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zoom RSS 筑波、早稲田に快勝!〜関東大学対抗戦 第6節

<<   作成日時 : 2015/10/18 06:00   >>

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画像 関東大学対抗戦は12日、秩父宮で早稲田vs筑波の1戦がおこなわれた。J−SPORTSの実況は谷口広明さん、解説は野澤武史さんで、野澤さんがW杯を観なくちゃいけないので昼夜が逆転すると仰っていた。同日早朝にはジャパンとアメリカの試合があったばかり。僕も12日、13日あたりは疲れがドーンと出て、背中に重いものを背負っているような感じだった。

 ここ2年、対抗戦のこのカードは早稲田が土壇場で逆転勝利を収めていた。筑波とすれば期するものがあったに違いない。


    ~~~~~~~~~

 【●早稲田大学25×45筑波大学○

 前半1分、早稲田はキックオフサイドのPKを得て敵陣22メートル内へ進出。ラインアウトモールから左FL宮里侑樹が右サイドへ出てパス、右CTB岡田一平が縦を突いて残り2メートルへ迫ったあと、FWの近場勝負でインゴールをうかがった。しかし9次、右サイドを突いた岡田が左PR橋本大吾のタックルに下げられ、ダブルモーションのノットリリースザボール。ピンチを脱した筑波は4分、倒れ込みのPKにより、敵陣22メートルでラインアウト。3フェーズ目、9−10−12の左展開で左CTB忽那健太が左裏へグラバーキックを蹴った。チェイスの右WTB本村直樹がキック処理のFB滝沢祐樹を捕まえ、カウンターラックでポイントを乗り越えたにもかかわらず、相手側へボールを蹴ってしまってターンオーバーはならず。しかし、地域で優位に立ち続けた7分、筑波はSO亀山宏大がラインオフサイドのPGを決めて3点を先制すると、間を置かずに8分、トライをたたみかける。早稲田がキック処理から右へ回した所、右WTB門田成朗に左WTB亀山雄大がラッシュタックル。ハンドリングエラーを誘ってハーフウェイでマイボールとしたラックから、9−7−10と右へ展開した。亀山宏はミスマッチの右PR千葉太一をスワーブランで易々とかわし、左についたSH木村貴大、右にシャトルランの本村とつなぐ。本村が右中間から中央へ回り込んでグラウディング。コンバージョンも決まり、0×10となった。

 早稲田の反撃は12分。キックキャッチを起点に連続攻撃し、オフサイドのPKによる残り10メートルのラインアウトモールから岡田が右サイドを突き、右中間へトライ。SO浅見晋吾のコンバージョンも決まり、3点ビハインドに詰めたあと、16分にラインオフサイドのPG。10×10、同点に追いついた。しかし筑波は17分、キックキャッチからランで勝負、亀山雄がぶち当たっていったハーフウェイのラックを起点にチャンスをつかむ。2フェーズ後、9−5−10の右から左リターンパス、右PR崔凌也(ちぇ・るんや)が空いた内側をゲインして敵陣22メートル内へ。そして通算6次、ピッチ右のラックから木村が複数を配した右ショートサイドへさばいた。飛ばしパスを放した先、タッチ際でノミネートフリーだった左FL瀬尾優大が右コーナーへトライ。

 10×15(ゴールは不成功)とされた早稲田は20分、ハーフウェイ右のスクラムから9−10−12と左へ回し、浅見のショートパスに角度を変えて入った左CTB久富悠介が前進した。左順目はオーバーラップ。9−10−15−11とつなぐ。筑波は本村がハンドオフで外されたものの、右CTB鈴木啓太がバッキングアップ。この接点のボールがタッチを割り、最後に触れたのは筑波。22分、早稲田は残り8メートルでラインアウトの絶好機をつかんだ。ところが、HO貝塚隼一郎のスローがダブルモーションになり、筑波にFKが与えられた。早稲田の蹴り返しがダイレクト。敵陣10メートル地点でラインアウトを得た筑波は6フェーズ目、bW横山大輔が右へパスアウト、亀山宏が後ろを通し、鈴木啓が左へリターンパスを放す。早稲田の内側、5、6のプッシュアウト防御が遅れる中、亀山雄が裏へ抜けた。ただ、早稲田としては、入りから内側のプッシュが緩かったとはいえ、筑波の過去2試合でもリターンパスは10番の位置に限られていたから、CTBの位置におけるリターンパスには少しとまどった部分があったと思う。筑波は亀山雄の右についた忽那が前進。4フェーズ後、右FL占部航典がピックミスしてボールをこぼしたものの、ラインオフサイドのアドバンテージがあった。26分、筑波は手堅くPGを追加。リードを8点に広げたのち、28分にトライを挙げる。本村がドロップアウトのキックをキャッチしたラックから、深いアタックラインを敷いた左オープンへ振る。亀山雄が14、15、11と次々に外してゲインし、中央へトライ。この場面はタックルミスが3連発。相手が個人技に優れる亀山雄ではあるが、早稲田としては誰かが止めたかったところだ。

 コンバージョンも決まり、10×25。早稲田は32分、倒れ込みのPKを得て残り6メートルでラインアウト。3次、浅見のDG成功により、13×25としたが、34分、自陣脱出を図った浅見のキックがディフェンダーに当たり、ピンチを招いてしまう。敵陣22メートル近くでマイボールとした筑波は5次、9−10−13と後ろを通した右展開で鈴木啓がラインブレイクし、右についた本村が左リターンパス。亀山雄へつなぐ。さらい右ショートサイドで9−14、残り5メートルへ迫った。そこからはチャンネル0〜1の近場でFWのパワープレー。36分、ノットロールアウェイのPGを刻んだ。10×28。早稲田は39分、筑波が敵陣10メートルと22メートルの中間のラインアウトを起点に攻めた4次、左2パスの忽那が右へ戻した所、右LO渡邉洋人に岡田が刺さった。24分にやられたパターンの二の舞を許さないあたりは、岡田の“ラグビー脳”の明晰さを物語る。このポイントでターンオーバーしてピンチを脱した早稲田は40分、蹴り勝って敵陣10メートルと22メートルのあいだでラインアウト。モールを組もうとしてデリバリーミスがあり、筑波ボールとなったものの、キックカウンターで再び敵陣へ攻め込んだ。3次、9−10−15−13のフラットな左展開を本村に阻まれたものの、ここで筑波がホールディング。アドバンテージ採用後の42分、早稲田はラストワンプレー、敵陣22メートル左端でスクラムを選択した。9−10−13の右、9−10−15の右展開で滝沢が残り5メートルまで前進したあと、9−7の左を挟んで、9−6の右、逆目を攻める。ショートステップを切って右中間を目指す宮里だったが、防御網に引っかかってノックオン。ここで前半が終了した。

 後半の入り、早稲田はリスタートキャッチのラックからbW佐藤穣司がピック&ゴーでハーフウェイまでゲインした。しかし、直後の左展開でスローフォワード。スクラムを得た筑波は2分、ラインオフサイドのPKを得た。ここで亀山宏のPKがノータッチになりかけたが、インゴールを転がると思って見送った早稲田の見立てとは裏腹に、ゴールラインを前に右のタッチへコロコロと転がっていき、絶好のタッチキックとなった。残り5メートルでラインアウトのチャンスを迎えた筑波は左LO中村大志がスローをキャッチし、モールと見せかけて横山が左サイドへ。そして左にパスを放す。そこには外側から内へ向かって鈴木啓が走り込んでいた。ジャパンのHO堀江翔太がよくやるアングルチェンジである。密集サイドのディフェンスはラインアウトにいたFWしか見ていなくて、鈴木啓に対してノーマーク。肩も内側へ向いていて正対できない以上、止めようがなかった。鈴木啓が右中間へトライ。13×33(ゴールは不成功)となった。

 筑波は5分、早稲田のラインアウトミスに乗じて敵陣10メートル付近でマイボールとしたが、3次、9−12−13の左展開で鈴木啓が岡田の詰めのタックルに仕留められた。ダブルモーションのノットリリースザボール。早稲田は敵陣22メートルへ進出し、ラインアウトに始まる2次、9−10の左で浅見が浮かしたボールを足にかけられたもののボールをキープし、オフサイドのPKを得た7分、残り5メートルでラインアウトの絶好機を迎えた。右LO桑野詠真がスローをキャッチしたモールをドライブ。ラックになったあと、チャンネル0のFW戦で勝負し、最後はキャプテンの岡田が左サイドへ。ところがダブルタックルに押し返され、密集内で上からボールに絡まれてしまった。ノットリリースザボールで一時撤退を余儀なくされた早稲田だったが、ハンドのPKを得た11分、再び残り5メートルへ。オフサイドのアドバンテージが採用された14分、残り5メートルやや左の位置でスクラムを選択する。ここで岡田が昨年まで務めていたSHのポジションへ回った。右の8−9プレーを相手に意識させて、佐藤の右8単で1対1を制しに行く。佐藤が力強く左中間へトライ。コンバージョンも成功し、20×33とした。

 しかし筑波は23分に追加点を挙げる。蹴り勝った敵陣22メートルのラインアウトが起点。FWが近場を突いてポイントを左へズラしていったあと、4フェーズ目に中央のラックから右の逆目へ展開してフィニッシュする。9−10−11。HB団のあいだにFWが2人ほどいて、その後ろを亀山雄が逆サイドから移動した。守る早稲田としては死角になっていて見づらいアタックだったに違いない。2対1を楽々と制し、亀山雄が右中間へトライ。筑波はHB団のあいだに囮がいる陣形をあまり作らないチームだが、この局面は9番と10番の周辺に複数の選択肢を置く形を巧みに連動させた。

 ゴールも成功し、20×40とした筑波は27分にトライを挙げて勝利を盤石なものとする。相手ノックオンによるハーフウェイ左のスクラムから連続攻撃。6次に左へ展開した。早稲田は滝沢がインターセプトを狙ったが、落球。このボールをタッチ際で拾った筑波のプレーヤーが右内へパスを戻し、横山が右中間へ。対する早稲田は30分、久富が右奥へ好タッチキックを蹴り、筑波のラインアウトを右FL加藤広人がタップでスチールした。ゴールラインを前に攻撃開始の早稲田は7次、ピック&ゴーの桑野がタックルに下げられそうになりながら懐の深さを生かし、ボールを持った手を右中間へ伸ばしてトライ。25×45(ゴールは不成功)としたが、反撃もそこまでだった。終了間際、敵陣奥へ攻め入ったチャンスは、残り5メートルのラインアウトを左へズラそうとした際にアクシデンタルオフサイド。ここで試合が終わった。




 早稲田はディフェンスが甘かった。筑波のアタックについて記す際に後述するが、内側の防御のプッシュアウトが足りない。時間の経過とともに筑波のアタックに目が慣れてきて、外側から詰めのタックルが決まるシーンは何度かあったけれど、相手の特色を考えると、SO、もしくはその外のパスコースにプレッシャーをかけて選択肢を少なくさせ、ディフェンスしやすくする工夫が必要ではなかったか。アタックに関しては、早稲田はFWとBKが入り混じり、およその担当区域を決めてピッチ一杯に立つポッドの陣形が基本線。ただ、現状はプレーの精度が足りない。対抗戦の上位クラスでプレッシャーを受けながらこの戦術をやり切るだけのスキルがまだ不足している。2年前、FWにPR垣永真之介(現サントリー)、FL布巻峻介(同パナソニック)、FL金正奎(同NTTコム)といった、人に強いランナーであるだけでなくパスがBK並みに巧いという面々が名を連ねていたときは、相手が彼らを捨てれば縦に出て、防御が寄ってくればパスを放して空いたスペースへボールを運ぶという二段構えで戦うことができた。だが、今の早稲田にはそこまでのタレント性はない。ポッドの陣形はそのままでもいいので、もっとクラッシュしたい。この戦術を落とし込まれた大学チームにありがちなことだけれども、陣形を作ってスペースを求めるほうへ意識が向いて、1対1の勝負をあまりしない悪癖に陥っている印象を受けた。もしフィジカルで劣るというのなら、FWが近い距離に並んでショートパスでズラして縦といった対策を講じるのがいい。そこでまたパススキルが必要とされるわけで、プレッシャーに負けて精度に乏しい現状からレベルをツーランクくらい上げなければならないだろう。今回の筑波戦に関してのみいえば、相手の防御ラインがあまり前へ出てこなかったので、まず接近したフラットラインでタッチ際へテンポ良くボールを運び、パスで防御を切って前進。折り返しでポッドの中央に位置する突破役がディフェンダーと互い違いに立ち位置を定め、そこでパスをもらって再びゲインライン越えを狙うという組み立てが、チャンスメイクに適していたように思う。ピックアッププレーヤーはキャプテンの岡田。どの局面にも顔を出してチームを鼓舞しようとする姿に心を打たれた。岡田の周囲で連動するプレーの質が高まれば、もっとチャンスができる。もう1人、宮里は金正奎タイプの機動力に優れたFL。ショートステップが魅力だ。

 筑波の快勝要因としては、10番近辺のオプションがうまくいったことが挙げられよう。亀山宏の内外にリンクプレーヤーがいてスイッチやリターンパスで裏へ出ることができた。先に記したとおり、内を固めた防御にプッシュアウトされると、この攻めは有効ではなくなる。慶應、明治の敗因の1つに、このフェーズをすべて阻まれ、きっかけが生まれなかったことが挙げられる。しかし、早稲田のディフェンスが甘かった分、ここでアタック有利の局面を容易に作ることができた。また、今回はSOの外側、CTBの位置でもリターンパスのオプションを使ったうえ、そこから順目にラインアタックを仕掛ける場面もあった。いったんCTBの位置へボールを下げたあとに複数の選択肢を持たせた攻めは、早稲田の詰めのディフェンスに狂いを生じさせる結果にもなった。個人的に、筑波には9番近辺のシェイプを入れてほしいと考えているので、逆目の左展開で亀山雄がトライを挙げたときのような9シェイプと10シェイプの連動に快哉を叫びたい気分。このパターンはぜひ極めてほしい。また、明治戦で不安定だったラインアウトが修正できていた点に好感。ディフェンスも面重視で穴を空けず、早稲田が取り切るにはセットピースかFWの力勝負に限られていた。ピックアッププレーヤーはBKから亀山宏、鈴木啓とする。この試合ではCTBの位置で変化を加えたが、ここで2人がつなぎ役として好パフォーマンスを示した。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。


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