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zoom RSS 同志社、タックル冴える 入りから主導権を握って慶應を一蹴!〜大学選手権2nd第1戦(1)

<<   作成日時 : 2015/12/16 21:20   >>

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画像 13日、大学選手権のセカンドステージ第1戦が各地でおこなわれた。TV観戦記の(1)は秩父宮の同志社vs慶應戦について。同志社は1週間前、天理を下して8季ぶりの関西リーグ優勝を果たし、勇躍、秩父宮へ乗り込んできた。メンバー外の部員による「ゴー、同志社、ゴー」、スクラムの際にフロントローの名前を連呼するチャントが、秩父宮にこだました。スクラムのチャントは関西の他チームも模倣しているが、2年前に入手した『同志社スポーツアトム』の記事によれば、同志社が最初に始めたとのこと。「カイシ、アズマ、サイタサトシサン」……タイトヘッドだけフルネームで敬称がつくのがミソである。このチャント、TLの応援団もやってほしいと思っているのは僕だけだろうか。


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 【プールC ○同志社大学36×8慶應義塾大学●

 慶應のキックオフで試合が始まった。同志社がノックバックしてタッチへ逃したことにより、慶應は敵陣22メートル手前でラインアウトといきなり好機を迎えた。2−4−9−10−13と右へ展開し、右CTB田畑万併がクラッシュする。同志社はSO渡邉夏燦がボールへコンタクトするタックル。こぼれ球を左PR海士広大が獲得し、自陣から大きくボールを動かした。5フェーズ後、9−10−5−8と右へ振り、bW秦啓祐が左リターンパス。右WTB松井千士が敵陣22メートルへゲインし、左チャンネル1でHO東大樹が縦を突いたのち、ピック&ゴーの海士から左LO山田有樹へのオフロードパスが通って残り10メートルへ。そこから9−10−5と右の狭いほうへ展開、松井を飛ばすカットパスをもらった右LO森山雄が残り2メートルまで肉薄する。そこからはFWのチャンネル0〜1を4フェーズ。2分、左サイドを突いた海士が外へ開きながら近場のタックルの芯を外し、右中間へ捻じ込んだ。5点を先制した(渡邉のゴールは不成功)同志社は5分、自陣10メートルの慶應スクラムを押し込み、SH大越元気が奪って6−5とオフロードパスを媒介に前進。9−7−10と右へ展開し、渡邉が右へキックパスを蹴った。キャッチした松井が敵陣10メートルで右WTB金澤徹に捕まったものの、2フェーズ後、大越が右奥のスペースへキック。松井が快速を飛ばしてチェイスした。慶應はFB澤根輝賢が先着したものの、インゴールへ持ち込んでボールを押さえる形。キャリーバックにより、6分、同志社は残り5メートル右端でスクラムの絶好機をつかんだ。8分、プッシュオーバートライを狙った場面はグラウディングを図った秦がダブルモーション。しかし、慶應がスクラムでヘッドアップの反則を犯していてアドバンテージが採用されると、同志社はもう1度スクラムを選択した。慶應のSH南篤志がスクラムに密着してくる中、秦が空いた左サイドへ持ち出して右コーナーへトライ。10×0となった(ゴールは不成功)。

 慶應はこのリスタートを左へ蹴り、左WTB清水佑輔がキャッチした。ところが直後の右チャンネル1、右FL鈴木達哉が縦を突いたラックでサポートプレーヤーがボールを蹴ってしまう。マイボールとした同志社は2フェーズ後、大越が左裏へキック。ワンタッチがあって軌道が変わったボールの処理を澤根が誤ってノックオンしたことにより、敵陣22メートル中央でスクラムを得た。4次、9−10の右で渡邉がパスダミー。内側のディフェンスが空いていれば得意のリターンパスという選択をしたと思うが、無益と判断して自ら縦を突いた。左チャンネル1を挟んだ6次、9−12−3−15−11と左へ振り、左WTB氏家柊太が残り10メートルへ。折り返しの右チャンネル1、秦が左斜めランで残り5メートルへ迫る。そこから9−12−1の右展開を経て、同志社は9−10−14の右展開でフィニッシュした。慶應は渡邉のパスをインターセプトしようと清水が飛び出してきたが、頭上のボールに触れただけ。14分、地面のボールを拾った松井が澤根をインステップでかわして急加速。一気に右中間を陥れた。コンバージョンも決まり、17×0。

 16分、同志社は自陣から大越が右裏へハイパント。チェイスの松井が捕球できず、ハーフウェイ付近でマイボールとした慶應は右オープンへ展開した。しかし、田畑から手渡しでボールをもらった金澤が氏家に倒され、ポイントを乗り越えられてターンオーバー。同志社は天理戦同様、ピッチ端のブレイクダウンにおける強さを見せた。9−15−10−7−14と右へ振る同志社。渡邉はどうやら縦突破を最初にイメージしていたようで、慶應のディフェンスが詰めてきたのを見て一瞬迷ってしまった。このタイムラグなしに松井へカットパスを投じて1対1で勝負させるか、あるいは松井を追わせる裏へのキックを蹴っていれば面白かったと思う。スペースを埋められた松井はキックを選択。その後、地域的にほぼイーブンの時間帯がしばらく続いたのち、20分、慶應はオフザゲートのPKにより、敵陣22メートルを越えた位置でラインアウトのチャンスをつかんだ。bW岩本龍人にスローを合わせたモールから、鈴木が右サイドへ。同志社は右FL野中翔平が足元、左FL丸山尚城が上体へコンタクトするダブルタックルを決め、鈴木をノックオンさせた。しかし、なお地域で優位に立つ慶應は23分、SO矢川智基がノットロールアウェイのPG。3点を返した。

 25分、慶應はノックオンオフサイドのPKにより、敵陣10メートルと22メートルのあいだへ進出。ラインアウトモールを起点に、デコイランナーをあいだに1人ずつ使って9−10−15と右へ大きく振った。前へ出る同志社のディフェンスをデコイランナーに寄せ、深いラインで一気に外のスペースへボールを運ぶ策。そこからチャンネル1を攻め続けた慶應だったが、8次、9−10の左で矢川が右へ放したリターンパスが、走り込んだ澤根に合わなかった。イーブンボールをキープして攻めた2フェーズ後、右チャンネル1、右PR出口桂が森山と野中のダブルタックルに倒され、山田に絡まれてしまう。接点からボールがこぼれ出てノックオンとなったが、スクラムの1次、同志社は8−12と左へ回した所で左CTB永富晟太郎がノックオン。28分、慶應は敵陣22メートル手前中央でスクラムと再び好機を迎えた。8−9−12−15−14と右へ展開し、タッチ際でパスをもらった金澤が内へ切れ込んで左へパス、右LO佐藤大樹へつないだが、そこからワンパスのアタックで同志社の低いタックルに悩まされる。5フェーズ目の左チャンネル1、鈴木が海士に引きずり倒され、タックル成立のノットリリースザボール。同志社はハーフウェイまで地域を戻し、2−4−7の前ピールオフで野中が右ショートサイドへ舵を切った。野中はオフロードパスを放したそうだったが、サポートがタイミングよく現われず、左PR加藤宏に仰向けに倒される。HO佐藤耀のジャッカルに遭ってノットリリースザボール。30分、このPKによる敵陣10メートルのラインアウトから慶應は南が右へ引っぱってパス、角度を変えて加速した田畑が渡邉をタックルブレイクした。南が長くボールを持って横走りしたことによって防御の意識を外へ向かせ、田畑がモール後の塊とBKラインのあいだを狙うアングルチェンジ。いいアタックだった。そして残り6メートルへ迫ったラックから9−10−14と右オープンへ振り、金澤が左リターンパスを放す。フィニッシュかと思われたが、左CTB青井都也が落球した。しかし、同志社の右CTB林真太郎が先にパスに手を触れていた。

 林のノックオンにより、31分、慶應は残り5メートル右端のスクラム。同志社はこのスクラムに圧力をかけた。攻撃時のスクラムではbWに入る鈴木を9、6、10が潰してターンオーバーする。ところが、右へ回した所で林がノックオン。33分、残り8メートルやや左のスクラムで仕切り直しの慶應は7−9−12と右へ展開したが、スクラムを押された分、パスとBKの立ち位置が微妙に狂い、南のパスが青井へ通らなかった。同志社はルーズボールを拾ったFB崎口銀二朗がカウンターラン。ハーフウェイまで来て右へロングパスを放した。フィニッシャー、松井がキャッチし、追ってくる防御を翻弄しながら右奥へゲインする。タッチ際、残り10メートルで左内へ放したパスが戻ってきた矢川にインターセプトされたものの、崎口が矢川をインゴールで倒し、キャリーバックに陥れた。34分、同志社に残り5メートル右でスクラムの絶好機が到来。プッシュオーバートライを狙った。左FL廣川翔也がバインドを外す反則のアドバンテージが採用された35分、スクラムを選択。しかし、ここで慶應は全体が左側へ押してコントロール、同志社の右PR才田智が力を入れようにも相手がいないような組み方をした。慶應がターンオーバー。タッチキック後、同志社は敵陣22メートルを越えた位置でラインアウトとなおチャンスだったが、近場のチャンネル0を中心に攻めた連続攻撃が実らず、39分、秦が右サイドを突いた際にサポートプレーヤーがボールを覆うように倒れ込んでしまった。

 結局、17×3、同志社の14点リードが変わらないままの折り返し。後半の早いうちにスコアして接戦に持ち込みたい慶應だったが、1分、出鼻を挫かれる。慶應はハーフウェイから南が左裏へハイパント。キャッチした松井に対し、清水が空中でのチャージをとられてしまう。危険なプレーということでシンビン処分。同志社はこのPKで敵陣10メートルと22メートルの中間へ進出し、山田にスローを合わせたモールから9−13の左。林は廣川の低いタックルによって磔にされたものの、左チャンネル1を挟んだ右逆目、9−10の右で渡邉がパスダミーを入れて長くボールを持ち、防御の裏へ出て松井にパスを放した。ステップを切った松井が敵陣奥へゲインする。そして左チャンネル0〜1を経た3フェーズ後、9−10−12−15の左展開でフィニッシュした。2分、崎口が澤根の内側をタックルブレイクして左中間へトライ。速いパスで外へボールを運ばれ、澤根は崎口と端に待つ氏家の2人を見なければならない難しい状況だったが、内を押さえながら外へスライドする構えでタッチラインを味方に、冷静に対処したかった。内側を抜かれるのはまずい。内にいた金澤が飛び出し気味、ライン防御の連係を欠いたのも響いた。

 コンバージョンも成功し、24×3とした同志社は6分にもトライを追加する。キックキャッチの崎口から10−11と左へ回し、氏家が敵陣10メートルへゲインしたのを皮切りに連続攻撃。途中、FWによる力勝負の局面が続いたあと、14フェーズ目に渡邉がDGを狙った。やや立ち位置が浅い感じ。廣川にチャージダウンされたが、このボールがシュルシュルと左端にいた氏家のもとへ転がっていった。ボールを拾った氏家が南を外し、矢川のタックルを受けながら左中間へ飛び込んでいく。ゴールも決まり、31×3となった。

 大量ビハインドを背負った慶應は10分、ノットロールアウェイのPKを得て残り7メートルへ進出。ラインオフサイドのアドバンテージが採用された11分、残り5メートルでラインアウトと絶好機が続いたが、佐藤耀のスローにノットストレートの笛。チャンスが潰れた。しかし15分、途中出場のFB佐野航太のキックキャッチに対する氏家のエアチャージにより、慶應は敵陣22メートルでラインアウトのチャンス。氏家はシンビン処分を受けていて、1人多いアドバンテージも得た。17分にはラインオフサイドのPKで残り5メートルのラインアウト。左LO辻雄康にスローを合わせたモールから鈴木が右サイドを突き、右チャンネル1を2フェーズ。そしてSHへ入っていた江嵜真悟が右サイドへ。しかし海士のタックルに仕留められ、廣川がそこへ倒れ込んでしまう。直後のラインアウトで同志社がノックオン、敵陣22メートル左のスクラムでは押し込まれ、被ターンオーバー。もどかしい流れが続く慶應だったが、23分に再び好機が到来する。相手ノックオンによる自陣10メートル手前右のスクラムを起点に8−21−10−12−14と左へ展開、12と14のあいだに囮を1人使ったのが効いて、金澤が敵陣10メートルと22メートルの中間までゲインした。崎口のタックルを受けながら清水へオフロードパス。そこから21−10−5と右へ展開し、佐藤大がクラッシュした。7、3のダブルタックルを受けて右へ放したオフロードパスが通らず、山田にボールを確保されたものの、同志社に倒れ込みの笛。敵陣22メートル内でラインアウトを得た慶應はモールを皮切りに左順目をワンパスで攻めたのち、4次で左外に2人がリンクする状況で江嵜が左サイドへ。山田に止められたあと、24分、廣川が左サイド、左中間へ捻じ込んだ。31×10(矢川がドロップキックで狙ったコンバージョンは不成功)。

 しかし同志社は26分、勝利を決定づけるダメ押しのトライを挙げる。敵陣10メートルで矢川のパントをキャッチした大越が左へパス、秦が縦を突いたのを起点にテンポよく1〜2パスでゲインを重ねた6次、敵陣22メートル付近のラックの真後ろが空いた隙を、山田が見逃さなかった。ピック&ゴーで突破し、中央へトライ。36×8(ゴールは不成功とした。その後、慶應は地域とポゼッション(ボール保持率)で優位に立ち、意地のトライを目指して攻めたが、同志社の前へ出るタックルにことごとく阻まれた。結局、慶應は1トライのみ。同志社が6トライを奪う大勝で快調なスタートを切った。




 慶應は入りに同志社の前へ出るディフェンスによってボールを失い、一気に攻め込まれて泡を食った印象。流れを完全につかみ損ねたまま、点差をつけられてしまった。スクラムの劣勢も響いている。ディフェンスも受けに回り、タックルの強さは同志社のほうがはるかに優っていた。アタックについては確実なゲインを期待できるのは鈴木と田畑くらい。彼ら2人を核にしてチャンスを開くしかなかった。慶應は各プレーヤーの立ち位置を、グラウンドを縦に3分割したグループに分けて攻めるチーム。これはポッドシステムと呼ばれ、早稲田も採用している。同日同時刻、天理に敗れた早稲田にもいえることだが、ラッシュでガンガン前へ出てくるディフェンスに晒され、思っていたよりも後ろでラックが形成されると、大学チームの場合は想定していた陣形がなかなかできなかったりする。慶應の場合、スクラムが劣勢だったから、ラインアウトを起点にボールを動かすうちに陣形を整え、アタックラインにタメを作ってデコイランナーを駆使しつつ、チャンスとみた場所へボールを運びたいのだが、それ以前に圧力を受けてミスや被ターンオーバーでボールを失うことが多く、なかなか自分たちの形ができなかった。単純な縦で当たり勝つか、後方のオフサイドラインに守られたセットピースの1次以外は、深いラインの横で最初に外へ運ぶしかない。同志社は接点が激しかったし、端のポイントへ来るスピードも十分。結局、慶應が完全に相手防御を崩し切ったトライはなかった。入りから積極的に裏へショートパントを落とす手はあったと思うが、おそらくアンストラクチャー局面で松井に走られるのが嫌だったのだろう。

 同志社はここへきてチームができあがってきた。各プレーヤーの動きに迷いがない。関西Aリーグで逆転優勝を遂げた勢いを感じたし、とくに1週前、天理とのハイレベルな試合をこなして、ワンランク、レベルアップした印象を受けた。フィジカルの強さも十分。そしてリロード(倒れたあと、立ち上がって再び配置につく動き)が良好で、ラッシュで前へ出る際、内側の防御もきっちり揃っていたので、慶應としては攻め所がなかなか見つからなかったのではないだろうか。読みやすいアタックに対してはダブルタックルをガンガンかませるだけの人的余裕があった。激しく前へ出るタックルは、「タックルの慶應」という相手のスローガンのお株を奪うかのようなクオリティ。ディフェンス・ブレイクダウンの2人目が立ってプレーする意識が高かった点にも好感が持てる。後半に反則が増えたとはいえ、ブレイクダウンのスキルも向上してきた。また、チームがまとまってくると、大越のテンポの速いさばきにみんながついていける。パスムーヴで防御を切れるし、同時にヒットスピードも良好と、慶應を完全に凌駕する内容だった。スクラムで圧倒できたのも勝因の1つ。個人的MOMは全員がヒーローのようなものだけれど、スクラムワークを評価、1トライを挙げたうえルーズボールへの反応も良好、コンタクトの強さも目立った海士に差し上げたい。野中もここへきていよいよ本格化。攻守に渡り、いるべき所にいる読みの良さが目立ち、フィジカル面でも逞しくなってきた。BKでは規格外のスピードを見せた松井はもちろんだが、氏家をピックアップしたい。実直なタックル、責任感にあふれるボールキャリーが魅力で、OBの現神戸、大橋由和を彷彿とさせる。爆発力のある松井が右、間違いがなくて守備力のある氏家が左……WTBのバランスに妙味を感じる。崎口も安定したプレーぶり。今、乗っているプレーヤーの1人であろう。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。


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