタートを目崎がキャッチしたラックから9−10−12−13と左へ展開し、右CTB本村直樹がハンドオフでディフェンダーを外して裏へ抜けた。敵陣22メートル内までビッグゲイン。松浦に捕まりながら放した右オフロードパスが成田に通らなかったものの、サポートした左FL窪田寛が転がるボールを拾って右中間へトライ。コンバージョンも連続成功、24×21とし、風雲急を告げた。

 このリスタートでもキックキャッチから左へ振り、二番煎じを狙った筑波だったが、明治はチャンネル2へ上田と松橋が猛然とラッシュする。このブレイクダウンでハンドを誘ってPK。直後、敵陣22メートル内でまたも筑波にラインアウトをスチールされたが、タッチキック後のラインアウトは敵陣10メートルと22メートルの中間点となお好機が続く。2−5−9−11−13−8の右展開、アングルチェンジで裏へ抜けかけた松橋が膝を着いてもボールを放さないノットリリースザボールをとられたものの、ラインアウトで筑波がオフサイドを犯していた。15分、明治は残り10メートルでラインアウト。ここから近場中心のFW攻撃でインゴールをうかがう。18分、松橋が寺田とユニットになって力ずくで右中間を目指した場面はヘルドアップインゴールとなったが、5メートルスクラムは明治にとって願ってもない起点。21分、筑波のFLがバインドを解いて防御に行く反則のアドバンテージが採用されたあとも当然、スクラムを選択する。左8単、松橋がFLとSO亀山宏大のダブルタックルを受けてボールをこぼしたが、筑波もハンドリングエラー。そのボールをインゴールで押さえるキャリーバックにより、明治は残り5メートルやや左でスクラム。アーリーエンゲージのFKで再びスクラムを選んだ25分、松橋が左8単。寸前で右WTB高屋直生ら複数に止められはしたが、サポートについた途中出場の右FL桶谷宗汰が左中間でボールを押さえるトライ。コンバージョンの2点を併せ、31×21、明治がリードを広げた。

 筑波は30分、自陣22メートルと10メートルのあいだ左のスクラムから右へ展開、途中出場の右WTB竹中翔が敵陣10メートル付近までゲインしたのを皮切りに連続攻撃。ところが10フェーズ目、左ショートサイドを突いたチャンネル1でタッチへ出されてしまう。直前は福岡までボールが渡る左展開で、明治に防御ラインの立ち遅れが散見されていたから、ここは右オープンへ振り戻すのが正解だったか。明治は34分、ハーフウェイ左のスクラムを起点に攻める。4次の左チャンネル1は2人目のサポートが遅れていたが、ホールディングのPKに救われた。35分、明治はショットを選択してPGを追加。さらに明治は37分、加納のキックキャッチから左へツーパス。カウンターアタックを仕掛けようとした。筑波は松浦に亀山がラッシュして刺さり、すぐにボールを絡もうとしたが、手をついてしまってオーバーザトップをとられてしまう。敵陣22メートルへ進出した明治は3フェーズ目、9−10−23と右へ展開。左CTBへ入っていた梶村祐介が仕掛けを入れてスイッチ気味にパスを戻し、13−15−14と右順目へつないで筑波の防御を崩しかけた。しかし、成田が福岡のコンタクトを受け、膝を着いてタックル成立のノットリリースザボール。39分、自陣から速攻した筑波だったが、自陣を脱しないうちに左チャンネル1のポイントを乗り越えられてしまった。右PRへ入っていた松波昭哉のスイープがファインプレー。ターンオーバーした明治は20−6−10−11と左へ振る。田村に梶村がスイッチのダミーで入ったうえ、防御を引きつけたタイミングで放したのが効いた。左WTB齊藤剛希が1対1の山下を外す。筑波は竹中がカバーし、齊藤を止めた。しかし明治は桶谷が右チャンネル1を突いたあと、左PR勝木来幸が力ずくのピック&ゴー。39分、左中間へフィニッシュし、コンバージョンも成功。終わりを締めて41×21、開幕の注目カードに勝利した。




 筑波はスクラムの劣勢が痛い。ラインアウトも獲得率は3/7。セットピースで苦戦した分がそのままスコアに表われた印象だ。しかし、ボールを手に持って走る局面になれば十分に渡り合える。亀山が接近プレーで防御を引きつけられるし、福岡、山下、リザーブで登場した竹中と決定力のあるランナーがいて、攻め自体は魅力があった。ブレイクダウンでも一定の粘りはあり、決して悲観する内容ではない。ピックアッププレーヤーに指名したいのは木村である。もともとFLの選手だが、SHへ転向し、公式戦初戦でこれだけソツのないゲーム運びをしたのは素晴らしい。まったく違和感がなかった。体の強さがあるし、今後、読みやキック等にもっと成長すると思う。

 明治は開始早々、筑波がキックオフキャッチにミスした敵陣の攻撃機会で取り切ったのが大きかった。BK展開、FWのクラッシュありで、地味なサポートに従事するプレーヤーも含め、全員が満遍なく動いてうまくゲームに入っていけた。その流れの延長でしばらくのあいだ、FWの縦とBKの横をバランスよく配合して、モダンなアタックができていた。内側へディフェンスを集めたあと、BKで後ろを通してフラットパスでカバー防御を切ってしまうムーヴを入れたのはクレバー。そして後半、筑波がリズムをつかんでくると、田村が効果的なキックを蹴った。また、田村近辺のオプションが魅力的で、後半に登場した梶村との競演には胸が躍らずにはいられなかった。課題を挙げればディフェンスか。シーズン序盤で未整備な部分があると思うが、順目の立ち遅れやプッシュアウトの弱さを感じるシーンが多々あった。後半8分、横山に半裏の前進を許し、福岡にトライを奪われたのが象徴的。ここはもう1人、ディフェンダーが立っていて、横山にプレッシャーを与えているのがふつうという場面だろう。半裏に出られるのはまずい。また、ハイパントをめぐるチェイスの役割分担、キッカーとチェイスのコミュニケーションが今ひとつ。しかし、明治らしいFWの激しさが全面に出たし、まずは快調な滑り出しとみていいだろう。ピックアッププレーヤーはFW全員に田村、ディフェンスの良さをアピールした加納と候補が目白押しだが、ラインアウトでプレッシャーをかけた両LO、寺田と小林の名を記しておきたい。寺田が195センチ、小林が194センチ。このツインタワーは脅威だ。フィールドプレーでまだまだ成長しそうな大器で、彼らがOBで現キヤノンの日高駿みたいにここ一番、地味ながらも重要という局面で甚大な存在感を示すようになったときがさらに楽しみである。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

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