ワンダーランド・なぎさ亭

アクセスカウンタ

zoom RSS 東海、強力スクラムは百万の味方 大東に逆転勝利!〜関東大学リーグ戦 第9節

<<   作成日時 : 2014/11/25 05:55   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像 今季の関東大学リーグ戦は全勝チームがなく、上位争いが混沌。何が起きるかわからないカードが目白押しである。J−SPORTSのTV中継が少なく、ファンのかたには不満を抱かれているかたもおられているかもしれないが、その代わり、対抗戦の人気カードは録画や再放送で観戦することにして、リーグ戦の試合会場を行脚している人がいたりして? 今回、J−SPORTSで放映された22日、秩父宮の東海vs大東も非常に興味深いカードだった。メキメキと力をつけてきた大東は4勝2敗。この1戦に敗れると、優勝の可能性が消える。対する東海は大東に負けて5勝2敗で全日程を終わったとしても、来週の中央vs流経戦の結果次第で優勝の目が残されていたが、1敗を守って首位を争う流経にプレッシャーをかけたいところだった。


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~

 【○東海大学33×31大東文化大学●】

 前半1分から3分にかけて、東海は敵陣10メートル過ぎのラインアウトを起点に連続攻撃。22メートルへ入ったが、大東は右ショートサイドへ持ち出したSH松島鴻太を捕まえ、右LO鈴木秀明が絡んでターンオーバーした。東海側としては、松島が右についた左FL橋本皓へタイミングよく放していれば、といったところか。大東はタッチキック後、東海が攻め直した局面の5次でも7番、篠原祥太が右チャンネル1、右FL藤田貴大に詰めのタックルを決め、鈴木らが一気に乗り越えてターンオーバー。このポイントでオフサイドのPKを得て敵陣へ。さらにノットロールアウェイのPKをもらった6分、SH小山大輝が速攻した3次の右展開でフィニッシュする。9−10−11−15−14。左WTBホセア・サウマキが右CTB井波健太郎のタックルを粉砕し、左WTB石井魁のコンタクトを受けながらオフロードを通したのが効いた。その分、東海のスライドが遅れ、カバーに来られたものの、右WTB戸室達貴が右隅へトライ。大東が5点を先制した(コンバージョンは不成功)。

 東海は8分、ノットリリースザボールのPGで3点を返したが、大東は10分、東海がFWのショートパスを駆使してズラしてくる所を捕まえ、2人目が素早く寄ってノットリリースザボールのPK。残り10メートルでラインアウトの絶好機を迎える。モールを組ませなかったし、低いタックルで抵抗した東海ではあったが、12フェーズで仕留められてしまった。9−10の左、SO川向瑛がショートステップで前進し、9−7−5の左で篠原が相手の肩に乗るようなオフロードパスを鈴木に通す。12分、そのラックから後方を通して右へ振った。9−10−15−14。東海は防御ラインを前へ出したが、深いアタックラインに届かず不発。1人余っていた戸室が右隅から右中間へ回り込むトライ。コンバージョンも決まり、9点差とした大東は15分にもトライを追加する。東海がリスタートでダイレクトキックを蹴ったことによるセンタースクラムが起点。bWテビタ・ツポウが左8単で松島を外し、左にシャトルランの川向へつなぐ。川向が井波を外して敵陣22メートルへビッグゲイン。迅速にサポートした小山に手渡しし、左にはサウマキ。サウマキが左コーナーへあっというまに到達した。この場面、川向が小山に手渡しした場面はノーラックだったので、後ろから追っていた左LOダラス・タタナは防御ラインへ並ぼうとせず、小山を背後から捕まえてもよかったのだが、そこまでは認識していなかったようだ。

 コンバージョンは不成功に終わったとはいえ、3×17。大東としては申し分のない入りである。東海はホールディングのPKによる残り5メートルのラインアウトでノットストレート(21分)、右へ振って敵陣22メートルへ進んだ折り返しの左チャンネル2でこぼれ球を奪われる(23分)など、足踏みが続いたが、25分、大東のキックカウンターの2次、右サイドを突いた右PR江口裕太に藤田がタックル、立ったまま絡んでノットリリースザボールに陥れた残り5メートルのラインアウトモールをトライへつなげた。モールをドライブし、タタナが右中間でグラウディング(ゴールは不成功)。さらに29分、大東がハーフウェイ付近でパスミスしたボールを井波が拾ってワンパス、石井が裏へまっすぐキックを蹴り、戻って処理する小山に石井と左CTB林大成が絡んで、ノットリリースザボールのPG。11×17とした。

 30分、リスタートキャッチのモールで東海にオブストラクションの笛。このPKをインゴールへ蹴ってしまった大東だったが、ドロップアウトのキックを自陣10メートルで戸室がキャッチし、左へワンパス、FB菊地孝二が右PR平野翔平とのミスマッチを抜いて敵陣22メートル近辺までゲインしていった。左にサポートした左FL長谷川峻太にパスが通らなかったものの、左CTB相馬諒がルーズボールを拾って7−10−4−8と左オープンへ振る。が、途中、川向のパスが乱れるロスもあり、ツポウがノックオンしてしまった。大東は34分にも敵陣10メートルのラインアウトを起点に攻めた3次、小山が左の狭いほうへカットパスをさばいて6−3、右にサポートしたツポウがタッチ際で内へ生かし、篠原が拾って10−2と右へつないだが、HO柴田魁が藤田に絡まれてノットリリースザボール。チャンスを生かすことができなかった。東海はこのPKをきっかけに地域で優位に立ち、39分から40分にかけて、敵陣10メートルと22メートルのあいだのラインアウトを起点に連続攻撃。じわじわとゴールラインへ迫り、9−10−14の未右展開、SO野口大輔のカットパスをもらった右WTB近藤英人が斜め外に走って右隅を目指した。大東は小山がバッキングアップに走る。結果、グラウディングより先に足がタッチを割っていたという判定で、東海のトライは認められなかった。11×17、大東の6点リードに変化がないまま、前半が終了。

 後半の入り、東海は外側の防御ラインが押し上げるアンブレラ・ディフェンスが冴え、大東のアタックを内側へ閉じ込めた。2分、9−10−15の右、菊地を下げるタックルを藤田が決めたことによりオフザゲートを誘い、東海は敵陣22メートルへ進出。しかし3分、21−10−11の左展開で石井が川向と相馬のダブルタックルを食らってハンドリングエラー。マイボールとした大東は自陣22メートルから戸室がカウンターラン、小山へつないで一気に東海陣22メートルへゲインした。小山はFB野口竜司に止められたものの、ボールをキープして攻める大東は6フェーズ後、9−10の右で川向が裏へチップキック。チェイスの反応が鈍かったものの、東海の処理ミスによってマイボールとしたあと、鈴木がパスアウト、2−10−11の左展開で仕留めた。1歩前へ出て仕掛け、飛び出すディフェンスの裏を通した川向の機転が素晴らしい。6分、サウマキが2人を外し、左隅から左中間へ回り込むトライ。相馬のコンバージョンも成功し、11×24となった。

 東海は敵陣22メートル内のラインアウトモールでノックオン(9分)、21−10−15−11の左展開で小山に詰められた野口竜のクイックハンズパスの手元がやや狂い、石井がノックオン(11分)ともどかしいプレーが続き、12分には小山に右裏、ゴールラインまでにキックを蹴られたことにより、地域を獲得されてしまう。しかし14分、倒れ込みのPKによるハーフウェイのラインアウトを起点に追撃のトライを挙げた。右展開で野口大のパスをもらったbW金堂礼が縦。相馬のタックルにも微動だにせず前進したあと、速いテンポで21−10−13と右へ振った。野口大の1人を飛ばしたパスをキャッチした井波の前にはスペース。井波は内へ切れ込んでいき、戸室のタックルも外して右中間へトライ。野口大のコンバージョンも決まり、東海は再び6点差に迫った。そして18分、東海はオブストラクションのPKにより、敵陣22メートル過ぎでラインアウトを得ると、スローをキャッチした金堂がモールに入ろうとしない大東の守りを見て、迷わず先頭を切って縦。そこからFWでチャンネル0を3フェーズ穿ったあと、21−10−13−14と右へ振って仕留めた。井波のロングパスをもらった近藤が右隅へトライ。コンバージョンは左ポストに嫌われて不成功に終わったものの、1点差に詰めた東海は22分、ノットリリースザボールのPGでついに26×24、逆転に成功した。

 リスタート後のアタックの2次、東海は左チャンネル1のHO北出卓也が前進したものの、ノットリリースザボール。敵陣でPKを得た大東が速攻、ボールを動かして攻めたピッチ右のラックから9−10の左、川向が走り込んできて残り10メートルまで肉薄した。そして、9−5−8の左。ツポウは詰めてきた左CTB林大成のタックルをもろともしなかったが、藤田に倒されて絡まれ、ボールを奪われてしまう。しかしタッチキック後、ハーフウェイのラインアウトを起点に大東が連続攻撃で仕留める。2次、ループを使った9−13−9−11の右展開でサウマキが詰めてきた林を外してゲイン。5次、9−13−15−14の右展開で残り6メートルまで迫ったのち、後ろを通してオーバーラップの9−10−12−8と左へ展開する。29分、ツポウが橋本のタックルを外し、左中間から中央へ回り込むトライ。ゴールも成功し、26×31、大東が再びリードを奪った。

 スクラムに関しては東海が有利というのが戦前の予想。実際、組み勝っていた東海FWが牙をむいたのが30分から35分にかけてだった。敵陣22メートルでSH湯本睦がラックから左へ仕掛けて右の林へ戻すトリッキーなプレーがスローフォワード。相手スクラムでアーリープッシュのFKを得ると、押し込みながら相手反則を誘い、ついには残り8メートル中央でスクラムと相成った。このスクラムをグイグイと押し込み、ゴールライン手前で金堂が拾い上げて左ポスト下へトライ。コンバージョンも成功し、33×31、再逆転した東海は38分、敵陣22メートル手前の近場で時間を遣いにいった。うまくいけば反則を誘ってという常套手段だが、この局面でよく起きる倒れ込みの反則により、大東に攻撃権を譲ってしまう。サウマキが速攻してハーフウェイ近くまでゲインした大東は9−10の右、川向が相手防御に接近し、左へリターンパス。右PRに入っていた蛯名崇博の前がぽっかりと空いていた。蛯名は右についた相馬へつなぎ、敵陣22メートルへ。そこから9−10の左、川向が左へ仕掛けてタメを作ってから裏へグラバーキックを蹴る。ところが、前方にいた鈴木がチェイスするキックオフサイド。絶好のチャンスを逃してしまった。川向のタメにより、東海は外のディフェンダー2人が不用意に飛び出していたので、たしかに裏が空いていた。だが、川向はサウマキに追わせたかったに違いない。選択肢としては前へ出た防御2人の頭上を越すマウントパスでサウマキにつなぐ手もあっただけに、大東としては悔やまれるかもしれない。命拾いした東海が2点差で辛くも勝利。リーグ戦優勝に望みをつないだ。ゲームが終わった瞬間、膝をついて嬉し泣きに暮れた藤田の姿が印象的だった。




 大東は試合の入りのパフォーマンスが上々。持ち前の決め手を如何なく発揮した。敗れたとはいえ、トライ数で上回っているのだから胸を張っていい内容だと思う。大学選手権を向け、前を向くことのできる内容だったのではないか。フラれたけど自信を与えてくれる女とめぐり合えたような試合である。ただ後半、運動量が落ち、アタックではサポートが、ディフェンスではスペースを埋める動きが鈍った。結果、東海にチャンスを作られ、ゴールラインを背にした相手スクラムという、もっとも恐れていたであろうピンチを迎えてしまった。ピックアッププレーヤーは小山。以前にも書いたように大学2年世代には、才能あるSHが何人かいる。後半の入りから東海は同学年の湯本睦を投入し、このハーフ対決にはときめかずにはいられなかった。同志社の大越元気も素質を買われていて、この3人が現在のところ、大学2年の三羽烏という評価でいいと思うけれど、小山はアタックだけでなく、ディフェンスも抜群にいい。大東はヤマハなどと同じくハーフを防御ラインに並べることにしているようだが、そのときは並みのCTBが裸足で逃げ出すくらいにいい守りをするし、バッキングアップもいい。総合フットボーラー型ハーフとして、未来は限りなく明るいとみる。全体に好パフォーマンスの選手が多く、今回の内容をベースに巧く戦えば、大東は大学選手権において相当に内容の濃いゲームができるだろう。戦前の予想で相手のほうが有利とみられるカードも当然あるが、ズバリ、帝京以外のチームになら、勝って不思議のない地力を有すると思う。

 東海はセットプレーの強さを終盤、ようやく全面に押し出すことができた。後半、大東のフィットネスが低下したのと、湯本の速い球さばきが起点になったことにより、パスで防御を切るシーンが増えたのも勝因のひとつ。理想をいえば、もっとFWフェーズで前へ出たかったし、ハンドリングエラーも9つと多めだったのは課題といえよう。ディフェンスについては、外側がラッシュするディフェンスの精度を上げる必要がある。大東が後ろを通して深いラインに展開した場合、詰めたディフェンダーが結果、釣り出される形になってすれ違いで抜かれるケースが目についた。大東にはツポウ、サウマキという強力なアタッカーが2人いて、HB団もステップワークが得意だから、ある程度のタックルミスは仕方ないにしても、20はちょっと多い。東海は昨年も隣り合うディフェンダー同士の連係があまりよくなく、この試合もそんな感じだったので、防御ラインを連動させて詰めとスライドの選択をきっちり見極めたい(今週は防御ラインについて考えさせられたなァ、としみじみ。同志社vs関学のLIVE観戦記を読めばわかります)。個々のサイズ、能力をいえば大学トップクラスであることは誰もが認めるはず。あとはチームスキルの研磨にかかっている。個人的MOMは相手ボールに絡みまくった藤田。試合後の号泣は、やりきった、チームが勝利したといった思いが激情となり、涙となってとめどなく溢れてきただけのこと。そこにおそらく、理屈はない。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

にほんブログ村 その他スポーツブログ ラグビーへ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
東海、強力スクラムは百万の味方 大東に逆転勝利!〜関東大学リーグ戦 第9節 ワンダーランド・なぎさ亭/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる