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zoom RSS 筑波、後半に再度突き放して地力示す 同志社、準決勝進出へ向けて最終戦が天王山〜大学選手権2nd第2戦

<<   作成日時 : 2015/12/23 06:00   >>

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画像 20日、秩父宮、相模原、熊谷、花園の4会場で大学選手権のセカンドステージ第2戦の8試合がおこなわれた。今回は花園の第2試合、プールCの同志社vs筑波戦について記すが、第1戦のTV観戦記を割愛した試合では、明治が53×14で京産を下した試合に感銘を受けた。これは実力差がスコアどおりだったと思う。京産とて調子を上げて選手権を迎えており、アタックやディフェンスのセットそのものは速かった。とくにディフェンスは並みのチームが相手ならミスを何度も誘うレベルに達していた。しかし、明治はいつまで経ってもミスをせず、やがて発生した防御の綻びを衝くといった具合。京産が完全に切れてしまえばもっと惨憺たるスコアになるし、明治がプレッシャーに負ければ20点差くらいにもなりうる。ミスや反則によって強者側が20点リードのところまで弱者側の世界へ降りてきた状況で、弱者が戦略性で上回って流れを引き寄せると、いよいよピッチ上が魔界へと変わる――というのが、ラグビーにおける番狂わせのパターンだと思う。特筆すべきは明治の反則が1つだけだったこと。反則が多かった対抗戦の早稲田戦の内容を踏まえて規律面に留意し、大胆でありながら繊細緻密に戦うという姿勢が如実に伝わってきた。


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 【プールC ●同志社大学22×36筑波大学○

 前半1分、筑波はオフザゲートのPKにより、敵陣22メートルを越えた位置でラインアウトのチャンスをつかんだ。左LO中村大志にスローを合わせたモールを前進させたのち、FWの近場で勝負。しかし5次、右チャンネル1のbW横山大輔が左LO山田有樹の低いタックルに倒されたポイントへ、右LO渡邉洋人が横から入ってしまった。同志社は4分、SO渡邉夏燦が左裏へ好タッチキックを蹴って地域を挽回したが、筑波はこの自陣22メートルと10メートルのあいだのラインアウトモールから、HO稗田優志が右ショートサイドを突いた。数的優位を制して9−14とつなぎ、敵陣10メートルを越えた位置までゲインする。同志社はSH大越元気が右WTB山内俊輝の手からボールをもぎ取って後ろへ放したが、サポートプレーヤーが落球。再びマイボールとした筑波は左へ大きく振った。左CTB亀山雄大のノックオンは、先に同志社がノックオンしたアドバンテージが消えた直後。同志社ボールのスクラムとなったが、6分、筑波は自陣10メートルのラインアウトモールを起点に4分と同様、右ショートサイドを9−14と攻めて前へ。左ワンパスを挟んで9−10−13と左へ展開した。右内に横山、左外に亀山雄がリンクする中、右CTB鈴木啓太がパスダミーで突破を図る。同志社は陣形に惑わされずに右CTB林真太郎が鈴木を止め、左PR海士広大が絡んだ。ノットリリースザボールのPKにより、8分、敵陣10メートルへ進出。ところが4フェーズ目、9−10−12−14と右へ振った場面で注目のマッチアップ、右WTB松井千士が左WTB福岡堅樹に引きずり倒され、ジャッカルされた。筑波がノットリリースザボールをお返し。

 その後、筑波は敵陣のラインアウトでノットストレート、キックカウンターの4次、9−10−11の左展開で福岡が松井の追尾タックルを浴びてノックオンとミスが続く。ハーフウェイを挟んだ攻防が続き、ポゼッション(ボール保持率)では筑波がやや優勢という中、14分、同志社は筑波の連続攻撃に耐え、9−11の左、福岡をbW秦啓祐が倒し、すかさずボールを奪い取った。秦から左へカットパスを2つ、左WTB氏家柊太がクラッシュしたラックから、大越が左奥へキックを蹴る。渡邉夏、FB崎口健二朗、氏家がチェイスした。最初にボールへ接近した渡邉夏が地面のボールを足にかけようとしたが、キックは空振り。筑波は山内が体を張ってなんとかキープした。SO亀山宏大のタッチキック後、15分、同志社は敵陣10メートルと22メートルのあいだでラインアウト。2次の右順目でノックバックがあり、ハーフウェイ付近まで後退したものの、5次、9−8−10−15の右展開で渡邉夏が仕掛けてからパス、加速してもらった崎口が裏へ抜け、敵陣10メートルで右へフラットパスを放した。松井に通らなかったものの、林がボールをキープした同志社は左チャンネル1を挟み、9−10−15−2−11−5と左オープンへ振った。タッチ際にいた右LO森山雄はフリー。カバー防御の鈴木に倒されはしたが、残り10メートルまで来た。そして右へワンパス、右PR才田智がクラッシュする。そこから大越が右サイドへパスダミーで仕掛けたが、ここに右からアングルチェンジで走り込むプレーヤーがいれば、筑波のラックサイドの防御は内を向く「ラックチェイス」の状態だったので、タックルの芯を外すことができて、うまくいけばトライまであったと思う。次フェーズ、海士がピック&ゴーで仕掛けたポイントで、サポートプレーヤーが倒れ込み。同志社はチャンスを逃した。

 19分、筑波は同志社が自陣10メートルのラインアウトを起点に攻めた6次、9−10の右から左リターンパス、左CTB永富晟太郎をSH木村貴大らがダブルタックルで止め、左PR橋本大吾らが乗り越えてターンオーバー。9−4と左へ展開した。同志社は松井が外側から一気に詰めて中村のパスをインターセプトしようとしたが、ノックオン。外へ運ばれていればビッグゲインは間違いなしだったけれども、松井の判断にはカットパスのような芸当のないFWがボールを持ったからパスコースへ詰めた、という部分があったと思う。20分、ハーフウェイ左のスクラムで仕切り直しの筑波は8−12と右へ回した。ここで同志社は右FL野中翔平がタックル&ジャッカル。亀山雄をノットリリースザボールに陥れて敵陣22メートルへ進出した。しかし、このラインアウトを中村にタップでスチールされ、亀山宏のタッチキック後、ハーフウェイを越えた位置のラインアウトではHO東大樹のスローが曲がってしまう。だが、このスクラムにプレッシャーをかけて左へ放した横山のパスを乱す。山内のノックオンにより、敵陣10メートルやや左でスクラムと地域の優勢を保った同志社は25分、渡邉夏がオフザゲートのPG。3点を先制した。

 筑波は27分、リスタートキャッチ後の同志社のアタックに圧力をかけ、左サイドを突いた野中に稗田が刺さり、橋本が乗り越えてターンオーバー。木村がボールを奪って後ろへ放し、左FL目崎啓志が左中間まで残り6メートルへ肉薄した。そして右FL占部航典が左サイドへ。しかしボールが接点からこぼれ、才田にセービングされた。同志社は9−10、渡邉夏がキックを蹴ったが、ノータッチ。敵陣10メートルと22メートルの中間右端でキャッチした山内がカウンターランで敵陣22メートル内へ。28分、そこから木村が右ショートサイドへ持ち出して才田の外側を抜け、右中間へトライ。同志社はもう1人、林がショートサイドの2人目のディフェンスにいたが、木村ではなく、外のプレーヤーをマーク。事実上、1対1のミスマッチという状況だった。

 3×5(亀山宏のコンバージョンは不成功)。逆転された同志社は30分、亀山宏のキックを敵陣10メートル左で秦がトラップして処理し、右チャンネル1、野中が山田とユニットになって前へ出た。ところが、左へさばこうとした大越が木村に腕をはたかれてノックオン。筑波は34分、相手スローフォワードで得たハーフウェイ右端のスクラムを起点に攻勢へ転じる。左8単、目崎が左サイドと近場を攻めたあと、9−10の左、亀山宏が突破した。同志社はHB団のあいだのデコイランナー、稗田に野中と渡邉夏がダブルノミネートし、亀山宏にスペースを与えてしまうディフェンスミス。左についた亀山雄が兄のパスをもらって中央へ残り2メートルまでゲインした。追いかけて止めた松井にハイタックルがあり、アドバンテージがある中、筑波はFWで近場を5フェーズ。35分、渡邉洋が左サイドを突き、右中間へ潜り込むトライ。ゴールも成功し、3×12となった。

 同志社はこのリスタートを右へ蹴り、中村がキャッチしたあとの右チャンネル1をモールアンプレイヤブルに陥れ、敵陣10メートルと22メートルあいだでスクラムを得た。ノットロールアウェイのアドバンテージが採用された38分、残り8メートルでラインアウト。山田にスローを合わせたモールがラックになったあと、チャンネル0〜1の近場をひたすら穿った。筑波は1歩も引かずに抵抗。18次、同志社は思い切って右オープンで勝負した。41分、9−7−9−10−12−14と回し、松井が右隅から右中間へ回り込むトライ。この局面は大越と野中でループを使って筑波の防御を留め置いたのが効いた。結果、松井にスペースが発生。いいオプションを使った、その一語だろう。

 渡邉のゴールは不成功に終わったものの、8×12。同志社が4点ビハインドに縮めての折り返し。後半3分、敵陣10メートルと22メートルのあいだ中央でラインオフサイドのPKを得た筑波はショットを選択した。亀山宏大のPGは右のポストに切られて不成功。同志社はボールを獲得した大越が右裏へキックを蹴ったが、ノータッチだった。キャッチした中村が右へ放し、亀山雄のランで敵陣22メートルへ入った筑波は4フェーズ後、福岡が左サイドを突いて残り3メートルへ迫る。2フェーズ後、右サイドへ捻じ込もうとした中村がグラウディングを果たせず、ヘルドアップインゴール。4分、筑波は残り5メートル左端のスクラムで仕切り直し。8−9−13と右へ展開した。9と13のあいだにはブラインドWTBの福岡がリンク。状況によっては鈴木が左の福岡へリターンパスを放すこともあるサインだ。同志社のHB団が福岡をマークしたのを見て、鈴木はアングルチェンジ、ギャップへ入っていった。逆転勝ちした帝京戦でも同じ形で筑波はトライを挙げている。同志社は外側から永富晟が飛び込み、鈴木の足元へ入った。倒された鈴木が手を伸ばしたボールはゴールラインへ届かず。そのボールを林が奪い、同志社は窮地を脱した。すぐに外へ振られていれば、防御の数とスペースからいって筑波の大チャンスだっただけに、林のターンオーバーは値千金。しかし渡邉夏のタッチキック後、敵陣22メートルでラインアウトとなお好機の筑波は6分、渡邉にスローを合わせたモールから木村が左ショートサイドを突破した。左隅から左中間へ走るトライ。この局面はショートサイドに立つディフェンダーが松井1人で、筑波は木村、福岡と2枚が並んでいた。いくら松井でも分身の術を使わない限り、守り切るのは困難だった。

 コンバージョンも決まり、8×19とした筑波は8分にもトライを追加する。ハーフウェイでキックキャッチしたラックから9−8−10−13−15−14と右へ展開、山内が氏家に止められたのち、左チャンネル1を挟んで、9−10−1の左展開で橋本が裏へ抜けた。敵陣22メートル内へ入り、9−10−11と左へ回す。亀山宏がクイックハンズで放したパスをもらった福岡が永富晟、大越を外して左中間へトライ。この場面は橋本のラインブレイクでチャンスが広がったが、ここで同志社は木村のパスを少し開いてもらった亀山宏に16と4、2人が寄ってしまい、橋本の前を空けてしまったのが痛かった。結果論ではあるけれど、内から外へ流すプッシュアウトの守りでよかったのではないだろうか。

 ゴールの2点を併せ、8×26。点差をつけられた同志社は11分、ハーフウェイ手前右のスクラムから9−10の左、渡邉夏が間合いを作って順目へ放したパスを木村にインターセプトされたものの、直後に筑波が4−8−15と右へ展開した場面で、野中のタックルをくぐり抜けたFB本村直樹が順目は投じたパスを永富晟がインターセプトする。6フェーズ後、9−15と左ショートサイドへ回し、崎口が渡邉洋をハンドオフで薙ぎ倒して敵陣22メートルを越えた。筑波は本村がタックル、すぐに立ち上がって乗り越えていく。同志社はタッチ際に立つことが多い森山1人が少し遅れてポイントへ到着したが、本村をスイープ仕返すことはできなかった。亀山宏のタッチキック後、14分、自陣10メートルのラインアウトを起点にボールを大きく動かして攻める同志社は8次、9−7−10−12−11の後ろを通して左へ振り、氏家がゲイン。山内に捕まりながら右内へ放したパスが乱れたものの、永富晟が拾って残り10メートルへ達した。その後、ラインオフサイドのPKを得た17分、残り8メートル左でスクラムを選択する。4フェーズ目、9−10と右へ展開し、渡邉夏がインゴール内へグラバーキック。松井がチェイスした。ボールへ先着したのは本村だったが、転がるボールを手で押さえようとして空振り。松井が右コーナーでボールを押さえた。角度のあるコンバージョンも成功し、15×24。

 筑波は20分、キックキャッチを起点に連続攻撃し、敵陣10メートル付近で木村が裏へキックを蹴った。しかし、ディフェンダーに当たったボールを才田に獲得されてしまう。同志社は右へツーパス、松井がミスマッチの稗田を外してハーフウェイまで前進。そしてノットロールアウェイのPKを得た21分、敵陣22メートルを越えた位置へ進出する。山田にスローを合わせたモールで、筑波は横山がコラプシング。23分、残り5メートルで同志社は再び山田がスローをキャッチしてモールを組み、右へズラしてドライブした。秦が右中間でグラウディングするトライ。ゴールの2点を併せ、22×26となった。

 地元、同志社の反撃に騒然となる花園のスタンド。だが、その盛り上がりに水を差す大ファインプレーが筑波に生まれる。同志社はリスタートを秦がキャッチしてクラッシュしたあと、大越の位置でキックを蹴った。筑波は橋本がチャージダウンし、敵陣奥へ転がるボールを確保。4フェーズ後、ピッチ左のラックから9−12の左、亀山雄が渡邉夏、松井のダブルタックルを受けながら頭上でボールを左へ放した。地面に弾むボールを拾った福岡が左FL丸山尚城をタックルブレイクし、左隅から左中間へ回り込むトライ。コンバージョンも決まり、22×33とした。このリスタートを右へ蹴り、中村がノックバックしたボールを後ろへ回り込んだ途中出場の右LO戎勇が獲得した同志社は、21−7−12−13−10−15−11と左へ振り、氏家が敵陣奥へゲイン。ところが右へ戻したパスが味方へ通らず、残り5メートルでタッチを割った。筑波はパスコースへのバッキングアップが勤勉だった。ラインアウトに始まる3次、亀山宏のキックがノータッチ。同志社は氏家がキャッチしてカウンターランというところだったが、氏家はノックオンしてしまった。観る者と同じく、次のランのことを考えてキャッチへの集中力が散漫になったのだろう。筑波は自陣10メートル右端でスクラム。しかし1次の左展開で亀山宏がノックオンし、29分、同志社は敵陣10メートルと22メートルのあいだ中央でスクラムともう1度、好機がめぐってきた。20−21−14、あいだに1人を入れて後ろのスペースで松井にボールを持たせ、手渡しで途中出場のbW菰田雄大へつなぐ。ところが、SHへ入っていた岩村昂太が横山に潰された。パスアウトできず、ハンドリングエラー。マイボールとした筑波は9−11と回して福岡がキック。崎口がキャッチしてワンパス、ステップを切って前進を図った渡邉夏を橋本と中村が倒し、すぐに立って中村が乗り越えていった。敵陣でターンオーバーに成功した筑波はラインオフサイドのアドバンテージが採用された32分、PGを追加。22×36とした。

 4トライ目のボーナスポイントがほしい同志社は38分、オフサイドのPKにより、敵陣22メートルでラインアウトモールを組んだのを皮切りに、連続攻撃で敵陣奥へ迫っていく。ゴールラインを前にするとチャンネル0のFW勝負。しかし39分、右サイドを突いた途中出場のHO山崎翔太が仰向けになり、あと少しという所でモールアンプレイヤブルになった。40分、自陣5メートル左端でスクラムを得た筑波は8−9、木村がタッチキック。ここで試合終了の笛が鳴った。




 同志社はいったん突き放されたあと、一時は4点差に迫った。ボールを動かすアタックに関しては筑波相手でも十分に通用。筑波のディフェンスラインはあまり前へ出ず、ステイ系でタッチ際へ追い込んでいく守りが基本線。防御へ立つのが速く、なかなか穴が空かないと感じたかもしれないが、後半途中、プレーヤーをブロック分けして配置する陣形でピッチ中央へ配した野中が後ろを通すラインアタックは、チャンスの起点になっていた。一瞬、野中の縦を警戒する相手は外側への対応が遅れるのだ。敗因には、ブレイクダウンで圧力を受けたことが挙げられる。ここというポイントで乗り越えられてしまった。あと、ディフェンスが筑波のアタックに合っていないと感じた。筑波は9番、10番、12番近辺に選択肢を複数用意するシェイプの形を多用する。そこで1人に2人のディフェンダーがカブり、フリーのアタッカーにゲインを許したことがトライへつながったケースが前半35分、後半8分と2度あった(前者は亀山宏が、後者は橋本がラインブレイク)。完全にグループ分けしてワイドにアタッカーが立つ中、スペースへボールを運ぶ、前回の慶應のような相手なら、ボールキャリアが読みやすい局面が多々あってダブルタックルを狙っていけばいいが、シェイプ系のアタックに対してはマンツーマンでないと、どこかにノミネート漏れが出て、そこへパスを放されればアウトである。前へ出るのはいいけれども、隣り合ったディフェンダー同士の連係を密にしつつ、相手の攻め方に合わせた守りをしたかった。あと、この試合ではショートサイドのディフェンスの不備を衝かれた。前半28分と後半6分、木村にトライを挙げられた場面を筆頭に、前半4分と同6分にもラインアウトモール起点で木村−山内とつながれてゲインを許している。ピックアッププレーヤーは前述の野中。この人はシーズン終盤から絶好調だ。タイプは若干異なるけれども、OBで卒業後にトヨタで大活躍した中山義孝さんを彷彿とさせる、流れを呼ぶプレーヤー。もし、なんでもできる万能型バックロー、末永健雄の故障がなくて2人が揃えば、もっと恐ろしいチームになっていたことだろう。秦もハードワークが光り、山田は地道なタックルとボールキャリーで黙々と働いた。準決勝へ進出するには、次戦の大東戦に勝つしかない。この試合でも優勢だったスクラムでプレッシャーをかけるとともに、アタックをどれだけチャンスへつなげて確実に仕留められるかが焦点。守り勝とうにも相手には規格外のペネトレーターが複数いるので、アタックしたほうが勝つというイメージで臨んだほうがいい気がする。

 筑波はまずディフェンスを称えたい。同志社が相手防御を崩すパターンの1つに、SOの内側にリンクプレーヤーが現われてリターンパスを放す、あるいはそちらに目を向けて渡邉夏が突破するストラクチャーがあるけれども、その狙いを、内側を押さえる防御が遺漏なく立つことによってきっちり封じていた。そして、面がなかなか崩れない。野中がピッチ中央に立って後ろへ放したり、前半最後にトライを奪われたようなループといった、内側に留め置く工夫が入ったムーヴにディフェンスを切られはしたが、要所ではブレイクダウンの強さでカバーした。立ってプレーする意識が高い。ディフェンス・ブレイクダウンで2人目が立って乗り越えられるかどうか。これが接点に人数をかけて勝負するか否かの基準みたいで、ある意味、シンプルで効率的。無駄に人数をかける場面がまったくなかった。大東戦は突破力が傑出したランナーに走られてオフロードパスをつながれたり、セットピースのサインプレーで突破されるなど、泡を食ったような負け方をしたが、ラックが多いゲームになると、筑波のブレイクダウンの強さが俄然、生きてくる。アタックは、同志社の守りについて記したようにフロントスリー近辺のシェイプが良好で、形がずいぶんとできてきた。そこでパスを受けたプレーヤーが若干ズラしてフルコンタクトを避けるボールキャリーを心がけ、1歩食い込めていたのがよかった。トライにこそ至らなかったが、後半4分にスクラムから8−9−13の右展開、ブラインドWTBをリンクさせて鈴木がBKラインの内側を狙ったような、オフサイドラインが後方というルールを利用したセットピース起点のサインプレーも得意技である。個人的MOMは木村としたい。ショートサイドの隙を見逃さない抜け目なさもさることながら、ディフェンスでも体を張った。渡邉夏の周辺のケアは見事。球さばきも良好で、1つ1つのプレーが冴えていた。総合型フットボーラータイプのSHとして、一段レベルアップしたパフォーマンスだったと思う。キャプテンの橋本も流れを引き戻すチャージダウン、トライを導く突破と大活躍。地味ながら稗田、中村、横山のワークレートも光ったし、BKも速さと強さを見せた福岡、判断に狂いがない亀山宏、FBらしい安定したディフェンスの本村と好調なプレーヤーが目についた。

付記 本文中、選手名の敬称は省略としました。


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