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zoom RSS 同志社、関大の果敢な守りに手を焼くも地力を発揮 今季初勝利〜関西大学Aリーグ 第2節(1)

<<   作成日時 : 2015/10/10 05:55   >>

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画像 4日、好天の宝ヶ池で関西大学Aリーグの第2節、2試合がおこなわれ、ともにJ−SPORTSで放映された。ここでは第1試合、同志社vs関大戦を記す。今季、宝ヶ池では関西Aリーグの試合が18日と25日に11月14日、12月13日の入替戦と、あと4度、開催される。スタンドは小じんまりしているものの、ピッチと観客席が近く、ラグビーの迫力を存分に楽しめるスタジアムだ。ちなみに、南向きに建つメインスタンドは逆光になって少し見づらいので、晴れた日はバックスタンドがお勧めである。あと、宝ヶ池で注意すべき点は、飲み物の自動販売機があるだけでスタジアム内では食料が一切販売されていないこと。昼食を北山通り周辺で済ませるか、弁当などを買って持参する必要がある。また、地下鉄で行く場合、北山よりも松ヶ崎の駅のほうがスタジアムに近い。ただ、松ヶ崎の北山通り沿いにはチャペルがいくつかあって、日曜日ともなれば必ず結婚式が執りおこなわれている。恋に破れたばかりであるとか、彼氏彼女がほしいのに出会いがなくて困っているという人は、北山で下車するか、住宅街の狭い道を歩いたほうがいい。幸せ一杯の姿にあてられて、せっかくのラグビー観戦なのに気分が沈んだりすることもありうる。それでも不意に、見たくない他者の幸福を目撃してしまった場合、

 「このきれいな花嫁さんもいつかはオバハンになるし、洗濯するとき、旦那のパンツに“ウンすじ”を見つけて溜め息をつく日が必ず来る」

 といったことを考えると、少しは落胆を防げるかもしれない。ただ、見方を変えれば、旦那のパンツに“ウンすじ”を見つけることも幸福――といえなくもないけれど。


    ~~~~~~~~~~

 【○同志社大学47×22関西大学●

 関大は入りからエンジン全開。迷わず前へ出るディフェンスで同志社のアタックにプレッシャーをかけていった。前半6分、同志社はラインオフサイドのPKにより、敵陣10メートル地点でラインアウト。2−5−9−10−14の左展開、右WTB松井千士が裏へ抜け、22メートル付近までゲインしたが、次フェーズ、9−10−15の左展開でFB崎口銀二朗が落球。関大は左CTB松本仁志がルーズボールを足にかけ、チェイスの右WTB吉田陸央がドリブルした。同志社は左WTB安田卓平が戻り、自陣5メートル付近左のボールへ先着。事なきを得たが、その後、関大が風上を利して試合を優位に進めた。10分、関大は敵陣22メートルでラインアウト。FWが全員並んでロングスロー。SH松浦大輔が15メートル外で捕球する意外なプレーで前進する。安田に止められたあと、左FL三井利晃が左サイドを突いた。ところが、前方にいた松本と接触し、アクシデンタルオフサイド。このスクラムでヘッドアップをとられた関大ではあったが、14分、ラインオフサイドのPKにより、敵陣22メートルでラインアウトと再び好機をつかむ。モールがラックに変わり、右チャンネル0〜1をFWが穿ったのち、6次、BKで勝負する。9−10の右でSO田村宏樹が左リターンパス、左WTB原柊平が左LO山田有樹とのミスマッチを制して裏へ抜けた。残り5メートルまでゲインしたラックから9−12の右、松本がカットインでSO渡邉夏燦をかわす。そこから三井がピック&ゴー。右中間を目指したが、ヘルドアップインゴールとなった。同志社はここでスクラムの強さを如何なく発揮。関大FWをめくり上げてターンオーバーした。

 直後、渡邉のキックをキャッチしてカウンターランに来た原を止め、倒れ込みの反則を誘った同志社だったが、18分、自陣10メートルのラインアウトモールに始まる3次、9−10−13の右、渡邉にスイッチで入った右CTB林真太郎がゲインして関大の防御が前へ出られない状況を作ったにもかかわらず、4次、9−10の右で渡邉がノックオンした。20分、関大は同志社のラインアウトモールを押し返し、敵陣10メートルでターンオーバーして左へ展開する。原にタックルした林の手にボールが触れるノックオンにより、敵陣22メートル右でスクラム。1次、8−9−13の右から左リターンパスのサインプレーでミスが起こったものの、ボールをキープした。5フェーズ後、左展開を一瞬考えた松浦が、2対3と防御が多い状況だったのを見て左裏へのキックに切り換えたのは好判断。カバーに走った同志社のSH大越元気はタッチキックへ逃れるしかなく、24分、関大は残り5メートルでラインアウトの絶好機。FWの力勝負がまたもヘルドアップインゴールとなったが、オフサイドのアドバンテージがあり、25分、関大は再度、残り5メートルでラインアウト。三井にスローを合わせ、手渡しプレーでボールをもらった左LO杉岡佑亮が右サイドへ突進、左中間を陥れた。杉岡のトライにはちょっとした綾。本当は手渡しのデリバリーに失敗していたけれども、ボールがモールのダミーを作る味方の背中をつたっていき、杉岡が三井からふつうにボールをもらうよりも余分にズレることができてタックルを芯に食らわずに済む、という幸運があった。

 0×5とされた同志社は28分、関大がテイクンバックのダイレクトキックを蹴ったことにより、敵陣22メートル内でラインアウトの反撃機。モールから9−7−9−14、ループを使った左展開で松井が、飛び出してきた右CTB永井一歩をかわして残り5メートルへ迫った。左チャンネル1でbW倉本吏哉がクラッシュしたあと、速いテンポでボールを出せれば左順目で関大のディフェンスを振り切れそうな局面。しかしスローダウンし、ここでモールエントリーのアドバンテージが採用された。同志社は残り5メートルの位置でスクラムを選択。関大を圧倒し、PKを得るたびに「もう一丁」と無慈悲な鬼と化した。関大は32分、圧力に耐え切れずにコラプシングを犯した左PR藤井拓海がシンビン。34分、同志社は4度目のスクラム選択を起点に仕留める。8−10の左、右チャンネル1、9−13の右と縦を突いたあと、左PR海士広大が左サイドへピック&ゴー。右中間へ捻じ込んだ。

 渡邉のコンバージョンも決まり、7×5。逆転した同志社は37分、敵陣10メートルのラインアウトから左へ展開、左CTB石田幹太が縦を突いたラックから、9−8−9と右逆目へ回した。セットピース起点のセンタークラッシュ後の逆目は、ディフェンスが未整備で非組織的となることが多い。個人の判断だけになる防御を攪乱したり、オフサイドプレーヤーの裏をとるために、何らかの変化を加えたい局面である(ワンパスの単純な縦は最悪、その後の停滞を招く)。ループはいいアタックだったといえるが、関大は、大越が右へ放したパスに右LO辨天燿平が手を出していた。インターセプトが叶わずノックオンとなったのが惜しい。辨天は同志社の動きを見て読みが働いたのだろうか。いずれにせよ、準備して反応できたのが素晴らしい。同志社はハーフウェイやや右のスクラムで仕切り直し。5次の右チャンネル1、HO東大樹がラックサイドの立ち遅れを衝いてゲインし、右についてパスをもらった松井が残り5メートルまで肉薄した。松井が永井に阻まれたあと、9−15の左から右リターンパス、海士が左FL秦啓祐に手渡しでつないでゴールライン寸前。チャンネル0を挟み、39分、同志社は9−10の右でフィニッシュする。HB団のあいだには3、8がデコイランナー。彼らを含めて5対2くらいの数的優位ができていて、スペースも十分にあった。渡邉が右斜めランでギャップを抜いて右中間へトライ。ゴールの2点を併せ、14×5となった。

 同志社はリスタートキャッチに始まる攻めで、ようやく本来のリズムを取り戻していた。4次、9−10の右で左リターンパス、秦が裏へ抜けたラックからの左展開は惚れ惚れするようなクイックボール。9−10−12−13−15−11、安田のノックオンが惜しまれるが、風下で手応えをつかんで9点リードの折り返しなら悪くはない。そして後半4分にトライを追加する。倒れ込みのPKによる敵陣22メートル内のラインアウトが起点。左順目を2フェーズののち、右へ折り返した9−7−10−14、渡邉のロングパスをもらった松井がミスマッチのFW2人を外し、右隅から右中間へ回り込むトライ。関大としては、広いスペースで松井を守るべきBKが払底していたからどうしようもなかった。コンバージョンも成功、21×5とした同志社は11分にも決定的なチャンスをつかむ。敵陣10メートル付近のブレイクダウン・ターンオーバーを起点に攻めた3次、左へ大きく振り、崎口のオフロードパスをもらった安田が外側のスペースをビッグゲイン。敵陣22メートル内へ入る。左についた秦へタイミングよく放せればトライの可能性が高かった。吉田のタックルを受けてボールを放せなかったのが痛い。しかし直後、ノットリリースザボールのPKでハーフウェイまで地域を戻した関大にラインアウトミス。マイボールとした同志社は3次、9−10−12−8の左展開で倉本がタックルブレイク。敵陣22メートルへ入り、5フェーズ後の13分にフィニッシュした。9−10の左、深めに立っていた渡邉が仕掛け、内側に走り込むプレーヤーへのパスダミーを入れてカットインで裏へ出る。1対1、原もステップで外して中央へトライ。ゴールも決まり、28×5。

 ここで同志社が安全圏へ抜けた気配が漂ったが、関大は粘る。リスタート後の2次、自陣10メートル付近で左へ大きく振る同志社に対し、激しく前へ出るディフェンス。プレッシャーをかけて4つ目の石田のパスをブレさせ、15−11とつないだ所、安田がキャッチするリズムを狂わせた。16分、安田が落球したボールを奪った原がそのまま右中間へ走るトライ。28×10(ゴールは不成功)とした関大は、19分にも原が魅せる。ハーフウェイのマイボールスクラム。同志社は海士が落ちてしまい、コラプシングの笛を吹かれた。ここで途中出場のSH木下皓太がクイックタップ、10−11と左へ回し、原が中央まで駆け去っていった。コンバージョンも成功し、28×17。勝敗の行方がわからなくなった。

 同志社は21分、キックキャッチを起点にハーフウェイ付近で攻めた4次、この試合で多用していた渡邉の位置におけるリターンパスでラインブレイクを狙う。左には石田。それまで内側のケアを疎かにしていた関大だったが、ここは藤井がインターセプトに成功する。おそらく藤井は学習できていて、自分がそこに立って守る態勢にあったなら狙ってやるぞという気構えでいたのではないか。だが、直後にキックキャッチの松井を潰したにもかかわらず、右PRへ入っていた尾池亨充がノットロールアウェイを犯したのが惜しい。

 24分、同志社は自陣10メートル付近でターンオーバー。この局面、関大はラインアウトから左へ展開、センタークラッシュした接点に人数をかけすぎて次のアタックが見えやすくなっていた。とはいえ、左チャンネル1の杉岡にいい出足でダブルタックルを食らわした右FL野中翔平と秦の好守備である。大越のキックで地域的に優位となった同志社は26分、木下が球さばきにミスしたノックオンにより、敵陣22メートル手前でスクラム。右8単、野中が左サイドのチャンネル0を経て、9−10の右から左リターンパス、石田が突破して右中間へトライ。関大はラッシュディフェンスするプレーヤーと、ラックサイドの防御のあいだを空けていた。同じ守り方をすればどのチームにも表われるシステム上の弱点ではあるが、サイド防御にきっちり立ってプッシュアウトでスペースを埋めれば、ある程度はカバーできる。それができれば、関大は大量失点を喫しなくなるはずだ。

 コンバージョンも決まって35×17とした同志社は、連敗の恐れが消えて重圧から解放されたのか、以降、のびのびとプレーした。32分、敵陣22メートル内のスクラム・ターンオーバーを起点とする5フェーズ目、21−10−13の左展開で、渡邉にスイッチで入った林がしぶといゲインでタックルを外し、左中間へトライ(ゴールは不成功)。40×17としたあと、36分にも追加トライ。相手ノックオンによる敵陣10メートル左のスクラムに始まる4フェーズ目、21−10−13−14の右展開で、フィニッシャー松井が右中間から中央へ回り込む。この局面は内外にアタッカーがいる10シェイプの陣形の中、渡邉がわずかな間合いを拵えたことによって関大ディフェンスの足が止まり、林のラインブレイク→ラストパスという流れが導かれた。関大は40分、自陣10メートルのスクラムからbXへ回った高本の右8単。タックルブレイクで前へ出たあと、21−4−6とクイックハンズで右へつないだポイントで倒れ込みのPKを得て速攻。2フェーズ目、田村が左の狭いほうへさばき、18−22と展開して途中出場の左CTB三谷岳人が裏へ抜ける左中間へのトライ(ゴールは不成功)。一矢報いたが、そこまでだった。




 関大のディフェンスは、ラッシュでガンガン前へ出るのが特徴。相手にプレッシャーを存分にかけていた。ただ、ラッシュする最内のプレーヤーのさらに内側、つまりラックサイドの防御が空く。前半38分、同志社がスクラム起点の5次、右チャンネル1で東が抜けた時点ではっきりとスペースが見えていた。経過を記す中で触れたように、ここへ立ち続けることができて内側からプッシュすれば、相手は当たり勝って前へ出るか、大外へ速いパスを回すかしないと、チャンスができない。関大のFWには頑張り屋が多く、1対1のフィジカル勝負には耐性がある。リロードの速さを身につければ、上位進出が見えてくるだろう。アタックに関してはブレイクダウンのオーバーコミット(人数のかけすぎ)が目立った。ラインに残っているプレーヤーが少なく、有効な攻めを繰り出せない状況が多い。象徴的だったのは後半25分、ラインアウトから左展開でセンタークラッシュしたあとの2次、左チャンネル1で同志社の両FLにダブルタックルされてターンオーバーを許したシーン。センタークラッシュの次フェーズ、順目のチャンネル1は複数のアタッカーを用意する9シェイプで防御の的を絞りにくくするのが定石なのだが、味方がブレイクダウンに食われていて、パスの受け手が1人だけになってしまっていた。ただ、昇格した2年前にもオーバーコミットの傾向があり、ボールキープを重要視するチームなのかもしれない。そこでBKの個人技に期待するか、攻めているうちに反則を誘ってPGや敵陣奥のセットピースによるトライを狙う、あるいは、まずは前へ出るディフェンスで流れを整え、もっとも期待できるのは相手ミス等のターンオーバーからの切り返し……というイメージを抱いているか。ピックアッププレーヤーは原。166センチの小さな体は、近年に関西の大学界で活躍した近大の阪本一樹氏、大体の沢良木僚平氏を想起させた。サイズのなさを逆に武器とする腰の強さがある。原にタックルするプレーヤーは、ほとんどが身長で上回るにもかかわらず、原の重心よりも低く入らないことには一発で止められない。この長所を持つ小型WTBは相手にとって脅威だ。他にも高校時代から強豪校で活躍する面々が名を連ねている関大は、基本プレーのしっかりしたチームという印象。まとまりを得て流れを引き寄せたときの総合力が怖い。

 同志社は前半、勢いよく前へ出てくる関大の守りに泡を食った感じ。風下でエリアを獲得できない中、一発かましたろか、とガンガン突進してくる関大の攻撃に対しても食い込まれていた。前述したように、関大は接点へのオーバーコミットが目立つチーム。離れたポイントでタックルが決まればスローダウンは必至、ターンオーバーも十分に狙えるのだが、前半はタックルミスがいくつかあった。しかし、スクラムは同志社が圧倒的優位。前半29分から33分にかけて敵陣奥のスクラムで関大をたっぷりとかわいがってトライ、精神的に余裕が生まれた。FWで当たり勝ち、相手防御を前へ出られなくしてパスで振り切れば大丈夫だったが、その形よりも勝利を決定づける戦術となったのはリターンパスを駆使したアタック。先に記した関大の内側のディフェンスの不備を巧みに衝いた。渡邉が深めの位置に立ち、仕掛けを入れながら内外にリンクプレーヤーを従えてリターンパス……このパターンがよく決まっていた。公式MOMはスクラムワークを評価されて才田。当然ともいえるが、当欄では10番が鍵を握る局面で冷静にプレーした渡邉としたい。入りから流れの悪いゲームになった場合、渡邉は一緒に飲まれてしまう傾向があった。しかし、この試合のパフォーマンスを見る限り、メンタルとフィジカルの両方が逞しくなっているようだ。あと、アタック面で後半に感心したのは、ピッチを端まで使い切った次の折り返し。攻める方向はオープン側のみで、関大にとっては守りやすい局面だが、ここでギャップを狙う位置に立ったFWのランナーへボールを供給していた。この工夫によって関大のラッシュディフェンスをスカして無効化、アタック側有利の状況を続けられたことも勝因の1つに挙げられる。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

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