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zoom RSS 関学、立命に完勝! 全勝キープで天王山2戦へ・関西大学Aリーグ第5節 関西学院大学vs立命館大学

<<   作成日時 : 2014/11/17 06:00   >>

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画像 11月15日、関西大学Aリーグ第5節の2試合が組まれていた花園は、第1試合に人気校の同志社が登場したこともあって、上々の賑わいだった(公式入場者数は第1試合が3582人、第2試合が3910人)。京産が同志社を熱戦の末、29×27で下した余韻が冷めやらぬ中、午後2時、関西学院大学vs立命館大学の試合が立命のキックオフで始まった。関学はFW、BKとも下級生のころから公式戦へ出場していた才能ある面々が揃い、前評判どおりの力を発揮して、4戦全勝でこの試合を迎えた。対する立命は、昨年優勝の原動力となった主力が卒業したのに加え、故障者が出たのも響いて2勝1敗1引き分けと、前節終了時点で4位。連覇は厳しくなったとはいえ、大学選手権出場の5位を確定するためには、この1戦を含め、強敵相手に負けられない1戦が続く。持ち前の粘り強さを発揮できるかどうかが焦点だった。

 入りはお互いに決定機が生まれなかった。前半9分、立命はオフサイドのPKでショットを狙ったものの、不成功。しかし、自陣22メートルのラインアウトを起点にチャンネル1を中心にコツコツとフェーズを重ねた立命は敵陣へ入った14分、SO宗像仁が今度はハンドのPGを決め、3点を先制した。このリスタートを関学は左へ蹴る。弾んだボールが左PR野宇倖輔に入り、敵陣で攻撃権を得た関学は16分、オフサイドのPKにより、残り5メートルでラインアウトの絶好機を迎えた。モールがラックになったあと、FWの近場勝負を4フェーズ。ここに立命の防御が集まってしまい、左オープンには完全なるオーバーラップができあがった。17分、9−10−11と展開し、SO清水晶大のカットパスをもらった左WTB中野涼が左コーナーへトライ。SH徳田健太が角度のあるコンバージョンをきっちり、関学が7×3と逆転した。

画像 20分、立命はノットリリースザボールのPKにより、残り5メートル地点でラインアウトの反撃機。ところが、手前に立つ左PR渡邉彪亮へ向けたHO高島忍のスローが5メートルに達しない反則。FKを得た関学は当座のピンチを脱出した。22分、立命はキックキャッチを起点に攻めた5次、右チャンネル1の右LO杉下暢がbW徳永祥尭の好タックルに留め置かれたものの、持ち上げてしまう危険なプレーによるPK。敵陣10メートルと22メートルの中間まで進出したが、2−4−9−7の右、開幕戦で負傷して以来の先発出場となる右FL萩原寿哉がクラッシュしたポイントに、高島が横から入ってしまう。このPKで関学は敵陣22メートル内へ。5次、ピッチ左のラックから徳田が左へ仕掛けて右へ戻したパスを右PR井之上亮がノックオンしたものの、井之上とHO金寛泰(きむ・がんて)とU20代表経験のある2人を擁する前列がスクラムの強さを見せる。立命は苦し紛れに9−14、右ショートサイドへつないだが、スクラムを押された分、サポートプレーヤーの到着が遅れ、右WTB宮田遼が中野に止められてノットリリースザボール。PKを得た関学は残り5メートルのラインアウトで徳永がスローをキャッチし、モールを押し込んだ。27分、右FL鈴木将大が左中間へグラウディング。コンバージョンの2点を併せ、14×3とした。

 29分、立命は相手ハンドリングエラーにより、敵陣22メートル手前やや左でスクラムを得た。FWのチャンネル1を中心に9フェーズを重ねたが、31分、西山が右へ投じたカットパスに角度を変えて入った杉下が鈴木のタックルを受けて、ノックオン。チャンスを逃してしまった。関学は34分、スクラムコラプシングのPKにより、自陣を脱出。ハーフウェイを越えた位置でラインアウトを得たが、キャッチミスして立命ボールとなった。すぐに左へ大きく振る立命。関学は途中出場の右WTB藏田知浩に14番、中井剛毅が好タックル。右チャンネル1を挟んだ右順目、9−15−8、bW中村優樹に対しても、鈴木が判断よく詰めのタックルを決めた。ここで下げたことにより、オフザゲートのPKを誘うと、徳永がクイックタップで仕掛ける。パスをもらった左LO竹村俊太がインステップで渡邉をかわし、敵陣22メートルへ。直後、9−13の右、右CTB金尚浩(きむ・さんほ)を左LO清水亮佑が止めた立命だったが、ラック成立でハンドの笛を吹かれる。36分、関学は残り5メートルからラインアウトモールをドライブ。ゴールラインを前にラックアンプレイヤブルとなったのち、37分、ピッチ右のスクラムを起点に1フェーズで仕留める。9−10−12の左展開。左CTB鳥飼誠が前へ出てきた宮田の内側の肩を狙って角度を変え、裏へ抜けた。鳥飼が右ポスト下へトライ。コンバージョンも決まり、21×3とした関学は前半終了間際、リスタートをマイボールとして攻め立てた立命の連続攻撃をノットリリースザボールに陥れてしのいだ。

画像 18点リードを保って折り返した関学は後半、最初に得点を挙げて勝利へ大きく近づく。キックオフを左へ蹴る関学。立命は21−10、宗像が蹴り返そうとしたが、そこへ関学は左FL中村圭佑が右利きキッカーの死角、相手に向かって右側から一気に襲いかかった。チャージダウンしたボールが左中間インゴールへ転がり、中村圭が易々と押さえるトライ。ゴールも成功、28×3となった。立命はリスタートを蹴り返さず攻める関学に対し、この局面では大きなゲインを許さず、4分、パスアウトの徳田を途中出場のSH後藤大が潰してノットリリースザボールのPKを得た。残り5メートルでラインアウトモールを組み、右へズラしながら押し込む。しかし、グラウディングが確認できず、ヘルドアップインゴール。ピッチ右、立命の5メートルスクラムで仕切り直しとなった。中村優がさばいて後藤へ放そうとした立命だったが、3番アップで優位に組んだ関学、徳田にとって、ハーフのオフサイドラインぎりぎりはパスコースに入ったも同然だった。インターセプトし、裏へキック。立命はキック処理から攻め直そうとしたが、右CTB山田一輝が左へ放したパスを、中野にインターセプトされてしまう。関学は右へ振り、中井までボールを回して敵陣22メートルへ入った。直後、9−11の右、中野がノックオンしたのは惜しかったが、2つのインターセプトをきっかけに地域で優勢に立った関学は、10分、ラインオフサイドのPKにより、残り7メートルでラインアウトのチャンスを迎える。4次、9−10−14と左へ展開し、中井が左斜めランでギャップを切り裂こうとしたが、デコイランナーがオブストラクション。追加点はならなかった。

 12分から14分にかけて、関学は25フェーズを越える怒涛の連続攻撃。そして15分、オフサイドのPKによる敵陣22メートル過ぎのラインアウトに始まる2次、後方を通した右展開で9−10−11、中井が前進し、左チャンネル1の徳永を挟んで、9−10の左、清水も前へ出る。このピッチ左のラックから徳田が右へ仕掛け、ラックサイドの防御を寄せて順目、竹村へ放した。いいアタックだったが、竹村が高島に倒された際にノックオン。しかし、この立命スクラムも関学FWが圧倒する。立命をヘッドアップに陥れた19分、残り5メートル左の位置でスクラムを選択した。押し込んだ勢いで徳永が右サイドへ。左中間へなだれこんでいったが、ヘルドアップインゴール。関学のスクラムで仕切り直し。徳永の左8単が阻まれたあと、徳田のボールへコンタクトした立命側にノックオン。アドバンテージが採用された21分、残り5メートル左のスクラムから徳永が右サイドを突き、左中間へトライ。関学が33×3とし、勝負を完全に決定づけた(コンバージョンは不成功)。

 関学はこのリスタートを蹴り返さずに攻め込み、27分、ノットロールアウェイのPKにより、残り5メートルでラインアウトの絶好機。FWのチャンネル0、近場勝負を繰り返して左中間をうかがったが、体の下にボールを隠すスクイズボールで逸機。31分、立命のハンドによる残り5メートルのラインアウトではノットストレートと足踏みした。立命は36分、PKを得て、敵陣22メートルでラインアウト。後半になって初めて関学陣奥でセットピースの機会を迎えた。HOへ入っていた原山光正のスローを確保できず、中野に拾われて7−4とつながれたが、竹村がハンドリングエラー。このマイボールをトライへ帰結させた。途中、PKの速攻を挟み、連続攻撃。ピッチ中央のラックから21−22−15−23の右展開、関学の防御が薄くなっていた右側にFB山中駿佑が移動してきて途中出場のSO清水駿のオフロードパスをもらい、2対1を作った。最後は藏田が右隅から中央へ回り込むトライ。コンバージョンの2点を併せ、33×10として一矢報いた立命だったが、そこまでだった。関学は5連勝。1敗の同志社戦(23日)、現時点で同じく全勝の京産戦(30日)は、優勝を争うビッグカードとして注目される。


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画像 立命はFWの圧力に屈した。このチームの売りはブレイクダウン。詰めのタックルを決めて2人目が素早く寄り、ボールへ絡むことができれば相当に厄介なのだが、関学にFWフェーズで前へ出られている分、ときどきタックルが決まっても、ディフェンス有利のブレイクダウンになかなかならない。また、アタックでもプレッシャーに負け、ハンドリングミスが多くなった。ここは原点に立ち返ってタックルから。そしてボールキャリアが1歩前へ出ること。1つ1つのプレーを大切にして自信を取り戻していくしかないだろう。BKの決め手はともかくも、FWの顔触れを見れば、ここまで関学に叩きのめされる本来的な力差があるとは思わない。あと、昨年、京産の山下楽平(現神戸製鋼)に次ぐ関西bQのFBとして力量を高く買われていた山中が、今季はチーム状態も関係しているのか、あまり目立っていないので、彼の精度の高いプレーがクローズアップされるゲームが早く観たいところである。

 関学については、まずディフェンスを褒めておこう。2戦前の天理戦でも感じたことだが、主将の鈴木と金尚が守りにおいて重要な役目を果たしている。そして、ファイトしても無駄なブレイクダウンを見切る判断がいいので、防御ラインの人数がなかなか減らなかった。立命はパスムーブで相手を翻弄する決め手には欠くし、1対1で当たり負けたとなると、攻めあぐんだのも無理はないか。また、関学はスクラムで立命を圧倒した。とくに右側、井之上が強かった。敵陣奥左の相手スクラムにおける3番アップが効いていて、前半26分、モールドライブによる鈴木のトライは、立命を右ショートサイドへ出させてノットリリースザボールに陥れたPKがきっかけ。公式MOMは相手にダメージを与えるチャージダウンのトライを挙げた中村圭が受賞したが、当サイトでは井之上としておきたい。徳永も相変わらず力強い前進が目立ったし、一昨季の終盤に大活躍した中野がここへきて好調。彼は乗せると手のつけられないタイプなので、今後、要注目のプレーヤーである。また、徳田=清水のHB団も落ち着いてゲームを組み立てた。翌日のサンケイスポーツには「80分間、走り切ることができなかった。この内容ではFWが強い相手には苦しい」という野中孝介監督の辛口コメントが掲載されていて、終盤に1トライを返されたことを猛省しているとのこと。個人的な印象を記せば、この内容ならあと2トライくらいは積み重ねることができたはずで、ちょっと手数がかかりすぎた。残り2試合は難敵との対戦が続くだけに、首脳陣としてはさらに厳格な内容を求めるのは当然かもしれない。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

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