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zoom RSS 流経、前半にモタつくも法政に逆転勝ち 全勝キープで東海との決戦へ〜関東大学リーグ戦 第8節(3)

<<   作成日時 : 2015/11/11 06:00   >>

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画像 8日、群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場では関東大学対抗戦、同リーグ戦が1試合ずつおこなわれた。対抗戦は早稲田が日体を52×17で下し、一応は順当勝ち。体を張ること、横のフラットなラインで勝負することの2点にクローズアップした早稲田のゲームメイクは、シーズン終盤へ向けての決意表明に映った。不満を挙げれば、反則とミスの質がイージーだったことだろうか。

 敷島はサッカー・ラグビー場と称するだけあって、小規模ながら球技専用スタジアムである。関西でいえば宝ヶ池や天理親里のような感じ。画面を通じて観る限り、実に見やすそう。しかし、サッカーJ2の試合で使用するのは、隣に建つ陸上競技場、正田醤油スタジアムである。土地の都合があるにせよ、フットボールの大きな試合に使用するために陸上競技場を整備し、専用球技場をおざなりにするやり方は、長い目で見るとよくない。松本や南長野みたいに専用球技場を整備したほうがいい。ここからもうひと押し、地元チームを盛り上げたいというとき、陸上競技場をそのまま使っていたことを後悔する日が必ず来ると思う。

 いずれ別に書き起こす予定にしているが、ラグビーも陸上競技場の開催を避けたほうがいい。コンタクトの迫力、見やすさが陸上競技場と専用球技場では雲泥の差があり、陸上競技場で専用球技場と同じ料金を取るのは犯罪行為に等しい。W杯で日本代表が活躍したことにより、初めてラグビー観戦する人の数が格段に増えるのは間違いない。そうした方々にラグビーの魅力を存分に味わってもらいたいと願うけれども、トラックに隔てられた陸上競技場では魅力が半減する。身近に女の裸が見たくてどうしようもなくなっている18歳男子がいたとしよう。そこでちょっと世話してやろうかというとき、連れて行くのは露天風呂が見える高台ではないと思う。ファッションヘルスやソープランドへ同行し、「どや、初めて女の裸をそばで見た感想は?」と訊いてみたくなるのが世話役、先駆者が抱く心理というものである。陸上競技場と専用球技場にはそれくらいの差がある。こういうことを書き始めると、2019W杯日本大会の会場に陸上競技場が多すぎる点を糾弾したくなるが、それはまたの機会にしよう。

 余談が過ぎた。流通vs法政の試合について記す。


    ~~~~~~~~~

 【○流通経済大学34×16法政大学●

 流経はキックオフを左へ蹴り、キャッチした法政のプレーヤーに右LOタウムア・ナエアタが刺さった。後続が乗り越えてターンオーバー。いきなりチャンス到来と思われたが、右へツーパス、クラッシュしたポイントでSH黒木大貴がパスアウトする際、右FL松村拓海のプレッシャーを受けた。法政はすぐにサポートプレーヤーが襲いかかり、ターンオーバーのお返し。そして2フェーズ後、SO金井大雪がハイパントを蹴った。右CTBテアウパ・シオネの捕球ミスに乗じ、右PR越田勝利がマイボールとした法政は、手渡しでもらった松村が敵陣10メートルと22メートルのあいだ左へゲイン。そこから9−10の右、金井がインゴール右端へキックを蹴った。前半1分、タッチへ出ずに転がるボールをチェイスの右WTB中井健人が押さえるトライ。法政が5点を先取した(FB尾崎立洋のゴールは不成功)。

 しかし10分、流経はドロップアウトをその場で仕掛けて自陣から攻撃を開始したあと、オフサイドのPKを得て、残り5メートルでラインアウトのチャンスを迎えた。ダウムアにスローを合わせたモールは姿勢が高く、押し切れなかったものの、11分、近場のチャンネル0で勝負した通算6フェーズ目、タウムアがラックの人垣を乗り越えて左中間へトライ。同点に追いついた(SO東郷太朗丸のコンバージョンは失敗)流経は14分、法政がリスタートでダイレクトキック、センタースクラムでコラプシングと拙いプレーが続けたおかげで、敵陣22メートル手前でラインアウトと逆転機をつかんだ。ところが、キャッチに失敗し、相手ボール。蹴り合いを経て、法政は左展開で11番の桶谷建央が敵陣22メートル内へゲイン。右へリターンパスを戻す刹那、FB桑江健一郎のタックルを受けてタッチを踏んだが、地域の優位を保った17分にオフサイドのPG。5×8とした。流経は23分、相手ノックオンで得た自陣スクラムでアーリープッシュのFKを得て、桑江がハイパント。地面に撥ねたボールをハーフウェイで左FL鶴田大成が手に入れ、左へ振ってテアウパが裏へ抜けた。しかし、タックル後のダウンボールが不完全。この接点で法政にノックオンがあり、25分、流経は敵陣22メートル内左でスクラムと好機が継続したが、8−9−10の右展開で東郷が落球。ルーズボールを法政の右CTB新谷大樹に蹴られてしまった。桑江が処理して左へワンパス、14番(左WTBにいることが多かった)の杉森健太郎のハイパントがダイレクトとなり、敵陣10メートル地点でラインアウトを得た法政は27分、金井がDGを決める。5×11。

 29分、流経はハーフウェイのラインアウトを後ろで確保して9−8の左、bW廣瀬直幸がクラッシュしたあと、複数がSH周りに現われるシェイプの陣形で9−13と左へ回した。それでも法政は、まずはテアウパを徹底マークと3人がかりで止め、bW増田和征がジャッカル。ノットリリースザボールのPKを得て敵陣22メートルへ進出した。ところが、モールがラックになったのち、スイッチやリターンパスのアタックで大きなゲインが叶わず、6フェーズ目以降は中央にプレーヤーが寄ってアタックラインが形成されない状態になった。しばらくのあいだ、近場を突かざるを得なかったあとの12次、9−10−15と右へ展開する。ただ、テンポが悪く、ゲインラインを越えられない状況下、急ごしらえのライン攻撃だった分、相手にとっては見やすかった。尾崎が杉森に詰められてノックオン。自陣22メートルと10メートルのあいだ左端でスクラムを得た流経は9−10−15と右へ回し、桑江がハーフウェイ付近へハイパントを蹴る。法政は尾崎がタップバックしたが、競られていないのだから、この局面はきっちりキャッチしないといけない。このボールを中井が拾い損ねる。流経は左CTB藤森聡志がルーズボールを獲得して右へワンパス。11番の落合和之がノックオンして事なきを得た法政だったが、直後、スクラム起点の1次、右展開で左CTB和田源太がテイクンバックのダイレクトキックを蹴ってしまった。

 このプレーにより、35分、流経は敵陣22メートルを越えた位置でラインアウト。2次、黒木が右サイドへ仕掛けて左へ放したオフロードパスが越田に入ったものの、金井のタッチキック後、敵陣22メートルでラインアウトと流経のチャンスが続いた。タウムアがタップバックしたボールをキープし、近場中心の攻めから徐々にボールを動かしていく。10フェーズ目、9−10−13の右展開でテアウパが新谷を外し、ダブルタックルを受けながら順目の落合へオフロードパスを通す。そして9−10と左へ回した。ここで法政の左LO牧野内翔馬にパスコースへ入られ、ボールが転々。流経にノックオンの判定が下った。スクラム後、流経は尾崎のキックをキャッチした桑江のカウンターランで攻め直し、桑江が捕まった敵陣10メートルを越えた位置のラックから、9−10−5の右展開でクラッシュしたあと、左の狭いほうへ9−10と回した。HB団のあいだには2人の囮。そこへ法政の防御が寄ったうえ、東郷の前はFWのミスマッチ。40分、カットインでラインブレイクした東郷が左へ放し、杉森が左隅へ駆け込むトライ。10×11(ゴールは不成功)、流経が1点差に詰め寄ったところで前半が終了した。

 後半1分、法政はハーフウェイを越えた位置のラインアウトを起点に攻め、6フェーズ目、9−10−4−14と右へ展開した。牧野内のそばへ尾崎が寄って囮になり、中井が1対1で桑江を外す。残り10メートルで黒木のタックルに捕まり、タッチを踏まされたものの、流経がラインアウトの確保に失敗したことにより、法政のチャンスが継続した。しかし5次、9−10−14の右展開、捕球ミスしたボールを拾い直した中井がいったんダウンボールしたあとに後方へボールを転がす、プレーオンザグラウンドの反則。窮地を逃れた流経は6分、スクラムで法政の左PR前島利明がステップアウトして内側へ入るアングルのPKにより、敵陣22メートルへ進出した。ラインアウトスローを左FL斉田倫輝にスチールされ、いったんは絶好機を潰す形となったが、9分、自陣10メートルでタウムアが相手ハイパントをキャッチした攻撃機会をトライへつなげる。左へツーパス、HO中村篤郎が裏へ出て順目の杉森へつないで敵陣10メートルへ。そこから9−10−12−5の右展開、9−10の左と攻める方向を交互に変え、次フェーズは9−8の右。廣瀬が防御の立ち遅れていたラックサイドをゲインし、右についたタウムアへパス。ハンドオフでディフェンダーを外したタウムアが中央へ到達する。コンバージョンの2点を併せ、17×11、流経が逆転した。

 17分、流経はスクラムコラプシングのPKを得て、敵陣22メートルへ進出したが、ラインアウトキャッチに失敗。直前のラインアウトでも法政にボールを奪われていて、流経は主導権を握りかけているのに起点が安定せず、膠着した時間が続く。しかし流経は、ノットロールアウェイのPKを得た20分、敵陣22メートル内のラインアウトから取り切ってきた。このラインアウトも精度を欠き、本来のサインとは異なるプレーヤーが後ろでボールをキャッチ。そこから8−20と右へ回し、途中出場のbWジョージ・リサレがクラッシュ。増田が足元へ入って止めた法政だったが、次フェーズ、9−10−13−15の右展開に屈した。開きながらパスをもらったテアウパに対する新谷のディフェンスが中途半端。ガツーンと詰めたかった。結果、外を守る桶谷もそこへ寄らざるを得ず、桑江がフリーになってしまった。桑江が右隅へトライ。22×11(ゴールは不成功)とした流経は24分に追加点を挙げる。リスタートを流経がキャッチミスしたことにより、法政は敵陣10メートルと22メートルのあいだ左でスクラムを得たが、4次、折り返しの左チャンネル1でフラットパスを斉田が落球。マイボールとした流経は右へ展開して廣瀬がクラッシュし、左チャンネル2で中村が縦を突いたラックから、スペースができていた左へ振った。9−10−12−13、ゲインしたテアウパが松村のタックルを受けながらオフロードパス、12−14とつなぎ、杉森が左隅へトライ。

 27×11(ゴールは不成功)。水を開けられ、早いうちに1本返さないことには逆転勝利が望めない状況へ追い込まれた法政は29分、桑江のダイレクトキックにより、敵陣22メートル手前でラインアウトのチャンスがあったが、4次、9−10の右で防御のプレッシャーを受けた金井がハンドリングエラー。ルーズボールを獲得した流経は9−13の左、テアウパが敵陣22メートル付近へゲイン。9−10−1と右へ回したあと、9−10の右、東郷が右奥へ蹴った。右WTBへ入っていた高山和喜がチェイスしたものの、ボールは残り5メートルでタッチ。数的優位ができていたのでパスをしてもいい場面だが、残り時間と点差を考えると、このキックは重みを持つ選択ともいえる。法政がこの自陣5メートル過ぎのラインアウトでキャッチミス。マイボールとして絶好機到来の流経はボールを動かして連続攻撃。4次、21−15の右、桑江が16の外をカットアウトで抜いて右中間へダメ押しのトライを挙げた。ゴールも成功し、34×11。法政は37分、残り10メートルのラインアウトモールをドライブし、HOからLOへ回っていた川地光節が左中間でボールを押さえるトライ。34×16(ゴールは不成功)としたが、そこまでだった。




 実況の住田洋さんが「試合の中で波が大きいチーム」という法政、谷崎重幸監督の自軍への評価コメントを紹介していた。その言葉どおり、リロード(倒れてから立ち上がって配置につく動き)やセットの速さに、時間帯によるバラつきがあった。前半31分の連続攻撃がただボールをキープするだけ、再セットしたアタックラインが見やすくなって決め打ちのタックルを食らってノックオンした場面は象徴的。ディフェンスはステイ系からプッシュアウトで鋭く前へ出ていくのが基本線だったが、それもできたりできなかったりだった。川地、牧野内、松村といったFWの実力者のハードワークに、BKのパスムーヴがいかに噛み合うかが焦点のチーム。SH根塚聖冴、金井のHB団がまだ1年生で、今後の伸びしろに期待したい。この試合のHB団には一応、及第点を挙げられるかと思う。

 流経はスクラムこそ完全に優位だったが、代わりにラインアウトが不安定だった。獲得率は11/17で、クリーンキャッチはそれよりも2つか3つほど少ない。途中まで苦戦した要素の1つであろう。あと、解説の砂村光信さんが言われていたように、ボールの扱いが雑だ。スリリングなオフロードパスは流経の持ち味かもしれないが、大学選手権で準決勝進出を果たし切れないシーズンが続いているのは、ブレイクダウンワークの精度に乏しいからではないだろうか。2週間後、リーグ戦優勝を賭けた東海との決勝戦では、今よりツーランクくらい上のレベルでブレイクダウンをプレーしないことには、勝利は覚束ないとみる。ただ、相変わらず個人技に長けていた。WTB/FB合谷和弘、CTB/WTB八文字雅和を欠いてもなお破壊力は十分で、ターンオーバーやキックカウンターのアンストラクチャー局面の攻めに無類の強さを発揮するタイプだ。今回、焦点を当てたいのは後者のキックカウンター。前半40分、後半9分のトライはキックカウンターが起点だったが、共通点があった。それは攻める方向を1フェーズごとに変えていたこと(この攻撃をピストンと呼ぶ)。ラックサイドの立ち遅れ、ポスト(ラックから2人目を守るディフェンダー)とBKの防御ラインとのギャップやミスマッチを衝く狙いがあり、キックカウンターという崩れた状況ゆえ、意図どおりに事が運ぶ可能性は通常よりも高い。黒木の迷いのない球さばきを見て、素早く戻ってセットし、ピストンで攻めていくパターンは、ストラクチャー化を目指して練習を積んでいるのではないかと思った。他チームにとっては脅威だろう。ここでラックの左右に強力な留学生を分けて配置、複数がハーフのパスをもらえるシェイプの陣形を作られたときには、守りにくいこと、このうえない。流経と当たるチームは、急場しのぎの安易なキックを蹴ると痛い目に遭うことが予想される。ディフェンスに関しては今回、法政の横を警戒したフシがあってステイ系から面重視、ドリフトが主体。まずまずの出来だった。ピックアッププレーヤーはタウムア、テアウパ、そして桑江の3人としておきたい。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。

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