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zoom RSS 松井3T! 同志社、関学の猛追をしのいで1敗キープ 優勝へ望みをつなぐ〜関西大学Aリーグ 第6節

<<   作成日時 : 2015/11/22 05:55   >>

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画像 14日、神戸ユニバー競技場では雨の中、関西大学Aリーグの2試合がおこなわれた。関西地区限定ではあったが、NHKがEテレで関学vs同志社戦を放映した。昨季優勝の関学はそれまで1勝4敗で最下位。このままだと入替戦へ回る苦境に置かれていた。同志社は開幕戦で近大に敗れたものの、その後、4連勝し、5勝0敗で首位を走る天理を追う2位。もし関学に敗れ、同日、宝ヶ池で天理が京産に勝てば、この時点で天理の優勝が決まる運命にあった。是が非でも勝利をものにし、12月5日の天理戦に逆転優勝の望みをつなげたいところ。今季の成績、内容からいって同志社の優位が予想されたが、試合は後半になってもつれた。流れひとつで何が起きるかわからない、関西大学界を象徴するゲーム。同志社はセブンズ日本代表のWTB松井千士がチームへ復帰、注目を集めていたが、関学・徳田=清水、同志社・大越=渡邉の関西を代表するHB団のマッチアップも見ものだった。


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 【●関西学院大学27×29同志社大学○

 入り、関学はFB中野涼のグラバーキックがディフェンダーに当たってボールを失ったり、ノックオンが発生するなど、自陣からなかなか抜け出すことができなかった。前半3分、敵陣10メートルを越えた位置左端でスクラムを得た同志社は、8−9−10−13−15と右へ振り、FB崎口銀二朗が前進。左WTB川上剛右に止められたラックから9−14の右、右WTB松井千士を使ったあと左チャンネル1、右FL野中翔平の縦を挟み、逆目の右ショートサイドへ展開する。9−13−14、右CTB林真太郎が少し開いてもらったのがトライの決め手となった。bW中川謙と左FL野村祐太を引きつけることに成功し、オフロードパス。3分、スペースを得た松井が右コーナーを陥れ、5点を先取した(SO渡邉夏燦のゴールは不成功)同志社は6分にもトライを追加する。関学はハーフウェイ付近のキックキャッチを起点に右順目を2フェーズ。ところがファーストレシーバー、左CTB鳥飼誠のパスが誰にも合わず、ピッチ右で地を這うボールを中野が捕球ミス。同志社は左WTB氏家柊太がこのルーズボールを拾い、左中間まで約40メートルを独走した。コンバージョンも決まり、0×12。

 9分、同志社はエアチャージのPKにより、ハーフウェイでラインアウト。キャッチに失敗し、相手ボールとなったが、関学の2次、9−7−11と後ろを通した左展開、川上に対し、松井が刺さっていった。後退させ、倒れ込みの反則を誘う。しかし、直後のラインアウトでノットストレート。自陣22メートルと10メートルの中間左でスクラムを得た関学は8−9−10と右へ回し、SO清水晶大が左奥へ好キックを蹴った。背走した松井の手に触れてボールはタッチ外へ。11分、関学は敵陣22メートルでラインアウトの好機をつかんだ。クリーンキャッチはできなかったものの、イーブンボールをキープ。ところが2フェーズ後、右サイドへ仕掛けたSH徳田健太が左へパス、スイッチで縦を突いた右LO小林達矢がノットリリースザボールをとられた。同志社は直後のPKをノータッチ。即座に主導権を握ることはできなかったが、16分、キックカウンターを起点とするアンストラクチャー局面で仕留める。崎口が自陣奥左で捕球し、前進したラックから9−10−12と右へ振り、左CTB永富晟太郎がパスダミーで裏へ抜けた。右にシャトルランの松井が、中野を引きつけた永富からラストパスをもらって右中間へトライ。この場面については、ハーフタイムに解説の廣瀬佳司さんがタッチペンで画面に描き込みを入れながら分析してくれた。関学は川上がトイメンの松井をマーク。そこへ一気に詰めていたけれども、永富がラインブレイクしたことによって川上が無効化、松井がフリーになったうえ、中野のポジショニングもかなり深かった。セブンズ日本代表で圧倒的なスピードを誇る松井を警戒する気持ちはわかるが、3対3の状況で関学にとってはハーフウェイを越えた位置ゆえ、極端なディフェンスをしなくてもよかったと思う。川上が飛び出した分をカバーする意識があったのか、鳥飼が外へ行くのが早かった。内側にいた右FL岡部崇人とは走力の差があり、結果、生じたギャップを永富に抜かれる形。ここはアタックを内から外へ流しに行き、FBが松井にタッチ際を走られたケースのみを想定してポジショニングする守りをしたほうがよかった。状況判断のできないCTBが相手なら別だが、東福岡で高校時代からセンス溢れるプレーをしていた永富が、目前のギャップを見逃すはずもない。

 コンバージョンも成功し、0×19。同志社が完全にゲームを支配するかと思われたが、21分、ハイパントキャッチの右WTB市橋誠に氏家、林が襲いかかったカウンターラックで得たハンドのPKで、タッチインゴールを蹴るミス。ハーフウェイ手前でスクラムを得た関学は22分、左へ回し、鳥飼が裏へ抜けて右リターンパス、13番の勝川周がチップキックを蹴った。捕球した林に市橋が絡み、ノットリリースザボールのPKを得ると、小林が速攻。3フェーズ後、9−14の左、市橋が左奥へ好タッチキックを蹴った。同志社は自陣5メートル過ぎでラインアウトモールを組み、野中が左サイドへ突進。しかし、このラック内のボールを蹴ってしまい、こぼれ球を関学に奪われた。小林がルーズボールを拾い、10−12と右へショートパスをつないだあと、清水が空いていた右サイドを前進。ゴールラインへ肉薄した関学は9−14の右、徳田の飛ばしパスを捕球した市橋が詰めてきた氏家、さらに林をかわして右中間へ迫る。そして近場のチャンネル0を2フェーズ。25分、ラック左サイドを突いた中川が右中間へトライ。

 徳田のゴールも決まり、7×19とした関学はこのリスタートの確保に失敗。自陣での守りを強いられたが、同志社が左へ振ったあとの折り返し、9−6−7と右へ回してピッチ中央でショートパス、防御をズラしに行くオールブラックス風のアタックに対応する。右PR豊崎洸太が野中を倒し、HO大山英信が絡んでノットリリースザボールのPK。敵陣へ進出した関学は28分、ハンドのPGを刻む。10×19。同志社は29分、徳田のパントを自陣10メートル右で松井がキャッチし、数的優位の左へ9−10−12−13と展開し、前進する。関学は勝川が内から外へ鋭くプッシュアウト、林を倒してすぐさまボールに絡んでいった。ノットリリースザボールのPKを得た関学は中野がクイックタップで仕掛け、敵陣10メートルで右ショートサイドについた市橋にパスを放す。30分、市橋がそのまま右中間へ走り切るトライ。ゴールも成功し、17×19、関学があっというまに2点差まで詰めた。

 35分、同志社は清水のダイレクトキックにより、敵陣10メートルと22メートルの中間でラインアウトを得て連続攻撃。大きくボールを動かした。6次、後ろを通した左展開は外にスペースがあってチャンスだったが、関学は3パス目、崎口に鳥飼が外から思い切って詰めていく。外展開を分断する好タックル。頭を強打した鳥飼をみて、レフリーはプレーを止めた。鳥飼が担架で運ばれたあと、同志社は敵陣10メートルと22メートルのあいだ中央のスクラムで仕切り直し。9−10−15−14と右へ展開した。関学は松井を勝川が止め、5フェーズ目には小林が、9−10の右から左リターンパス、林を後退させる好タックル。同志社はこのポイントへ倒れ込んでチャンスを潰したものの、41分、ノットロールアウェイによるハーフウェイのラインアウトを得点へつなげてきた。モールから9−8の右、bW倉本吏哉がクラッシュしたあと、9−10の右。渡邉が内返しのパスダミーで裏へ抜ける。それまで内返しのパスをたびたび使っていた分、渡邉自身へのケアが薄くなっていた。そして右奥へキック。前へ出る関学の防御を踏まえ、深めのアタックラインを敷いていた同志社ではあったが、松井が遠い位置から俊足を飛ばして右コーナーへ転がるボールへ追いついた。トライ後、角度のあるコンバージョンも成功。17×26、同志社がリードを広げたところで前半が終了した。

 後半0分、同志社は徳田のキックを倉本がノックオンし、前方にいた右LO森山雄がボールを拾うオフサイド。関学は敵陣22メートルへ進出した。ラインアウトを起点に右を2フェーズ、左を2フェーズ。同志社は9−22とつながれた所で左LO山田有樹が途中出場の左CTB山田一平を倒し、すぐに乗り越えていった。カウンターラックでマイボールとし、ピンチを脱出。3分、崎口が右裏へキックを蹴り、中野がキャッチしてからタッチへ出たことにより、敵陣10メートルを越えた位置でラインアウトを得た同志社は4次、9−8−10と左へ展開し、渡邉が左へキックパスを蹴る。前へ出る関学ディフェンスの裏を狙った好アタック。捕球した氏家が清水のタックルを受けながら右へリターンパスを放す。しかし、走り込んだ林がノックオン。つながっていれば、トライへ至っていたと思われる。

 9分、蹴り合いで関学は徳田が氏家にプレッシャーをかけられ、キャッチミス。同志社は左LO森山雄が、中野が足にかけたルーズボールをキャッチして残り5メートルへゲインした。直後、9−15−10−12の右展開は永富の外に松井、内にももう1人いてどちらへ放しても効果的という局面。ここで永富が勝川のタックルに仕留められ、こぼれ球の争奪戦でノックオンした同志社だったが、11分、ホールディングのPKを得て敵陣22メートルでラインアウトと、再び好機をつかむ。しかし、競りかけた関学のノックオンによる同位置右のスクラムで仕切り直しのあと、5次、9−8−3の右で右PR才田智がハンドリングエラー。マイボールとした関学は左へ回してチップキックを蹴る。このボールがタッチを割り、14分、同志社は敵陣10メートルを越えた位置でラインアウト。いきなり大きく左へ振った。関学は勝川が崎口にタックル、こぼれ球を獲得した小林が野中を外し、敵陣10メートルを過ぎて8、10が寄ってきたタイミングで右にパスを放す。フリーでパスをもらった山田一が右中間へトライ。徳田のコンバージョンの2点を併せ、24×26とした。

 このスタートで関学は小林がノックオン。敵陣でスクラムを得た同志社は19分、ラインオフサイドのPGにより、24×29。そこからゲームはしばらく膠着状態に入ったが、関学の勝川に好守備が2度。24分、左チャンネル1の野中から手渡しでもらった倉本を下げるタックルでノットリリースザボールに陥れ、30分に自陣奥へ攻め込まれた局面、21−10−13の右展開に対しては林に思いっ切り詰めてハンドリングエラーを誘った。後者のプレーでこぼれ球を再確保、21−22−14の左展開から右リターンパスと攻める同志社は氏家が石松に倒され、野宇に絡まれてノットリリースザボール。31分、関学は敵陣22メートルでラインアウトの好機を迎える。ここで同志社はラインアウト終了前にBKラインが防御に飛び出すオフサイド。手堅くPGを決め、27×29とした関学は33分、リスタート後の蹴り合いで岡部がキックキャッチの倉本にタックル、落球させてマイボールとし、右オープンへ振った。そして市橋が右奥へキック。左CTBからSOへ回っていた山田一がチェイスした。戻る氏家と競争になったが、ゴールライン手前右隅に転がるボールを拾い切れず、ノックオンの判定。惜しくも逆転はならなかった。窮地を脱した同志社は36分、スローフォワードにより、自陣10メートル左でスクラム。FLがバインドを外すPKによって敵陣22メートル手前まで地域を進め、ボールキープに入る。40分に倒れ込みをとられる場面はあったものの、速攻した中野のボールをすぐに奪い返し、フルタイムを待ってタッチキック。関学の猛追に冷や汗をかいた同志社だったが、1敗をキープし、最終の天理戦に優勝の望みをつないだ。




 関学は開始からミスが続出し、19点ビハインドを背負ったところからの追い上げ。単純に、立ち上がりをうまく入れていたなら、と考える人も多いだろう。果敢に前へ出るディフェンスで同志社にプレッシャーをかけ、ミスなしで攻めた際は徳田の球さばきが冴え、テンポの良さで同志社の守りを凌駕することができた。後半になって、エリアを意識した堅実なゲームメイクを交えた点にも好感が持てる。善戦のベースになったのはディフェンス・ブレイクダウンの2人目が速かったことだと思う。クラッシュ局面では平均して同志社に1歩前へ出られていたものの、FWの戻りが良好で、素早く相手ボールに働きかけた。その分、同志社のアタックのリズムを悪くさせていた。公式MOMには勝者、同志社から3トライの松井が選ばれたが、敗れたチームの中から選出してもいいのであれば、僕なら勝川にしていたと思う。同志社のアタックを頓挫させる好守備が何度もあり、前半29分、市橋のトライの起点となったのは、勝川のタックルによるノットリリースザボール。昨季、大学選手権で先発に起用されていたが、そのとき、ケガで欠場していた金尚浩(きむ・さんほ)選手を彷彿とさせるディフェンスの鬼と化していた。また、同志社の内側のアタックをしっかり止めていたから勝川が持ち場で能力を発揮できたとも考えられる。FWでは小林、大山のハードワークを評価したい。とくに小林は、ボールキャリアとしても存在感を示した。今季、成績がふるわない関学ではあるけれども、持てる力をすべて出し切って優勝を争う同志社に接戦できたのは収穫だ。こういうゲームを経験した下級生が、来年以降に伝統をつないでいくのである。

 同志社は途中から思いのほか苦戦した。関学のミスによって入りにスコアを重ねたあと、関学の好守備に手を焼いた。渡邉の両側に選択肢を置いて攻めるのは1つのパターン。前半41分、その裏をかいて渡邉自身がラインブレイクし、松井をチェイサーとするトライを挙げたけれども、内返しの場所を関学にケアされ、外へ展開した要所で勝川のタックルに刺さられていた。また、後半になって関学が前半16分のトライのときのような、松井にマークを集中させる特別な守り方をしなくなったこともあり、なかなかスペースが空かなかった。前述したようにコンタクト局面では当たり勝っていたので、それを完全にアタック有利の局面へ変える手立てを講じてもよかった。下がりながらでもチャンネル1の2人目が速い関学、スローダウンは仕方がないが、終始雨の天候下ならそれでもいいだろう。FWフェーズを続ける布石をもう少し打って確実に前進、防御を巻き込んでスペースを求めてもよかった。以上はこの試合における対策であり、次戦の課題として残されたのは、アタック・ブレイクダウンをより充実させ、クイックボールが出る局面を増やすことだろう。関学の前へ出るディフェンスに対しては、渡邉が裏のスペースへキックを蹴るなど、いいプレーをしていた。関大戦でも指摘したが、彼は妙な乱戦ムードに飲まれるようなことがまったくなくなった。SOとして、重要な資質である。松井はさすがのスピード。もう1人、林はもともと縦に強いプレーヤーだが、相手防御とズレてもらうのが巧くなった印象を受けた。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。


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