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zoom RSS 流経、食い下がる中央に土壇場で逆転勝利! 連覇達成〜関東大学リーグ戦 第10節

<<   作成日時 : 2014/12/07 06:00   >>

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画像 関東大学リーグ戦は最終節、11月30日、中央vs流経の1戦に優勝争いが持ち越された。流経が勝てば優勝し、連覇達成。ここで負ければ、すでに全日程を終えた東海が優勝する。そして、中央は前日の他カードの結果を受け、大学選手権出場が決まっていた。常識的な考えをいえば流経はやる気満々なのに対し、中央にモチベーションの心配をしてしまうところだ。しかし、中央は闘争心もあらわに流経戦へ臨んだ。ラグビーは目の前の敵を倒す意識が高いスポーツ。状況に左右された気の抜けたゲームが少ないのが、魅力である。また、野澤武史さんがよく仰るように、とくに大学ラグビーの場合は公式戦すべての試合がテストマッチだ。画面を通じた印象ではあるが、それぞれのチームを応援する観客、控え部員や体育会応援団の面々も「テストマッチ」の雰囲気に合致した声援で選手と一体になっていたように思う。大学選手権のプール戦でも、星勘定とは無関係の熱い戦いが繰り広げられるに違いない。昨年、一昨年もそうだった。意味の大小や軽重を打算的に考えながら生きる者は、すでに青春の舞台から下りている。狡知に長けるばかりで気高き精神とは無縁の機械と化した者は、そこにはいない。


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 【●中央大学21×26流通経済大学○】

 前半6分、中央はフィールドモールで得たコラプシングのPKで残り6メートルのラインアウトと先制機を迎えたが、HO山本将也のスローが曲がってしまった。直後の蹴り合いでFB松井完至の右裏を狙ったキックがダイレクト、流経は敵陣10メートル手前でラインアウトを得たが、そこでノックオン。マイボールスクラムを得た中央は以降、エリアとポゼッション(ボール保持率)で優位に立つ。10分、こぼれ球を確保した4次、左ショートサイドを9−14とつなぎ、敵陣奥へ。右WTB渡辺広人が寸前で左WTB八文字雅和に止められたもののハイタックル、PKを速攻してモールを組む。そして近場のチャンネル0を2フェーズ。しかしグラウディングが認められず、ヘルドアップインゴール。直後のスクラムで中央にアーリープッシュの笛が吹かれ、またも得点はならなかった。

 15分、中央は左展開でパスミス。後方でボールを拾い直した左CTB木上鴻佑がSH黒木大貴に捕まり、左LO水木鴻太、右LO今野剛秀、右FL大塚悠作らに乗り越えられて被ターンオーバー。タッチキックで一時的に自陣へ下げられた中央だったが、その後、流経の反則によるアシスト、あるいはバックスリーの背後を狙った好キックにより主導権を握る。26分にはSO浜岸峻輝の好タッチキックにより流経を自陣奥へ後退させた。ここで流経のラインアウトが乱れ、ボールは中央の左FL佐野瑛亮に入る。フェーズを重ねた中央は29分、残り5メートルの近場勝負でフィールドモールを組んだが、押し切れず、山本に倒れ込みの笛。撤退を余儀なくされたものの、直後のラインアウトでまたも流経がミス。再び攻勢に転じた中央は31分、ハーフウェイ左のスクラムから8−9−10の右、浜岸がハイパントを蹴り、相手ハンドリングエラーのボールを手中に収めた佐野を核にモールを作って押し込む。そして左チャンネル1へ山本が走り込み、勢いのあるアタックを繰り出したが、6フェーズ後、左チャンネル1で右FL小野雄貴がハンドリングエラー。マイボールとした流経は黒木が右裏へ蹴った。チェイスの右WTB杉森健太郎が捕球したあと、敵陣22メートルでタッチを割ったものの、とりあえずエリアを獲得する。直後に倒れ込みのPKを得た流経は22メートル内でラインアウト。水木がスローをキャッチしたモールドライブでオフサイドのアドバンテージがある中、9−10の左、SO東郷太朗丸がオープン側へキックパスを蹴った。35分、八文字が左中間ゴールライン上で捕球してそのまま押さえるトライ。FB合谷和弘のコンバージョンも成功し、流経が7点を先制した。

 中央は38分にオフザゲートのPG。3×7として前半を折り返すと、後半5分、流経ラックのアウトボールを敵陣で奪った4フェーズ後、左へ展開し、左WTB高悠也が、合谷和が目前に迫ったタイミングで裏へパントを上げる。自らチェイスしてボールを手中に収め、左隅を目指したが、トライを目前にバッキングアップの東郷に捕まってタッチへ出されてしまった。タッチキック後、敵陣22メートル過ぎでラインアウトとなお中央はチャンスだったが、6次、9−10−7の左、ショートパスの連係で小野がノックオンした。そして中央は直後のスクラムでコラプシング、さらにラインアウトのオフサイドとPKが続き、流経に敵陣22メートルでラインアウトの起点がめぐってくる。活発なレッグドライブでモールを押し込んだあと、9−23の右ショートサイド、9−10−8の左展開でショートステップを踏んだ東郷に角度を変えてbWジョージ・リサレが突っ込んだあとは、7、2、8とチャンネル0の近場。12分、リサレが右ポスト下へトライ。ゴールも決まり、3×14となった。

 主導権を握る時間が大方を占めている中央にスコアが伴ってきたのは16分だった。PKを得て残り5メートルのラインアウト。小野がスローをキャッチしたモールを押し込み、左PR檜山翔一が右中間へトライを挙げた。流経はアクシデンタルオフサイドを主張するようなそぶりを見せていたが、最初にディフェンダーが1人巻き込まれていたので、自発的に離れたというジャッジだったと思われる。

 コンバージョンも決まり、4点差に迫った中央は21分、孤立した流経の右チャンネル1、右PR山根皓太をノットリリースザボールに陥れ、手堅くPG。13×14としたのち、23分、流経がキックカウンターの2次、9−8の右で順目へ横走りしたリサレに佐野と右LO井坂健人がラッシュ。リサレを倒し、カウンターラックでターンオーバーすると、SHへ入っていた住吉藍好が右斜めに走って敵陣22メートルへゲインした。カウンターラック時のハンドのアドバンテージが採用された25分、浜岸がPGをきっちり。16×14、ついに中央が逆転した。さらに28分、相手ノックオンによる敵陣10メートル右端のスクラムを起点に3フェーズで仕留める。1次の左展開で高が22メートル内へゲインし、右チャンネル1で小野がクラッシュ。ここで住吉が右サイドへ引っぱるように走り、凸凹した流経の近場の防御を引きつけた。住吉のほうに体が向いたディフェンスラインは10−22とつながれた右展開に無抵抗。途中出場のFB伊藤大地が右中間へトライ。21×14となった(ゴールは不成功)。

 流経は31分、敵陣10メートルと22メートルのあいだのラインアウトを小野にスチールされ、直後に左FLへ入っていたダウムア・ナエアタがハイタックルを犯した。暗雲が漂ったものの、34分、倒れ込みのPKを得た流経は再び敵陣へ入る。ドライビングモールを皮切りとする4次、9−10−15の左展開で合谷和が捕まってターンオーバーされたものの、2フェーズ後、球出しの住吉を大塚が潰す好守備。大塚がボールを奪い返してワンパス、右CTBテアウパ・シオネが敵陣22メートルまで前進した。そこから9−10の右、東郷が右裏のスペースへチップキック。チェイスした途中出場の右WTB桑江健一郎が右コーナーへトライ。21×19とした(コンバージョンは不成功)。

 中央は39分、ハーフウェイ付近で相手ハンドリングエラーのボールを獲得。木上が左裏へ合谷和を背走させるキックを蹴った。ボールがインゴールへ達し、ドロップアウトとなったが、とりあえず地域は獲得。キックキャッチの高がハーフウェイで右へ横走りして再攻撃しようとする。ところが、高が大塚と左PR古村健太郎に捕まり、ターンオーバーされてしまった。流経は9−19−13−23と右へ振り、桑江がビッグゲイン。右隅を目指したが、トライかというところでカバーに急行した木上に引きずり倒されて、グラウディングより先にタッチを割ったという判定が下った。無念の流経。だが、ラインアウトのボールをキープした中央にアンプレイヤブル。ボールが体の上にあったかしてモールの判定が下ったのか、42分、ラストワンプレーで流経に残り5メートル右端のスクラムと絶好機がめぐってきた。中央はスクラムで2度の反則。44分、流経は6番からbWへ回っていた廣瀬直幸がタップキックして右中間へなだれ込んでいく。土壇場で逆転のトライ。コンバージョンも成功し、21×26となったところで試合終了の笛。流経はリーグ戦連覇を達成した。




 中央はスペースへキックを蹴りながら地域を巧みに獲得し、得意とするフィールドモールを織り交ぜて主導権を握った。相手のスタミナが鈍ってくる時間帯に読めない動きをする住吉を投入。アクロバティックなプレーはあまりやらないものの堅実で、プレッシャーをかけて相手の首を真綿で締めていくラグビーがハマッたかに思えたが、最後で足元を掬われた。FWが実に献身的。山本、佐野の健闘はおおいに称えられるべきだろう。そして中央側でMOMを選ぶとすれば、好キックを連発した浜岸。冷静で視野が広く、判断にも優れている。

 流経に関しては、受けに回ると弱いという印象を抱いた。まあ、TV中継のなかった東海、大東戦の内容は悪くなかったようなので、完敗した法政戦のイメージで考察するのはどうかと思う。ただ、この試合に関しては、個々の力を単純に足し算すれば中央を上回るにもかかわらず、ディフェンスで流れを変える選手が見当たらなかった。フィールドモールを組もうとする中央の選手を見てしまうのか、近場の防御のリアクションが鈍い。前へ出られたあとの戻りも遅かった。BKは外側が飛び出していくアンブレラ・ディフェンスをよく使う。FWフェーズをその場で止めていれば、中央のBK展開が流経の防御網に入っていたと思われるケースが多々あった。ラインアウトの不振も苦戦要因。前半、背後にキックを蹴られたバックスリーのポジショニングについては、後半になると深い位置へ修正していた。あと、アタック・ブレイクダウンで真上を取り遅れるシーンが目立ち、ちょっと雑。このチームはクイックボールが出て、外国人留学生を織り込んだ表裏のプレーを磨けば、とんでもない力を発揮するはず。FWの下働きの質が鍵になる。敵陣奥のセットピースでも取り切れるし、タレントの数からいってディフェンスからの切り返しも相手にとっては脅威に違いない。それらを完全な武器としたならば、流経は大学選手権における台風の目として俄然、注目を浴びよう。以上、苦言が多くはなったが、東海、大東とライバルを撃破し、最終戦で土壇場に逆転して優勝をモノにしたのだから、チームは自信を得たはず。ピックアッププレーヤーは大塚。終盤、逆転のきっかけとなるターンオーバーが2度あった。できれば、こういう守備のファインプレーが前半から飛び出してほしかったけれども。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

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